―― 岡 田 自 観 師 の 論 文 集 ――

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癌病に就て

『栄光』158号、昭和27(1952)年5月28日発行

 前号に在米国の信者立松文二君よりの通信中に、同国人が現在最も怖れている病気は癌の病だというので、この病原についてかいてみるが、これははなはだ簡単な原因で、肉食の毒素が溜るのである。この病気が若人になく、中年以後に発(おこ)るにみても分るであろう。従ってこの病気を免れるには、野菜を多く食えばいい。以前もかいた事があるが、人間は肉と野菜と半々くらいがちょうどいいのである。この理由はどういう訳かというと肉食は陽性食物であり、菜食は陰性食物であるから、偏ると天理に外れる事になる。従って万一癌病に罹ったとしたら、直ちに菜食に切換えれば長くはかかるが必ず治るのである。
 しかしここに注意すべき事は、罹病するや薬を用いたり、ラジウムの療法などをすると、反って治らなくなるから請合えない。ゆえに何らの療法もしなければ治るから心配はないのである。
 ついでに他の病気の事もかいてみるが、同国においては癌の外小児麻痺にも以前から困っているが、これは擬似小児麻痺で、原因は注射その他の薬毒が足に固まるからであって、これを治すには浄霊より外はないが、今のところ同国では不可能だから、まず自然に放置しておけば、自然浄化によって僅かずつでも治るので、それより外に仕方がない。だがそれを知らないため、医療によって拗(こじ)らしてしまい、一生涯不治の病となるのである。次は結核であるが、これは今度結核信仰療法を出版し、同国へも頒布(はんぷ)するから、これを読んだら救われるが、都合のいい事には米国人は進歩的だから、古い説に余り拘泥(こうでい)しない以上、案外早く認識さるるであろう。