―― 岡 田 自 観 師 の 論 文 集 ――

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種痘は如何にすべきや

『天国の福音』昭和22(1947)年2月5日発行

 既説のごとく種痘によって然毒の排泄を抑止し、それがあらゆる病原となるとすれば、種痘は断然やめなければならない事はもちろんである。しかし ながら種痘廃止の結果として天然痘に罹患するという事もまた堪えられない苦痛であろう。よってこの問題を解決するにはいかなる方法を採用すべきかという に、それについて最良の方策は漸減的手段を執る事である。何となれば然毒の根元は薬毒である以上、薬剤廃止によって直に効果を顕わす訳にはゆかないからで ある。相当の時を要する以上、右の方法によって時を待つより手段はないのである。
 しかしながら本療法に依る時然毒は自然的減少の結果よりも数倍の速度をもって消滅するのみか、天然痘に罹患するも普通一週間位にて治癒するから種痘廃止に対する危惧は無用といっても過言ではないのである。