―― 岡 田 自 観 師 の 論 文 集 ――

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肝臓病及び黄疸と結石

『天国の福音』昭和22(1947)年2月5日発行

 医学上肝臓が悪いというのは、実は肝臓ではなく肝臓外部に溜結せる毒素の圧迫によるためであると共に、これによって肝臓の痛みまたは黄疸を起す のである。医診において肝臓が腫れているというのは誤りで、右の溜結毒素を肝臓の腫れと見誤るのである。そうして肝臓が圧迫される場合、その奥にある胆嚢 も圧迫されるから、胆嚢内にある胆汁が溢出する、それが黄疸の原因である。従って毒血を溶解排泄する事によって肝臓病も黄疸も全治するのである。
  胆石病は激烈なる痛みを伴い、患者は非常な痛苦を嘗(な)めるのである。胆石病は、胆嚢に結石の出来るもので、その他に腎臓及び膀胱結石がある。いずれも 医学上治癒困難とされているが、本医術によれば全治するのである。近来医学において機械的に結石を除去する方法が発見されたというが、それが効果ありとす るも、それだけでは全治とはいえない。何となれば右は原因除去ではないからである。まず胆石の出来る原因であるが、これは腎臓の余剰尿が背部より胆嚢に侵 入し、胆汁と化合し結石となるのであるから、腎臓が完全にならない限り根治する筈はない。胆石病の激痛は結石が輸胆管を通過する際である。また腎臓及び膀 胱結石は、胆石が諸機能を通過し、腎臓中に人り、それに尿毒が付着し、漸次拡大する。また結石が輸尿管を通じて膀胱に入り膀胱結石ともなる。しかるに結石 が膀胱より尿道に通過せんとする際尿道の入口につかえる事がある。このための排尿閉鎖もたまたまあるのである。本施術によれば結石は崩壊し砂のごとくな り、尿と共に排泄全治するのである。