――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

昭和28年 1月~6月

御     歌

原   典

あらたまの としをむかえてめでたけれ そらはれわたるきょうのはつひに
新玉の 年を迎へて目出た〔芽出度〕けれ 空晴れ亘る今日の初日に
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
01
しんねんを ことほぐきもちほがらかに おのずからなるきょうのこのあさ
新年を 祝ぐ気持朗かに 自からなる今日のこの朝
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
02
あだぐもは とうさりゆきてひさかたの そらにかがようはつひのひかり
仇雲は 遠去りゆきて久方の 空にかがやふ初日の光
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
03
おおいなる れきしのふしはちかよりぬ まなこひらきてよのさまをみよ
大いなる 歴史の節は近寄りぬ 眼開きて世のさまを見よ
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
04
たたかいの なやみやまいのくるしみに おののきあえぐおおとうげくも
戦ひの 悩み病の苦しみに 戦き喘ぐ大峠来も
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
05
ただかみに すがるよりなきよのおわり きつればひとびとくいあらたむるらん
唯〔只〕神に 縋るよりなき世の終り 来つれば人々悔ひ改むるらむ
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
06
ことしより いばらのみちをあとにして さかえのみちをすすみゆかなん
今年より 茨の道を後にして 栄えの道を進みゆかなむ
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
07
ふたそまわり ごろくしちのとしをへて ひらけゆくらめはちじのすがたに
二十廻り 五六七の年を経て 開けゆくらめ八字の姿に
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
08
めにみゆる ちからはかぎりあるなれど みえぬちからぞかぎりなきなり
目に見ゆる 力は限りあるなれど 見えぬ力ぞ限りなきなり
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
09
めにみえぬ こんごうりきをわれふるい だいせんせかいをきよめぬくらむ
目に見えぬ 金剛力を吾揮ひ 大千世界を浄めぬくらむ
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
10
さんかけつじつ はやこしかたのゆめとすぎ このみそだとうときとなりぬる
散花結実 はや越し方の夢とすぎ 木の実育とう時となりぬる
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
11
いくとせぶり いとさわやかなこころもて にいはるむかうけさのひととき
幾歳振り いと爽やかな心もて 新春迎ふ今朝のひととき
祭典時御歌
S28. 1. 1
新年御詠
12
かみのひかり かがやきそめてまがかみの ちからひにひによわりゆくなり
神の光 輝き初めて曲神の 力日に日に弱りゆくなり
「栄光」 190
S28. 1. 7
 
しんぶつや はじめもろもろおしえあれど めしやのいずるまでのものなる
神仏耶 始め諸々教あれど メシヤの出づる迄のものなる
「栄光」 190
S28. 1. 7
 
ばんにんの いのちをおんてににぎります めしやにすがるひとぞかしこし
万人の 命を御手に握ります メシヤに縋る人ぞ賢し
「栄光」 190
S28. 1. 7
 
ことしより よるのせかいのおわらんと するきざしみゆゆだんすなゆめ
今年より 夜の世界の終らんと する兆見ゆ油断すなゆめ
「栄光」 192
S28. 1.21
 
かみはあるか なきかのろんぎたちまちに ふっとぶときのはやちかみけり
神は有るか 無きかの論議忽ちに 吹つ飛ぶ時の早近みけり
「栄光」 192
S28. 1.21
 
むしんろん はなたかだかととなえける ひとのあわれさはなへしおらるとき
無神論 鼻高々と唱へける 人の憐れさ鼻へし折らる時
「栄光」 192
S28. 1.21
 
きょうはしも われしちじゅうのせいたんを ことほぎつどうまめひとのむれ
今日はしも 吾七十の生誕を 祝ぎ集ふ信徒の群
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
ななそまわり としかさねてすぎかたを おもえばくしきわがさだめかも
七十廻り 年を重ねて過ぎ方を 思へば奇しき我運命かも
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
われこそは ああわれこそはひとのよに ためしとてなきさだめもつなり
吾こそは 噫々吾こそは人の世に 例しとてなき運命有つなり
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
あさこもの みだれたるよをすくうこそ わがちからよりほかなしとおもうも
麻菰の 乱れたる世を救ふこそ 我力より外なしと思ふも
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
ばんにんの つみやけがれをきよめんと たまのひかりをてらすわれかも
万人の 罪や穢れを浄めんと 霊の光を照らす吾かも
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
ながきよを つもりつもりしつみとがを ゆるさんとしてわれはよにいず
長き世を 積り積りし罪咎を 赦さんとして吾は世に出づ
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
やおよろず かみとしいえどつみあれば われゆるすなりすしんにかわりて
八百万 神としいへど罪あれば 吾赦すなり主神に代りて
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
ひにつきに われもつひかりひろごりて やがてだいちをくまなくてらさん
日に月に 吾有つ光拡ごりて やがて大地を隈なく照らさむ
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
ただひとり われただひとりすのかみの よさしをおびてよぞすくうなる
只一人 吾只一人主の神の 任しを帯びて世ぞ救ふなる
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
しょくざいぬし いでしためしはありぬれど まことのすくいのぬしぞわれなる
贖罪主 出でし例しはありぬれど 真の救ひの主ぞ吾なる
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
ばんみんの つみゆるさんとえいこうの くもよりくだりぬすくいのぬしは
万民の 罪赦さんと栄光の 雲より降りぬ救ひの主は
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
とうほうの ひかりはひにひにひろごりて まがつのちからよわりゆくなり
東方の 光は日に日に拡ごりて 曲津の力弱りゆくなり
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
とうほうの ひかりにひむるかみのなぞ とけなんときぞよのおわりなる
東方の 光に秘むる神の謎 解けなん時ぞ世の終りなる
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
つきはおち ほしのひかりはきえぬらん のぼりそめけるあさひのかげに
月は落ち 星の光は消えぬらん 昇り初めける旭の光に
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
いまはしも ほろびんとするつみのよを いかすはめしやのちからなりけり
今はしも 滅びんとする罪の世を 生かすはメシヤの力なりけり
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
ちからなり ああちからなりわがふるう ちからぞしゅいつのものにぞありける
力なり 嗚呼力なり我揮ふ 力ぞ主一のものにぞありける
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
よのけがれ きよめきよめてすいしょうの たまのせかいにみがくわれかも
世の汚れ 清め浄めて水晶の 玉の世界に磨く吾かも
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
しんぴなり ああしんぴなりことのはも ふでもあらわすよしなきわれかな
神秘なり 嗚呼神秘なり言の葉も 筆も表はす由なき吾かな
地上天国44
S28. 1.25
御生誕祭
御詠27年
かみしらぬ ひとのあわれさよのおわり きつるがまでのいのちにありせば
神知らぬ 人の憐れさ世の終り 来つるがまでの命にありせば
「栄光」 193
S28. 1.28
 
ざいにんの あまりにおおきよをしみれば かみのさばきのとうからじとぞおもう
罪人の 余りに多き世をし見れば 神の裁きの遠からじとぞ思ふ
「栄光」 193
S28. 1.28
 
ひとのため よのためはげむひとみれば すなにうずもるこんごうせきかも
人の為 世の為励む人見れば 砂に埋もる金剛石かも
「栄光」 193
S28. 1.28
 
ことしこそ たつはるいわうみまつりの ふかきしんいをさとれまめひと
今年こそ 立つ春祝ふ御祭の 深き神意を覚れ信徒
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠01
としごとに たつはるいわうめでたさの ひとしおなりけりきょうのみまつり
年毎に 立つ春祝ふ目出た〔芽出度〕さの 一入なりけり今日の御祭
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠02
せいしんは よろこびのひぞまがかみは かなしみのひぞきょうのみまつり
正神は 喜びの日ぞ曲神は 悲しみの日ぞ今日の御祭
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠03
とうほうの ひかりはいよよひろごりて やがててらさんにしのはてしに
東方の 光はいよよ広〔拡〕ごりて やがて照らさん西の涯しに
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠04
おおかみは ひかりのみてにげがれにし くにぐにくまなくきよめますらん
大神は 光の御手に穢れにし 国々隈なく浄めますらむ
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠05
すのかみの みちからかりてまがかみの ふかきしぐみをわれくだかなん
主の神の 御力借りて曲神の 深き仕組を吾砕かなむ
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠06
ぜったいの ちからのまえにいかならん まがつかみとておののくなるらん
絶対の 力の前に如何ならむ 曲津神とて戦くなるらむ
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠07
じんるいの いのちをちぢむおそろしき いやしのわざのほろぶるとききぬ
人類の 命を縮む恐ろしき 医しの業の亡ぶる時来ぬ
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠08
むかしより いくつかかくめいありつれど いがくほどおおきかくめいなかりき
昔より いくつか革命ありつれど 医学ほど大き革命なかりき
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠09
いくちとせ ぜんじんるいがしんじきし いがくをわれはかくめいせんとす
幾千年 全人類が信じ来し 医学を吾は革命せんとす
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠10
まがかみの てににぎられしにんげんの いのちはかみのみてにかえらん
曲神の 手に握られし人間の 命は神の御手に復へらむ
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠11
にじゅうおくの めしいのまなこひらかんと ひかりまくばるわれにぞありける
二十億の 盲の眼開かんと 光まくばる吾にぞありける
全集未収録
S28. 2. 4
立春祭
御詠12
ながきよの かりのぶんめいうちくだき まことのぶんめいうちたてんかも
長き世の 仮の文明打砕き 真の文明打ち樹てんかも
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠13
やばんてき ぶんめいぶんかてきぶんめいに おきかゆるなりかみのちからに
野蛮的 文明文化的文明に 置き換ゆるなり神の力に
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠14
くにぐにに たまりたまれるつみけがれ きよむるときぞよのおわりなる
国々に 溜り溜れる罪穢 浄むる時ぞ世の終りなる
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠15
いかならむ くにもひとはもしんぱんの いずのあみのめくぐりうべしや
如何ならむ 国も人はも審判の 厳の網の目潜り得べしや
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠16
ながきよの えいがほこりしくにとても ほろぶるときのすでにきつるも
長き世の 栄華誇りし国とても 滅ぶる時の已に来つるも
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠17
いまはしも きたらんとするしんぱんの まぬかるるみちこそめしやのみちなる
今はしも 来らんとする審判の 免るる道こそメシヤの道なる
祭典時御歌
S28. 2. 4
立春祭
御詠18
ひとらしき ひとのなきかもよやすえに ひそかにおもうわれにありけり
人らしき 人の無きかも世や未に ひそかに思ふ吾にありけり
「栄光」 194
S28. 2. 4
 
かたちのみ ひとにしあれどそのこころ とりむしけものとえらぶことなき
形のみ 人にしあれどその心 鳥虫獣とえらぶ事なき
「栄光」 194
S28. 2. 4
 
ぶつよくの ほかのぞみとてなきひとを みるごとかみしるひとのとうとし
物欲の 外望みとてなき人を 見る毎神知る人の尊し
「栄光」 194
S28. 2. 4
 
かみはなしと いうひとびとのたちまちに おののきふためくよのおおとうげかも
神は無しと 言ふ人々の忽ちに 戦きふためく世の大峠かも
「栄光」 194
S28. 2. 4
 
うつりゆく よのさままえつにしらせらる まめひとのさちおおいなるかも
移りゆく 世の状前つに知らせらる 信徒の幸大いなるかも
「栄光」 194
S28. 2. 4
 
おののきと おそれのはてしすがるとて かみはおんてをさしのべたまわじ
戦きと 恐れの果てし縋るとて 神は御手を差伸べ給はじ
「栄光」 195
S28. 2.11
 
かみのみち ふみゆくひとこそいかならぬ わざわいきつるもやすけかるなり
神の道 踏みゆく人こそ如何ならぬ 災来つるも安けかるなり
「栄光」 195
S28. 2.11
 
われほどの くしきさだめよにあらじ とぞおもうなりとしふるごとに
吾程の 奇しき運命世にあらじ とぞ思ふなり年経る毎に
「栄光」 195
S28. 2.11
 
いっさいしゅじょう すくうちからをもちたまう かみはめしやのほかなかりけり
一切衆生 救ふ力を有ち給ふ 神はメシヤの外なかりけり
「栄光」 196
S28. 2.18
 
しんちなり ああしんちなりおよそよに ありとあらゆるものにつうずわれ
神智なり 嗚呼神智なり凡そ世に ありと総ゆる物に通ず吾
「栄光」 196
S28. 2.18
 
れいかいに あるしんれいもぶつれいも ひたにすくいをわれにもとむる
霊界に ある神霊も仏霊も ひたに救ひを吾に求むる
「栄光」 196
S28. 2.18
 
いかならん ひととしいえどかみあるを しらねばなんのさちかあらめや
如何ならん 人としいへど神在るを 知らねば何の幸かあらめや
「栄光」 197
S28. 2.25
 
おおまえに ぬかずくひとのさちこそは なににもかえぬたからなりけり
大前に 額く人の幸こそは 何にも代へぬ宝なりけり
「栄光」 197
S28. 2.25
 
むしんろんしゃ いよいよさいごのきつるとき かみのみまえにぬかずくあわれさ
無神論者 愈々最後の来つる時 神の御前に額く憐れさ
「栄光」 197
S28. 2.25
 
あらたまの としをむかえてめでたけれ そらはれわたるきょうのはつひに
新玉の 年を迎へて芽出度けれ 空晴れ亘る今日の初日に
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
しんねんを ことほぐきもちほがらかに おのずからなるきょうのこのあさ
新年を 祝ぐ気持朗らかに 自づからなる今日のこの朝
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
あだぐもは とうさりゆきてひさかたの そらにかがようはつひのひかり
仇雲は 遠去りゆきて久方の 空にかがやう初日の光り
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
おおいなる れきしのふしはちかよりぬ まなこひらきてよのさまをみよ
大いなる 歴史の節は近寄りぬ 眼開きて世のさまを見よ
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
たたかいの なやみやまいのくるしみに おののきあえぐおおとうげくも
戦ひの 悩み病の苦しみに 戦き喘ぐ大峠来も
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
ただかみに すがるよりなきよのおわり きつればひとびとくいあらたむるらん
只神に 縋るよりなき世の終り 来つれば人々悔ひ改むるらむ
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
ことしより いばらのみちをあとにして さかえのみちをすすみゆかなん
今年より 荊の道を後にして 栄えの道を進みゆかなむ
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
ふたそまわり ごろくしちのとしをへて ひらけゆくらめはちじのすがたに
二十廻り 五六七の年を経て 開けゆくらめ八字の姿に
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
めにみゆる ちからはかぎりあるなれど みえぬちからぞかぎりなきなり
目に見ゆる 力は限りあるなれど 見えぬ力ぞ限りなきなり
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
めにみえぬ こんごうりきをわれふるい だいせんせかいをきよめぬくらむ
目に見えぬ 金剛力を吾揮ひ 大千世界を浄めぬくらむ
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
さんかけつじつ はやこしかたのゆめとすぎ このみそだとうときとなりぬる
散花結実 はや越し方の夢とすぎ 木の実育とふ時となりぬる
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
いくとせぶり いとさわやかなこころもて にいはるむかうけさのひととき
幾歳振り いと爽やかな心もて 新春迎ふ今朝のひとゝき
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
かわりめの よのことごとをまめひとに しらすわれはもかみのまにまに
変り目の 世の悉を信徒に 知らす吾はも神のまにまに
「栄光」 199
S28. 3.11
 
しんぱんの さままつぶさにしるわれの しらすよしなきかなしさにおり
審判の 状まつぶさに知る吾の 知らす由なき悲しさにをり
「栄光」 199
S28. 3.11
 
じごくせかい うちきりにしててんごくを うちたてんかもわれこのときに
地獄世界 打切りにして天国を 打ち樹てんかも我此の時に
「栄光」 199
S28. 3.11
 
おおいなる ほしちにおちてかなしみと よろこびのこえちにみてるなり
大いなる 星地に墜ちて悲しみと 喜びの声地に充てるなり
「栄光」 200
S28. 3.18
 
およそよに はかなきものはえいゆうの なにうたわれしひとのさだめか
凡そ世に 儚きものは英雄の 名に謳はれし人の運命か
「栄光」 200
S28. 3.18
 
すのかみの みめよりみればあわれなる ひとにあるらめえいゆうというもの
主の神の 御眼よりみれば哀れなる 人にあるらめ英雄とふもの
「栄光」 200
S28. 3.18
 
としごとに ことほぐはるのみまつりも ことしはひとしおいぎふかからめ
年毎に 祝ぐ春の御祭も 今年は一入意義深からめ
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠01
はるさりて みわたすかぎりのもやまも もえずるがごとわがみわざかな
春さりて 見渡す限り野も山も 萌えず〔づ〕るが如我神業かな
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠02
ゆきしもを しのぎしのぎてようやくに はなさくはるにあうここちすも
雪霜を 凌ぎ凌ぎて漸くに 花咲く春に逢う心地すも
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠03
うれしくも すくいのみわざはようやくに うみのそとまでひろごりにける
嬉しくも 救ひの御業はやうやくに 海の外まで広〔拡〕ごりにける
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠04
わがねがう てんごくせかいはひにつきに ひろぎゆくなりかみのまにまに
我希ふ 天国世界は日に月に 広〔拡〕ぎゆくなり神のまにまに
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠05
いにしえゆ あまたおしえはあるなれど まことさらつのわがおしえかも
古へゆ 数多教へはあるなれど まこと新つの我教へかも
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠06
なにごとも にっしんげっぽのよにありて ふるきおしえにすくわるべしやは
何事も 日進月歩の世にありて 旧き教へに救はるべしやは
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠07
かしこくも かみのつくりしまさみちの ひとのつくりしりにはまるべき
畏くも 神の作〔造〕りし真道の 人の作りし理に嵌るべき
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠08
きせきなり ああきせきなりしゅうきょうに きせきなければたましいなきなる
奇蹟なり 嗚呼奇蹟なり宗教に 奇蹟なければ魂なきなる
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠09
ぶんかなどと いかにほこるもなつのよの かのなくこえにひとしかるらめ
文化などと 如何に誇るも夏の夜の 蚊の鳴く声に等しかるらめ
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠10
じんちなど しんちのまえにはまひるまの ともしびとしるひとこそかしこき
人智など 神智の前には真昼間の 灯と知る人こそ賢き
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠11
せかいじゅう はかせあつめておしえたし まことただしきがくもんのみち
世界中の 博士集めて教へたし 真正しき学問の道
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠12
われはいま みかえるとなりやまかわを どよもしたたんこのどのうえに
吾は今 ミカエルとなり山河を どよもし立たん此土の上に
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠13
われいまし こうりゅうとなりちをけって てんにむかっておどりいでなん
吾今し 蛟龍となり地を蹴つて 天に向つて躍り出でなん
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠14
ぐんもうの なにほどくびをかしぐとて わからざらめやわれとうものの
群盲の 何程首を傾ぐとて 分らざらめや吾とふものの
全集未収録
S28. 3.23
春季大祭
御詠15
きりすとも しゃかもわがわざたすけんと たまのせかいにはげみいるなり
キリストも 釈迦も我業援けむと 霊の世界に励みゐるなり
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠16
しんぶつの つみをゆるすはわれのほか なきなりましてひとのつみをや
神仏の 罪を赦すは吾の他 なきなり況〔况〕して人の罪をや
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠17
われこそは つみあるものをすくわんと けんいをもちてよにくだりける
吾こそは 罪ある者を救はんと 権威を有ちて世に降りける
祭典時御歌
S28. 3.23
春季大祭
御詠18
えいけつと よにたたえらるるひとよりも ばんにんしたうひとのぞむわれ
英傑と 世に称へらるる人よりも 万人慕ふ人望む吾
「栄光」 201
S28. 3.25
 
いくまんの ひとのいのちをいけにえに せるえいゆうのぐうぞうあわれ
幾万の 人の命を生贅に せる英雄の偶像あはれ
「栄光」 201
S28. 3.25
 
ぶんかてき やばんのうつしよをぶんかてき ぶんめいのよにわれたてなおすなり
文化的 野蛮の現世を文化的 文明の世に吾立直すなり
「栄光」 201
S28. 3.25
 
ことしこそ たつはるいわうみまつりの ふかきしんいをさとれまめひと
今年こそ 立つ春祝ふ御祭の 深き神意を覚れ信徒
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
としごとに たつはるいわうめでたさの ひとしおなりけりきょうのみまつり
年毎に 立つ春祝ふ芽出度さの 一入なりけり今日の御祭
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
せいしんは よろこびのひぞまがかみは かなしみのひぞきょうのみまつり
正神は 喜びの日ぞ曲神は 悲しみの日ぞ今日の御祭
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
とうほうの ひかりはいよよひろごりて やがててらさんにしのはてしに
東方の 光はいよよ拡ごりて やがて照らさん西の涯しに
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
おおかみは ひかりのみてげがれにし くにぐにくまなくきよめますらん
大神は 光の御手に穢れにし 国々隈なく浄めますらむ
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
すのかみの みちからかりてまがかみの ふかきしぐみをわれくだかなん
主の神の 御力借りて曲神の 深き仕組を吾砕かなむ
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
ぜったいの ちからのまえにいかならん まがつかみとておののくなるらん
絶対の 力の前に如何ならむ 曲津神とて戦くなるらむ
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
じんるいの いのちをちぢむおそろしき いやしのわざのほろぶるとききぬ
人類の 命を縮む恐ろしき 医しの業の亡ぶる時来ぬ
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
むかしより いくつかかくめいありつれど いがくほどおおきかくめいなかりき
昔より いくつか革命ありつれど 医学ほど大き革命なかりき
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
いくちとせ ぜんじんるいがしんじきし いがくをわれはかくめいせんとす
幾千年 全人類が信じ来し 医学を吾は革命せんとす
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
まがかみの てににぎられしにんげんの いのちはかみのみてにかえらん
曲神の 手に握られし人間の 命は神の御手に復へらむ
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
にじゅうおくの めしいのまなこひらかんと ひかりまくばるわれにぞありける
二十億の 盲の眼開かんと 光まくばる吾にぞありける
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
全集未収録
ながきよの かりのぶんめいうちくだき まことのぶんめいうちたてんかも
長き世の 仮の文明打砕き 真の文明打樹てんかも
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
やばんてき ぶんめいぶんかてきぶんめいに おきかゆるなりかみのちからに
野蛮的 文明文化的文明に 置き換ゆるなり神の力に
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
くにぐにに たまりたまれるつみけがれ きよむるときぞよのおわりなる
国々に 溜り溜れる罪穢 浄むる時ぞ世の終りなる
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
いかならん くにもひとはもしんぱんの いずのあみのめくぐりうべしや
如何ならむ 国も人はも審判の 厳の網の目潜り得べしや
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
ながきよの えいがほこりしくにとても ほろぶるときのすでにきつるも
長き世の 栄華誇りし国とても 滅ぶる時の已に来つるも
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
いまはしも きたらんとするしんぱんの のがるるみちこそめしやのみちなる
今はしも 来らんとする審判の 免るる道こそメシヤの道なる
地上天国46
S28. 3.25
立春祭御詠
りくつもて とくにとかれぬものこそは まことのかみのおしえなるらん
理屈もて 説くに説かれぬものこそは 真の神の教へなるらん
「栄光」 202
S28. 4. 1
 
しんりとは いともたやすきものにして ややこしきものはよこしまのりぞ
真理とは いとも容易きものにして ややこしきものは邪の理ぞ
「栄光」 202
S28. 4. 1
 
やんがてに にじゅうよおくのひとぐさは われにまつらうときのきぬらん
やんがてに 二十余億の人草は 吾にまつらふ時の来ぬらん
「栄光」 202
S28. 4. 1
 
かみほとけ ひともことごとすくうこそ しじょうのめしやのちからなりけり
神仏 人も悉と救ふこそ 至上のメシヤの力なりけり
「栄光」 203
S28. 4. 8
 
やまいなおす ちからなければしゅうきょうと いえじとわれはつくづくおもう
病治す 力なければ宗教と いへじと吾はつくづく思ふ
「栄光」 203
S28. 4. 8
 
きりすとも しゃかもあたまをさげぬらん わがあらわせるきせきしみれば
キリストも 釈迦も頭を下げぬらむ 我現はせる奇蹟し見れば
「栄光」 203
S28. 4. 8
 
ぜんじんるい すくうちからはきせきより ほかになきことしれよもろびと
全人類 救ふ力は奇蹟より 外になき事知れよ諸人
「栄光」 204
S28. 4.15
 
きりすとの きせきといえどわがでしの あらわすきせきとおなじなるらん
キリストの 奇蹟といへど我弟子の 顕はす奇蹟と同じなるらむ
「栄光」 204
S28. 4.15
 
ひにつきに かみのひかりはますかがみ すみわたるらんちじょうてんごく
日に月に 神の光は増す鏡 澄み渡るらむ地上天国
「栄光」 204
S28. 4.15
 
いくおくの いのちのぬしとあおがるる しんゆうとならんわがのぞみかも
幾億の 命の主と仰がるる 神雄とならむ我望みかも
「栄光」 205
S28. 4.22
 
いそのかみ ふることぶみにもかつてなき せいゆういましいでなんとすも
石の上 古事記にも曾てなき 聖雄今し出でなんとすも
「栄光」 205
S28. 4.22
 
うたてきは ぶんかのころもにつつまれて やばんをおこなうひとにありける
うたてきは 文化の衣に包まれて 野蛮を行ふ人にありける
「栄光」 205
S28. 4.22
 
むかしより よをすくわんとかずしれぬ おしえいでしもすくわれぬよや
昔より 世を救はんと数知れぬ 教へ出でしも救はれぬ世や
「栄光」 205
S28. 4.22
 
ばんきょうに すくわれざりしうつしよを われすくうなりぜったいりきもて
万教に 救はれざりし現し世を 吾救ふなり絶対力もて
「栄光」 205
S28. 4.22
 
としごとに ことほぐはるのみまつりも ことしはひとしおいぎふかからめ
年毎に 祝ぐ春の御祭も 今年は一入意義深からめ
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
はるさりて みわたすかぎりのもやまも もえずるがごとわがみわざかな
春さりて 見渡す限り野も山も 萌えずるが如我神業かな
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
ゆきしもを しのぎしのぎてようやくに はなさくはるにあうここちすも
雪霜を 凌ぎ凌ぎて漸くに 花咲く春に逢ふ心地すも
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
うれしくも すくいのみわざはようやくに うみのそとまでひろごりにける
嬉しくも 救いの御業はやうやくに 海の外まで拡ごりにける
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
わがねがう てんごくせかいはひにつきに ひろぎゆくなりかみのまにまに
我希ふ 天国世界は日に月に 拡ぎゆくなり神のまにまに
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
いにしえゆ あまたおしえはあるなれど まことさらつのわがおしえかも
古へゆ 数多教へはあるなれど まこと新つの我教へかも
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
なにごとも にっしんげっぽのよにありて ふるきおしえにすくわるべしやは
何事も 日進月歩の世にありて 旧き教へに救はるべしやは
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
かしこくも かみのつくりしまさみちの ひとのつくりしりにはまるべき
畏くも 神の造りし真道の 人の作りし理に嵌るべき
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
きせきなり ああきせきなりしゅうきょうに きせきなければたましいなきなる
奇蹟なり 嗚呼奇蹟なり宗教に 奇蹟なければ魂なきなる
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
ぶんかなどと いかにほこるもなつのよの かのなくこえにひとしかるらめ
文化などと 如何に誇るも夏の夜の 蚊の鳴く声に等しかるらめ
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
じんちなど しんちのまえにはまひるまの ともしびとしるひとこそかしこき
人智など 神智の前には真昼間の 灯と知る人こそ賢き
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
せかいじゅうの はかせあつめておしえたし まことただしきがくもんのみち
世界中の 博士集めて教へたし 真正しき学問の道
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
われはいま みかえるとなりやまかわを どよもしたたんこのどのうえに
吾は今 ミカエルとなり山河を どよもし立たん此土の上に
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
われいまし こうりゅうとなりちをけって てんにむかっておどりいでなん
吾今し 蛟龍となり地を蹴つて 天に向つて躍り出でなん
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
ぐんもうの なにほどくびをかしぐとて わからざらめやわれとうものの
群盲の 何程首を傾ぐとて 分らざらめや吾とふものの
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
全集未収録
きりすとも しゃかもわがわざたすけんと たまのせかいにはげみいるなり
キリストも 釈迦も我業援けむと 霊の世界に励みゐるなり
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
しんぶつの つみをゆるすはわれのほか なきなりましてひとのつみをや
神仏の 罪を赦すは吾の他 なきなり況して人の罪をや
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
われこそは つみあるものをすくわんと けんいをもちてよにくだりける
吾こそは 罪ある者を救はんと 権威を有ちて世に降りける
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
ぶんかとは ただひとのよをべんりにし りくつおしゆるものとおもえそ
文化とは 只人の世を便利にし 理屈教ゆるものと思へそ
「栄光」 206
S28. 4.29
 
やばんぶんかの せかいといいたしいまのよを ぶんめいなりとほこるをみれば
野蛮文化の 世界といひたし今の世を 文明なりと誇るを見れば
「栄光」 206
S28. 4.29
 
やばんぶんめい ぶんかぶんめいにたてなおす ちからぞメシヤのちからなりけり
野蛮文明 文化文明に立直す 力ぞ救主の力なりけり
「栄光」 206
S28. 4.29
 
くによりも とうのりがいをさきにする とうにんたちのさもしさあわれ
国よりも 党の利害を先にする 党人達のさもしさ哀れ
「栄光」 207
S28. 5. 6
 
ああわれは ひとにしあるかかみなるか などとときおりおもうことあり
噫々吾は 人にしあるか神なるか などと時折おもふ事あり
「栄光」 207
S28. 5. 6
 
ゆめとのみ おもいしこともまざまざと めにうつるおりわれはあるなり
夢とのみ 思ひし事もまざまざと 眼に映る折吾はあるなり
「栄光」 207
S28. 5. 6
 
きりすとも しゃかまほめっともげいじゅつの たしなみなかりきおしとこそおもう
キリストも 釈迦マホメットも芸術の 嗜みなかりき惜しとこそ思ふ
「栄光」 208
S28. 5.13
 
いかならん おしえといえどげいじゅつを よそにてんごくつくりうべしや
如何ならむ 教といへど芸術を 外に天国造り得べしや
「栄光」 208
S28. 5.13
 
げいじゅつの ともなわざればてんごくを つくるおしえにあらじとぞおもう
芸術の 伴はざれば天国を 造る教にあらじとぞ思ふ
「栄光」 208
S28. 5.13
 
げいじゅつもて ひらくおしえはむかしより めしやのおしえのほかになかりき
芸術もて 開く教は昔より メシヤの教の外になかりき
「栄光」 209
S28. 5.20
 
げいじゅつを このむひとこそやがてこん てんごくせかいのたみとなりなん
芸術を 好む人こそやがて来む 天国世界の民となりなむ
「栄光」 209
S28. 5.20
 
げいじゅつは てんごくにありじごくには げいじゅつなきをしれよもろびと
芸術は 天国にあり地獄には 芸術なきを知れよ諸人
「栄光」 209
S28. 5.20
 
むかしから いくたえいゆういでしかも いまだへいわのえいゆういでざり
昔から 幾多英雄出でしかも 未だ平和の英雄出でざり
地上天国48
S28. 5.25
 
ぜったいの しんりきをもててんごくを つくるえいゆうとわれおもうかも
絶対の 神力をもて天国を 造る英雄と吾思ふかも
地上天国48
S28. 5.25
 
まっぽうの よをうちきりとなしあたらしき よをつくるこそわがしめいなる
末法の 世を打切りとなし新しき 世を作るこそ我使命なる
地上天国48
S28. 5.25
 
ときはいま きげんまつなりあたらしき きげんにはじまるちじょうてんごく
時は今 紀元末なり新しき 紀元に肇まる地上天国
地上天国48
S28. 5.25
 
ながきよを またれしめしやもきりすとも みろくもいましあまくだるなり
長き世を 待たれしメシヤもキリストも ミロクも今し天降るなり
地上天国48
S28. 5.25
 
ひかりなり ああひかりなりひのかみの ひかりはすでにのぼりそめける
光なり 嗚呼光なり日の神の 光は已に昇り初めける
地上天国48
S28. 5.25
 
いっさいの しゅぎとうしゅぎはきえさらん よはいづのめのしゅぎとなりなば
一切の 主義とう主義は消え去らん 世は伊都能売の主義となりなば
地上天国48
S28. 5.25
 
たてよこの しそうはここにぜんちきゅう むすぶなるらんかみのちからに
経緯の 思想は茲に全地球 結ぶなるらん神の力に
地上天国48
S28. 5.25
 
ぜんじんるい かみあることをしんぜずば やがてへいわはゆめとなりなん
全人類 神ある事を信ぜずば やがて平和は夢となりなん
地上天国48
S28. 5.25
 
われはいま ゆうしんろんをふりかざし むしんびゅうろんうちくだくなり
吾は今 有神論を振り翳し 無神謬論打砕くなり
地上天国48
S28. 5.25
 
かみあるを しらでまことのあんしんは などえられめやよのひとびとよ
神あるを 知らで真の安心は など得られめや世の人々よ
地上天国48
S28. 5.25
 
かみあるを しらすてだてはきせきより ほかになきことしめすわれかも
神あるを 知らす手段は奇蹟より 外になき事示す吾かも
地上天国48
S28. 5.25
 
あさひちじ さんにんのともひきつれて いえいでにけりにしにむかいて
朝七時 三人の供を引連れて 家出でにけり西に向ひて
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
01
きのうまでの うっとうしさのかげもなく そらはれわたるけさのうららさ
昨日までの 鬱陶しさのかげもなく 空晴れ渡る今朝のうららさ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
02
あさつゆの しっとりとしてしずかなる みちおともなくくるまはしりつ
朝露の しつとりとして静かなる 道音もなく車走りつ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
03
さしかかる はこねにちかきところどころ あさひにてりはうやまざくらばな
さしかかる 箱根に近きところどころ 朝日に照り映ふ山桜花
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
04
なんとなく はるのけはいのきにくさに ただようやまじのこころよさかな
何となく 春の気配の木に草に ただよふ山路の心よさかな
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
05
ふとみれば みしまのやしろのそばちかく みおくりむかうまめひとのむれ
ふと見れば 三島の社のそば近く 見送り迎ふ信徒の群
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
06
うつらうつら まどろむみみにこえありて はっとさむればなみいるまめひと
うつらうつら まどろむ耳に声ありて はつと醒むれば並ゐる信徒
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
07
それよりは みおくるしんじゃつぎつぎに かおかおかおのせわしさのまど
それよりは 見送る信者次々に 顔々々のせはしさの窓
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
08
みえますよと いうあべくんのこえのたぴ われはいちいちたちてまどくる
見えますよと 言ふ阿部君の声の度 吾はいちいち立ちて窓くる
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
09
たびごとに みおくるしんとのかずふえて うれしきひめいあげにけるかも
度毎に 見送る信徒の数ふえて 嬉しき悲鳴挙げにけるかも
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
10
なごやなる めしやちゅうきょうかいにより にいまごみながらひるめししたたむ
名古屋なる メシヤ中教会に寄り 新孫見ながら昼飯したたむ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
11
ごごさんじ かなやまかんにあつまれる さんぜんのしんとにこうわきかせぬ
午後三時 金山館に集まれる 三千の信徒に講話聴かせぬ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
12
よていどおり きょうにむかいぬよるはちじ さがのしんきょにぶじつきにける
予定通り 京に向ひぬ夜八時 嵯峨の新居に無事着きにける
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
13
しゅんじゅうあん ちかくになりてまめひとら ところせまきまでつどいむかうも
春秋庵 近くになりて信徒等 ところ狭きまで集ひ迎ふも
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
14
しゅんじゅうあんの しんきょにいればなにもかも おもいしよりもりっぱさにおどろく
春秋庵の 新居に入れば何もかも 思ひしよりも立派さに驚く
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
15
かみのまもり しんとのまことにこのたちの いごこちよさにこころたらえる
神の護り 信徒の誠にこの館の 居心よさに心足らへる
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
16
あさまだき つゆもしとどのにわくさを ふみつさすらううつろごころに
朝まだき 露もしとどの庭草を 踏みつさすらふ空ろ心に
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
17
みはるかす やまのたたずまいまつのもり へいあんちょうのむかししのばゆ
見はるかす 山のたたずまひ松の森 平安朝の昔偲ばゆ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
18
いくとせを あこがれにけんへいあんの みやこのあとにわがすまんとは
幾歳を 憧憬れにけむ平安の 都の跡にわが住まむとは
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
19
このあたり おおみやびとのゆきかいし むかししのびてなにかゆかしき
この辺り 大宮人の行き交ひし 昔偲びて何か床しき
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
20
ももやまの げいじゅつうみしこのあたり いぶせきいえにもかぞのこるなり
桃山の 芸術生みし此あたり いぶせき家にも香ぞ残るなり
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
21
はろらかな やまはあたごかむかしから いくたびかかれしやまとえまきに
はろらかな 山は愛宕か昔から 幾度かかれし大和絵巻に
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
22
へいあんの ぶんかをうみしちゅうしんは このあたりなりとききしうれしさ
平安の 文化を生みし中心は 此辺りなりと聞きし嬉しさ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
23
はるいまし たけなわのきょうらんざんの さくらかるびうつえひきにける
春今し 酣の今日嵐山の 桜狩るび〔べ〕う杖引きにける
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
24
おおらかに あさもやのべーるかかぶりて ゆめとうかべるひがしやまはも
大らかに 朝靄のベ-ルかかぶりて 夢と浮べる東山はも
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
25
おちこちに ちくりんみえてわがにわも たてばしずかにはるのあめふる
をちこちに 竹林見えてわが庭面 立てば静かに春の雨降る
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
26
あかまつの ほどよくはうるうらやまを まどにながめつひもすがらなる
赤松の 程よく生ふる裏山を 窓に眺めつひもすがらなる
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
27
このあたり なだたるうたのひじりたち めでよみにけんへいあんのころ
この辺り 名だたる歌の聖たち 賞で詠みにけむ平安のころ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
28
みどりこき やまのふもとにひろさわの いけすみきらうさがのよきかも
緑濃き 山の麓に広沢の 池澄みきらふ嵯峨野よきかも
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
29
きょうらくの よさはさがのにきわまるか ここにつえひくきゃくたえぬなり
京洛の よさは嵯峨野に極まるか ここに杖引く客絶えぬなり
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
30
きょうげきの こうえんかいにひとくさり さんぜんしんとのまえにベんじぬ
京劇の 講演会に一くさり 三千信徒の前に弁じぬ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
31
こさめふる このひくるまをはしらせて ならのみやこにぶっせきたずねぬ
小雨降る 此日車を走らせて 奈良の都に仏蹟たづねぬ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
32
はくぶつかんに あすかじだいのこびじゅつを たのしみめでぬこころゆくまで
博物館に 飛鳥時代の古美術を 楽しみ賞でぬ心ゆくまで
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
33
ほうりゅうじ ここのぶっきょうびじゅつこそ にほんぶんかのほこりとぞおもう
法隆寺 ここの仏教美術こそ 日本文化の誇とぞ思ふ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
34
ゆうぐれて おもなまめひとはちじゅうよ みやこほてるにばんさんかいひらきぬ
夕暮れて 主な信徒八十余 都ホテルに晩餐会開きぬ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
35
てんごくは びのせかいなりじごくとは しこのせかいなりゆめわするるな
天国は 美の世界なり地獄とは 醜の世界なりゆめ忘るるな
「栄光」 210
S28. 5.27
 
しんがうむ こころはぜんなりぜんがうむ かたちはびなりしれよまめひと
真が生む 心は善なり善が生む 形は美なり知れよ信徒
「栄光」 210
S28. 5.27
 
いとたかき かみのおしえをいとひくき ことわりをもてわれはとくなり
いと高き 神の教をいと低き 理をもて吾は説くなり
「栄光」 210
S28. 5.27
 
うるわしき ぶんかのころもにきかざりて しこのみかくすひとこそあわれ
美はしき 文化の衣に着飾りて 醜の身隠す人こそ哀れ
「栄光」 211
S28. 6. 3
 
おおかたの めしいのまなこひらかんと ひかりまくばるわれにぞありける
大方の 盲の眼開かんと 光間配る吾にぞありける
「栄光」 211
S28. 6. 3
 
いやはてに ばんにんことごとわがひざに ひれふすときのたのしまれぬる
弥果てに 万人悉我膝に 鰭伏す時のたのしまれぬる
「栄光」 211
S28. 6. 3
 
にじゅうよおくの あわれせきしをあいのみてに いだかれたまうかみのかしこき
二十余億の 憐れ赤子を愛の御手に 抱かれ給ふ神の畏き
「栄光」 212
S28. 6.10
 
キリストも しゃかまほめっともたまのよに ありてたらわんわれのみわざを
基督も 釈迦マホメットも霊の世に ありて足らはむ吾の御業を
「栄光」 212
S28. 6.10
 
えいこうの くもにうちのりきりすとの くだらんときのちかまりにける
栄光の 雲に打乗り基督の 降らん時の近まりにける
「栄光」 212
S28. 6.10
 
ささやかな かたにしあれどてんごくは いよようまれぬかんれいのえに
小やかな 型にしあれど天国は いよよ生まれぬ函嶺の上に
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
しんせんきょう てんごくなりぬひろごりて やがてせかいはかくやなりなむ
神仙郷 天国成りぬ広〔拡〕ごりて やがて世界はかくやなりなむ
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
おおいなる しぐみといえどいとちさき かたよりはじまるものにぞありける
大いなる 仕組といへどいと小さき 型より始まるものにぞありける
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
めにみえぬ ひとつのたまがだいしぜんの めぐみによりてひととなるなり
眼に見えぬ 一つの魂が大自然の 恵みによりて人となるなり
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
このはなの すのたねはるとなりぬれば はなさきよもににおうなるらん
兄の花の 主の種春となりぬれば 花咲き四方に匂ふなるらむ
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
めにみえぬ とうときにょいのみひかりを てらせばせかいはゆらぎはじめん
眼に見えぬ 尊き如意の御光を 照らせば世界は揺ぎはじめむ
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
しぜんびと じんこうびよくまっちして びのてんごくのそのわれつくりぬ
自然美と 人工美よくマッチして 美の天国の苑吾造りぬ
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
しんせんの そのをたずぬるたれもかも くちをそろえてほめそやすなり
神仙の 苑を訪ぬる誰も彼も 口を揃へて賞めそやすなり
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
しゅうきょうは げいじゅつなりとくちにすも かたちなければうつろにひとしき
宗教は 芸術なりと口にすも 形なければ空ろに等しき
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
いくちたび いばらくぐりしわれなれど そのかいありてたろういまはし
幾千度 茨潜りし吾なれど その甲斐ありて足らふ今はし
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
てんごくの そのにゆうゆうたのしみつ すくいのわざにいそしむわれかも
天国の 苑に悠々楽しみつ 救ひの業にいそしむ吾かも
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
にんげんの こころをけがすちりあくた あらうげいじゅつのそのつくりける
人間の 心を汚す塵芥 洗ふ芸術の苑造りける
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
なにものも おもいのままによりくるは にょいのちからのあらわれにぞある
何物も 思ひのままに集りくるは 如意の力の現れにぞある
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
れいかいに ときをまたれしかみほとけ いさみてわれをたすくるとききぬ
霊界に 時を待たれし神仏 いさみて吾を援くる時来ぬ
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
にょらいぼさつ だいししょうにんこじぜんじ てがらたてんときそうたまのよ
如来菩薩 大師上人居士禅師 手柄立てんと競ふ霊の世
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
てんごくの そのうつよにうつしける ためしはいまだあらじとぞおもう
天国の 苑現し世に写しける 例しは未だあらじとぞ思ふ
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
げいじゅつの みそのはこねのやまのえに つくりてよびとたのしますわれ
芸術の 美苑箱根の山の上に 造りて世人楽します吾
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
やおよろず かみもほとけもつどいきて われにぬかづきめぐみねぐなり
八百万 神も仏も集ひ来て 吾に額突〔づ〕き恵願ぐなり
祭典時御歌
S28. 6.15
箱根地上天国
完成記念祭
かいぎとは しんりにあらぬしんりをば しんりとおもうこころにわくなり
懐疑とは 真理にあらぬ真理をば 真理と思ふ心に湧くなり
「栄光」 213
S28. 6.17
 
きょういくも どうとくりんりもわがおしえ うまるるまでのかりのものなる
教育も 道徳倫理も我教 生まるるまでの仮のものなる
「栄光」 213
S28. 6.17
 
ひとびとよ わがうちふるうしんりきの そのすばらしさにまなこくらむな
人々よ 吾が打ち揮ふ神力の その素晴しさに眼くらむな
「栄光」 213
S28. 6.17
 
わがために ぜんじんるいはすくわれて ひれふすときのやがてきぬらん
我為に 全人類は救はれて 鰭伏す時のやがて来ぬらん
「栄光」 214
S28. 6.24
 
ちからなり ああちからなりめにみえぬ すのちからこそぜったいなりせば
力なり 嗚呼力なり眼に見えぬ ○ヽの力こそ絶対なりせば
「栄光」 214
S28. 6.24
 
ちからなき あいはばんにんすくえまじ まがつのちからにかてねばなりけり
力なき 愛は万人救へまじ 曲津の力に勝てねばなりけり
「栄光」 214
S28. 6.24
 
ささやかな かたにしあれどてんごくは いよようまれぬかんれいのえに
小やかな 型にしあれど天国は いよよ生まれぬ函嶺の上に
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
しんせんきょう てんごくなりぬひろごりて やがてせかいはかくやなりなむ
神仙郷 天国成りぬ拡ごりて やがて世界はかくやなりなむ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
おおいなる しぐみといえどいとちさき かたよりはじまるものにぞありける
大いなる 仕組といへどいと小さき 型より始まるものにぞありける
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
めにみえぬ ひとつのたまがだいしぜんの めぐみによりてひととなるなり
眼に見えぬ 一つの魂が大自然の 恵みによりて人となるなり
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
このはなの すのたねはるとなりぬれば はなさきよもににおうなるらん
兄の花の 主の種春となりぬれば 花咲き四方に匂ふなるらむ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
めにみえぬ とうときにょいのみひかりを てらせばせかいはゆらぎはじめん
眼に見えぬ 尊き如意の御光を 照らせば世界は揺ぎはじめむ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
しぜんびと じんこうびよくまっちして びのてんごくのそのわれつくりぬ
自然美と 人工美よくマッチして 美の天国の苑吾造りぬ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
しんせんの そのをたずぬるたれもかも くちをそろえてほめそやすなり
神仙の 苑を訪ぬる誰も彼も 口を揃へて賞めそやすなり
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
しゅうきょうは げいじゅつなりとくちにすも かたちなければうつろにひとしき
宗教は 芸術なりと口にすも 形なければ空ろに等しき
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
かずしれず いばらくぐりしわれなれど そのかいありてたろういまはし
数しれず 茨潜りし吾なれど その甲斐ありて足らふ今はし
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
てんごくの そのにゆうゆうたのしみつ すくいのわざにいそしむわれかも
天国の 苑に悠々楽しみつ 救ひの業にいそしむ吾かも
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
にんげんの こころをけがすちりあくた あらうげいじゅつのそのつくりける
人間の 心を汚す塵芥 洗ふ芸術の苑造りける
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
なにものも おもいのままによりくるは にょいのちからのあらわれにぞある
何物も 思ひのままに集りくるは 如意の力の現はれにぞある
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
れいかいに ときをまたれしかみほとけ いさみてわれをたすくるとききぬ
霊界に 時を待たれし神仏 いさみて吾を援くる時来ぬ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
にょらいぼさつ だいししょうにんこじぜんじ てがらたてんときそうたまのよ
如来菩薩 大師上人居士禅師 手柄立てんと競ふ霊の世
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
てんごくの そのうつよにうつしける ためしはいまだあらじとぞおもう
天国の 苑現し世に写しける 例しは未だあらじとぞ思ふ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
げいじゅつの みそのはこねのやまのえに つくりてよびとたのしますわれ
芸術の 美苑箱根の山の上に 造りて世人楽します吾
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭
やおよろず かみもほとけもつどいきて われにぬかづきめぐみねぐなり
八百万 神も仏も集ひ来て 吾に額づき恵願ぐなり
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国
完成記念祭


昭和28年 7月~12月

御     歌

原   典

おそろしき ものはかがくのめいしんと さとれよふこうをうむものなりせば
恐ろしき ものは科学の迷信と 覚れよ不幸を生むものなりせば
「栄光」 215
S28. 7. 1
 
にんげんの ひげきのもとをたずぬれば かがくめいしんみいだすぞうき
人間の 悲劇の因を訊ぬれば 科学迷信見出すぞ憂き
「栄光」 215
S28. 7. 1
 
あなかなし くすりちょうどくみにいれて とうときいのちちぢめるひとびと
あな悲し 薬てふ毒身に入れて 尊き命縮める人々
「栄光」 215
S28. 7. 1
 
いかならん のぞみといえどときくれば ことたまのままあるるくしみさ
如何ならむ 望みといへど時来れば 言霊のまま現るる奇しみさ
「栄光」 216
S28. 7. 8
 
ナポレオンは ふかのうのことばわれになしと いいしもかいなしあくにありせば
奈翁は 不可能の言葉吾になしと 言ひしも甲斐なし悪にありせば
「栄光」 216
S28. 7. 8
 
すのかみの けいりんのままわれはただ かみのうつわとなりつすすまん
主の神の 経綸のまま吾は唯 神の器となりつ進まん
「栄光」 216
S28. 7. 8
 
くすりほど よにおそろしきものあらじ やまいをつくるものにありせば
薬程 世に恐ろしきものあらじ 病を作るものにありせば
「栄光」 217
S28. 7.15
 
くすりある かぎりこのよにこうふくは なきとしれかしよのもろびとよ
薬ある 限りこの世に幸福は なきと知れかし世の諸人よ
「栄光」 217
S28. 7.15
 
くすりとは どくなりとうことわりを しりてまことのさちめぐまれしなる
薬とは 毒なりとふ理を 知りて真の幸恵まれしなる
「栄光」 217
S28. 7.15
 
くすりもて やまいがなおるものなれば よにやむひとはあらじとおもう
薬もて 病が治るものなれば 世に病む人はあらじと思ふ
「栄光」 218
S28. 7.22
 
てんごくは びのせかいなりしずのおも おみなもふうげつともとするなり
天国は 美の世界なり賤の男も 女も風月友とするなり
「栄光」 218
S28. 7.22
 
げいじゅつに こころのむかぬひとこそは いまだすくわれぬしるしなりける
芸術に 心の向かぬ人こそは 未だ救はれぬ証しなりける
「栄光」 218
S28. 7.22
 
にんげんを ぶっしつとみるいがくこそ めしいにかあらんかみのみめには
人間を 物質と見る医学こそ 盲にかあらん神の御目には
地上天国50
S28. 7.25

全集未収録

くすりとう どくをのませていたつきを なおすいがくのおかしからめや
薬とう 毒を飲ませて病を 治す医学の可笑しからめや
地上天国50
S28. 7.25
 
やばんなり ああやばんなりにんげんの たまのはだきるしゅじゅつとうもの
野蛮なり 嗚呼野蛮なり人間の 玉の肌切る手術とうもの
地上天国50
S28. 7.25
 
いささかも やまいなおらぬいがくをば なおるとおもういぶかしのよや
些かも 病治らぬ医学をば 治ると思ふいぶかしの世や
地上天国50
S28. 7.25
 
ぬばたまの やみじつえなくあゆむよに などやすからんひかりせにして
奴羽玉の 暗路杖なく歩む世に など安からむ光背にして
地上天国50
S28. 7.25
 
かしこくも かみのひかりにてらさるる みのおそれめややみのよなりと
畏くも 神の光に照らさるる 身の恐れめや暗の世なりと
地上天国50
S28. 7.25
 
あやまれる いがくのわざわいとくとても きくらげなるやつうぜぬながみみ
誤れる 医学の禍ひ説くとても 木耳なるや通ぜぬ汝が耳
地上天国50
S28. 7.25
 
くすりもて やまいをつくりいのちまで ちぢむるおろかさうたてきのよや
薬もて 病を作り命まで 縮むる愚かさうたてきの世や
地上天国50
S28. 7.25
 
めくらつんぼ さわにあるよをすくわんと かみはこうみょうはなつなりける
盲聾 沢にある世を救はんと 神は光明放つなりける
地上天国50
S28. 7.25

全集未収録

おもいきや きりすともしゃかもしらざりき やまいとうもののそのみなもとは
思ひきや キリストも釈迦も知らざりき 病とうもののその源は
地上天国50
S28. 7.25
 
いままでの すくいことごとげっしんの ひかりなりせばちからよわかり
今までの 救い悉月神の 光なりせば力弱かり
地上天国50
S28. 7.25
 
ひのかみの あらわれましてあめがした のこるくまなくはれわたるらん
日の神の 現はれまして天ケ下 残る隈なく晴れ渡るらん
地上天国50
S28. 7.25
 
ばんきょうの あやまりただしわれはいま かみにかわりてまこととかなん
万教の 誤り匡し吾は今 神に代りて真説かなむ
「栄光」 219
S28. 7.29
 
やおよろず かみもほとけもわれにきて すくいもとむるときとなりぬる
八百万 神も仏も吾に来て 救ひ求むる時となりぬる
「栄光」 219
S28. 7.29
 
まがかみの とりことなりしやおよろず えだがみすくうはわがわざとしれ
曲神の 虜となりし八百万 枝神救ふは我業と知れ
「栄光」 219
S28. 7.29
 
にんげんは ひくきぶんかをつくるもの たかきぶんかはかみつくるなり
人間は 低き文化を作るもの 高き文化は神造るなり
「栄光」 220
S28. 8. 5
 
めにみゆる ぶっしつにまよいめにみえぬ たましいわするるひとこそあわれ
眼に見ゆる 物質に迷ひ眼にみへぬ 魂忘るる人こそ哀れ
「栄光」 220
S28. 8. 5
 
たましいの ねむれるままによをわたる ひとこそめしいのしるしなりける
魂の 眠れるままに世を渡る 人こそ盲のしるしなりける
「栄光」 220
S28. 8. 5
全集未収録
ぶっしつを あつかうものはひとにして ひとをあつかうものはかみなり
物質を 扱ふものは人にして 人を扱ふものは神なり
「栄光」 222
S28. 8.19
 
いたつきを なおすちからをもたずして などばんにんをすくいうべしや
病を 治す力を有たずして など万人を救ひ得べしや
「栄光」 222
S28. 8.19
 
なくがごとく うったうがごときいのりこそ しょうじょうしんこうのしるしなりける
泣くが如く 訴ふが如き祈りこそ 小乗宗教のしるしなりける
「栄光」 222
S28. 8.19
 
しんぴなり ああしんぴなりにんげんは しんぴにうまれしんぴにしすなり
神秘なり 嗚呼神秘なり人間は 神秘に生まれ神秘に死すなり
地上天国51
S28. 8.25
 
わがもてる ひかりのたまはひにつきに ひろごりやがてせかいをつつまん
我有てる 光の玉は日に月に 拡ごりやがて世界を包まむ
地上天国51
S28. 8.25
 
たいようの こくてんこそはとうとくも すのちゅうしんのぽちにぞありける
太陽の 黒点こそは尊くも 主の中心のポチにぞありける
地上天国51
S28. 8.25
 
だいうちゅうの たましいこそはたいようの こくてんなるをよびとにおしゆる
大宇宙の 魂こそは太陽の 黒点なるを世人に教ゆる
地上天国51
S28. 8.25
 
たいようの こくてんのなぞしらずして わかりえられんうちゅうのしんぴは
太陽の 黒点の謎知らずして 分り得られむ宇宙の神秘は
地上天国51
S28. 8.25
 
むげんぜったいの ちからのもとはすのかみの とうときみたまにありとこそしれ
無限絶対の 力の原は主の神の 尊き御魂にありとこそ知れ
地上天国51
S28. 8.25
 
おおかみの みめよりみればにんげんは ばいきんよりもなおちさからん
大神の 御目より見れば人間は 黴菌よりもなほ小さからん
地上天国51
S28. 8.25
 
やんがてに わがしんりきをふるいなば だいせんせかいはどよもすなるらん
やんがてに 我神力を揮ひなば 大千世界はどよもすなるらむ
地上天国51
S28. 8.25
 
よるのよは さんぜんだいせんせかいなり ひるはだいせんさんぜんせかいとしれかし
夜の世は 三千大千世界なり 昼は大千三千世界と知れかし
地上天国51
S28. 8.25
 
しゃかきりすと まほめっとなどのさんせいじゃ われはおもうもわがでしにひとしと
釈迦キリスト マホメットなどの三聖者 吾は思うも我弟子に等しと
地上天国51
S28. 8.25
 
しゅうきょうと かがくのあらそいむいみなり かがくもかみがつくりしなれば
宗教と 科学の争ひ無意味なり 科学も神が造りしなれば
地上天国51
S28. 8.25
 
すのかみは かがくとよべるしゅうきょうを くだしてぶっしつぶんかをつくりぬ
主の神は 科学と呼べる宗教を 下して物質文化造りぬ
地上天国51
S28. 8.25
 
いそのかみ ふるきかみよにてんごくの いしずえかみははこねにきずきし
石の上 古き神代に天国の 礎え神は箱根に築きし
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
さわやかな さんきみちみつこのさとは かみのゆにわにふさわしきかも
爽やかな 山気充ち満つこの郷は 神の斎庭に相応しきかも
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
はなやかな みやこのちかどにかくまでも きよくしずかなはこねありける
華やかな 都の近所にかくまでも 清く静かな箱根ありける
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
ちりのよも わすらいやまのてんごくに みをおくわれのさちをおもうかも
塵の世も 忘らひ山の天国に 身を置く吾の幸思ふかも
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
あさみどり つつむはこねのやわらかき やまはだおとめのにおいすらしも
浅緑 包む箱根のやはらかき 山肌乙女の匂ひすらしも
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
はるかなる さがみのうみはしらじらと やまあいにみゆわがいおのまど
遥かなる 相模の海は白じらと 山峡に見ゆ我庵の窓
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
てんごくを うつせるみそのにひとしおの ふぜいをそゆるびのやかたかな
天国を 映せる御苑に一入の 風情を添ゆる美の館かな
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
びのやかた うずのみそのをめずるひと ひにひにふえゆくうれしさにおり
美の館 珍の御苑を愛ずる人 日に日に増へゆく嬉しさに居り
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
しぜんびと じんこうびとのげいじゅつきょう つくりてたらうわれにぞありける
自然美と 人工美との芸術境 作りて足らふ吾にぞありける
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
うるわしき てんごくのかたやまのえに つくりてもろびとたのしますわれ
美はしき 天国の型山の上に 造りて諸人楽します吾
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
わがおもう ままにつくりしかみぞのに あさなゆうなにさすらうたのしさ
我思ふ ままに造りし神苑に 朝な夕なにさすらふ楽しさ
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
めにみどり せせらぎのおとみみにしつ つゆのにわふむあさのひととき
目に緑 せせらぎの音耳にしつ 露の庭踏む朝のひととき
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
かみぞのの ところどころにたたずまう いわもれもなくこけおいにける
神苑の 所々にたたずまふ 岩洩れもなく苔生いにける
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
にわかあらず しぜんかあらずたぐいなき このしんえんはうずのてんごく
庭かあらず 自然かあらず類なき 此神苑は珍の天国
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
まながいに みょうじんみょうじょうそそりたち さながらにみゆわがにわのやま
まながひに 明神明星聳り立ち さながらに見ゆ我庭の山
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
やまびょうぶ めぐらすかんざんていにいて くものゆききをひねもすながむる
山屏風 めぐらす観山亭に居て 雲の往き来をひねもす眺むる
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
たたなはる みょうじんみょうじょうきんときの やまをながむるわがいおのまど
畳なはる 明神明星金時の 山を眺むる我庵の窓
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
かかなめて はこねのやまのふところに いだかれつぺんにしたしむわがいま
日々なめて 箱根の山のふところに 抱かれつペンに親しむわが今
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
はこねらしき すぎのこだちをおちこちに みながらはしるどらいぶのまど
箱根らしき 杉の木立を遠近に 見ながら走るドライヴの窓
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
こけにわの みどりめにしむみちにたち あかずながむるあめのひのごご
苔庭の 緑眼に沁む径に佇ち 飽かず眺むる雨の日の午後
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
きょうにみし こけでらのにわうつしてし みどりひにひにふかみゆくなり
京に見し 苔寺の庭写してし 緑日に日に深みゆくなり
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
ちくりんの あおきがなかにすきみゆる びのやかたこそてんのおうじょう
竹林の 青きが中に透き見ゆる 美の館こそ天の王城
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
いそがしき そのひのわざおえゆあみして みそのさすらうゆうべたのしき
いそがしき その日の業終へ湯浴して 御苑さすらふ夕べたのしき
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
きょらいする くもまにみえつかくれする めいがにまがうやまなみのかげ
去来する 雲間に見えつ隠れする 名画にまがう山並の影
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
あめのひは やまもこだちもこくうすく ひねもすうつるさまのうれしき
雨の日は 山も木立も濃く淡く ひねもすうつる様のうれしき
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
しめやかに あめふるひこそさんすいの すいぼくがみるここちこそすれ
しめやかに 雨降る日こそ山水の 水墨画見る心地こそすれ
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
つきによく あめにまたよきながめかも はこねはさながらえまきものなり
月によく 雨に又よき眺めかも 箱根はさながら絵巻物なり
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
あさまだき きりふみわけながらゆくにわべ めにあざやかなやまゆりのはな
朝まだき 霧踏み分け乍らゆく庭辺 目に鮮やかな山百合の花
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
たのしさは ところどころのいわにおう なしらぬやまのおぐさみるとき
楽しさは 所々の岩に生ふ 名知らぬ山の小草見る時
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
いつのまに さきしかこうざんしょくぶつの はなとりどりにいわまににおう
いつのまに 咲きしか高山植物の 花とりどりに岩間に匂ふ
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
どのいわも こけあおあおとなずみけり しんざんにまがうこのごろのにわ
どの岩も 苔青々となづみけり 深山にまがう此頃の庭
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
まはだかの いわそれぞれにこけごろも つけてかがようかみぞののなつ
真裸の 岩それぞれに苔衣 着けてかがやう神苑の夏
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
いとちさき かがくのりもておおぞらの なぞとかめやはあわれがくしゃら
いと小さき 科学の理もて大空の 謎解かめやはあはれ学者等
「栄光」 223
S28. 8.26
 
にんげんが つくりしかがくもてにんげんの いのちをすくうなんせんすかも
人間が 作りし科学もて人間の 命を救うナンセンスかも
「栄光」 223
S28. 8.26
 
しゅうきょうは かこのものなりばんにんを すくうちからはすでにほろびぬ
宗教は 過去のものなり万人を 救ふ力は已に滅びぬ
「栄光」 223
S28. 8.26
 
りくつもて ひとがすくえるものなれば したとかつじでまにあうならめ
理屈もて 人が救えるものなれば 舌と活字で間に合ふならめ
「栄光」 224
S28. 9. 2
 
りくつもて とけぬしんぴをあきらかに するこそまことのおしえなるらん
理屈もて 説けぬ神秘を明らかに するこそ真の教なるらむ
「栄光」 224
S28. 9. 2
 
はちのじを ひたいによせてよますとて しんりならねばひとはすくえじ
八の字を 額に寄せて読ますとて 真理ならねば人は救へじ
「栄光」 224
S28. 9. 2
 
にんげんが つくりしいもてにんげんを すくわんとするなんせんすかも
人間が 作りし医もて人間を 救はんとするナンセンスかも
「栄光」 225
S28. 9. 9
 
ひもすがら てんじょうみつめいたつきの みをよこたえるひとつくるいじゅつ
ひもすがら 天井見つめ病の 身を横たへる人つくる医術
「栄光」 225
S28. 9. 9
 
かがくもて やまいがなおるものならば よにやむひとはあらじとおもう
科学もて 病が治るものならば 世に病む人はあらじと思う
「栄光」 225
S28. 9. 9
 
いたつきを いやすちからのなかりせば しゅうきょうとてもかがくいかなる
病を 医す力のなかりせば 宗教とても科学以下なる
「栄光」 226
S28. 9.16
 
りくつもて とくしゅうきょうはよをすくう ちからのなきをあかしいるなり
理屈もて 説く宗教は世を救ふ 力のなきを証しゐるなり
「栄光」 226
S28. 9.16
 
いとふかき しんりをへいいなことばもて とくこそばんにんすくわるるなり
いと深き 真理を平易な言葉もて 説くこそ万人救はるるなり
「栄光」 226
S28. 9.16
 
よをすくう しぐみのもといなりなりて めでたくいわうきょうのみまつり
世を救ふ 仕組の基成りなりて 目出た〔芽出度〕く祝ふ今日の御祭
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
たかやまの したついわねにちよよろず ゆるがぬいしずえたちにけるかも
高山の 下津磐根に千代万 揺がぬ礎え建ちにけるかも
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
とうほうの ひかりはいよよおおぞらに のぼりてせかいくまなくてらさん
東方の 光はいよよ大空に 昇りて世界隈なく照らさむ
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
ときなれや かみのめぐみのいやちこに まめひとたちにみゆるこのごろ
時なれや 神の恵みのいやちこに 信徒達に見ゆるこのごろ
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
おおいなる めしやのひかりとつくにに かがやきそむるときとなりぬる
大いなる メシヤの光外国に 輝き初むる時となりぬる
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
ひとのめに うつらぬなれどおちこちに かみのしぐみはもえそめにける
人の目に 映らぬなれどをちこちに 神の仕組は燃え初めにける
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
このしぐみ ばんにんのめにうつるとき そのふためきやいかにありなん
此仕組 万人の目に映る時 そのふためきや如何にありなん
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
とよあしはら みずほのくにのあわれさよ あだむしたのもにみちあれにける
豊葦原 瑞穂の国の哀れさよ 仇虫田の面に満ち荒れにける
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
あめかぜを いとわずあせのかいもなく みわたすかぎりたのもかれにき
雨風を いとはず汗の甲斐もなく 見渡すかぎり田の面枯れにき
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
にんげんの いのちのたからうむつちを ひどくにけがすおろかなるよや
人間の 命の宝生む土を 肥毒に汚す愚かなる世や
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
あぜにたち ひどくになえしあきのたを なみだにみつむるあわれたびとら
畦に佇ち 肥毒に萎えし秋の田を 涙に見つむる哀れ田人等
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
みのかぎり いなだあれけりああわれは いかにひどくのまよいさまさん
見の限り 稲田荒れけり嗚呼吾は 如何に肥毒の迷ひ覚まさむ
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
ひどくには みみかたむけぬたびとらも めざめけんかもこのかれほみて
肥毒には 耳傾けぬ田人等も 目覚めけんかも此枯穂見て
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
ばんにんに しんちをあたえもののりを あかすめしやのおおいなるわざ
万人に 神智を与へ物の理を 明かすメシヤの大いなる業
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
さかしらの ことにきづかぬめしいらの まなこひらかんかみのひかりに
逆しらの 事に気附かぬ盲等の 眼開かん神の光に
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
全集未収録
しゃかきりすと まほめっとたちわがすくい いかにまたれんながきとしつき
釈迦キリスト マホメット達我救ひ 如何に待たれん長き年月
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
わがかくす めしやのちからあらわせば だいせんせかいはうちふるうらん
我蔵す メシヤの力表せば 大千世界は打ち震ふらむ
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
えいこうの くもよりあもるきりすとに かんこのこえはちをどよもさん
栄光の 雲より天降るキリストに 歓呼の声は地をどよもさむ
祭典時御歌
S28. 9.23-27
秋季大祭
御詠
たいふうも こめのふさくもなにもかも しんりにさかろうとがにぞありける
颱風も 米の不作も何もかも 真理に逆ろう咎にぞありける
「栄光」 227
S28. 9.23
 
うつしよの もものなやみはかみよそに ひとのちえもてつくりしものなる
現世の 諸の悩みは神外に 人の智慧もて作りしものなる
「栄光」 227
S28. 9.23
 
いかならん てんさいとてもことごとは ひとのつくりしものとこそしれ
如何ならむ 天災とても悉は 人の作りしものとこそ知れ
「栄光」 227
S28. 9.23
 
きりすとや しゃかとてもたぬちからもて われはばんみんすくわんとすも
キリストや 釈迦とて有たぬ力もて 吾は万民救はんとすも
地上天国52
S28. 9.25
 
わがみすくう ちからとてなきにんげんに などにんげんをすくいうべしや
我身救う 力とてなき人間に など人間を救ひ得べしや
地上天国52
S28. 9.25
 
ときめける えらびととてもわがめには いたずらこぞうとうつるなりける
時めける 偉人とても我眼には 悪戯小僧と映るなりける
地上天国52
S28. 9.25
 
なないろの しゅぎやしそうをこんとろーるし しろいっしょくにかえんわがわざ
七色の 主義や思想をコントロールし 白一色に変へん我業
地上天国52
S28. 9.25
 
せんずれば たてとよことのあらそいに ひをけすぼんぷのいかにおおきも
詮ずれば 経と緯との争ひに 日を消す凡夫の如何に多きも
地上天国52
S28. 9.25
 
あめりかを すくうとうときかみのくい いよようたれぬらふのみやこへ
アメリカを 救う尊き神の杭 いよよ打たれぬ羅府の都へ
地上天国52
S28. 9.25
※注 羅府=
ロサンゼルス
すのぽちは あめりかのちにくだりけり やがてこうみょうかがやきそめなん
○ヽのポチは アメリカの地に降りけり やがて光明輝き初めなむ
地上天国52
S28. 9.25
 
とうほうの ひかりはやがてとつくにを くまなくてらすときのちかみぬ
東方の 光はやがて外国を 隈なく照らす時の近みぬ
地上天国52
S28. 9.25
 
とつくにに メシヤのひかりかがやけば ふためくならんひのもとのたみ
外国に 救主の光輝けば ふためくならん日の本の民
地上天国52
S28. 9.25
 
きりすとの まめひとたちもあわてなん まちにまちたるさいりんのとき
キリストの 信徒達も慌てなむ 待ちに待ちたる再臨の時
地上天国52
S28. 9.25
 
ばいきんの けんきゅうのみにふけりいる ちいさきがくしゃのまなこひらかん
黴菌の 研究のみに耽りゐる 小さき学者の眼開かん
地上天国52
S28. 9.25
 
れんあいさえ かいけつされぬかがくもて などすくわれんひとのなやみを
恋愛さへ 解決されぬ科学もて など救はれん人の悩みを
地上天国52
S28. 9.25
 
しんりとく わがことたまにさからえば じごくにおつるものとしれかし
真理説く 我言霊に逆らえば 地獄に堕つるものと知れかし
「栄光」 228
S28. 9.30
 
だいじだいひの かみのおんてにすがらねば やがてならくのそこにしずまん
大慈大悲の 神の御手に縋らねば やがて奈落の底に沈まむ
「栄光」 228
S28. 9.30
 
まよわずて われにだかれよたちまちに てんごくらくどにすくわるるなり
迷はずて 吾に抱かれよ忽ちに 天国楽土に救はるるなり
「栄光」 228
S28. 9.30
 
ぜったいの ちからというはめにみえず てにもとどかぬものにぞありける
絶対の 力というは眼に見えず 手にも届かぬものにぞありける
「栄光」 229
S28.10. 7
 
やまいなおす ちからとてなきしゅうきょうの などあんしんりゅうめいえらるべしや
病治す 力とてなき宗教の など安心立命得らるべしや
「栄光」 229
S28.10. 7
 
じょうしきに かけたるおしえはばんにんを すくうおしえにあらじとおもえそ
常識に 欠けたる教は万人を 救う教にあらじと思えそ
「栄光」 229
S28.10. 7
 
くすりもて びょうきをつくりなやみいる そのおろかさをしらすわれはも
薬もて 病気を作り悩みゐる その愚かさを知らす吾はも
「栄光」 230
S28.10.14
 
そうこんもくひ いしのかけらやこけなどに ひとのいのちをすくうちからあらめや
草根木皮 石の欠片や苔などに 人の命を救ふ力あらめや
「栄光」 230
S28.10.14
 
あやまれる ぶんめいすくうちからこそ めしやのかみのほかにあらじな
誤れる 文明救う力こそ メシヤの神の外にあらじな
「栄光」 230
S28.10.14
 
あわれなる かがくのどれいがむねをはり かたいからしていばるおかしさ
哀れなる 科学の奴隷が胸を張り 肩怒らして威張るをかしさ
「栄光」 231
S28.10.21
 
かがくもて なおらぬやまいをひかがくで なおることわりよにあらめやは
科学もて 治らぬ病を非科学で 治る理世にあらめやは
「栄光」 231
S28.10.21
 
しんりとは いとかんたんなものにして ややこしきりはひしんりなりける
真理とは いと簡単なものにして ややこしき理は非真理なりける
「栄光」 231
S28.10.21
 
よをすくう しぐみのもといなりなりて めでたくいわうきょうのみまつり
世を救ふ 仕組の基成りなりて 芽出度く祝ふ今日の御祭
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
たかやまの したついわねにちよよろず ゆるがぬいしずえたちにけるかも
高山の 下津磐根に千代万 揺がぬ礎え建ちにけるかも
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
とうほうの ひかりはいよよおおぞらに のぼりてせかいくまなくてらさん
東方の 光はいよよ大空に 昇りて世界隈なく照らさむ
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
ときなれや かみのめぐみのいやちこに まめひとたちにみゆるこのごろ
時なれや 神の恵みのいやちこに 信徒達に見ゆるこのごろ
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
おおいなる めしやのひかりとつくにに かがやきそむるときとなりぬる
大いなる メシヤの光外国に 輝き初むる時となりぬる
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
ひとのめに うつらぬなれどおちこちに かみのしぐみはもえそめにける
人の目に 映らぬなれどをちこちに 神の仕組は燃え初めにける
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
このしぐみ ばんにんのめにうつるとき そのふためきやいかにありなん
此仕組 万人の目に映る時 そのふためきや如何にありなん
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
とよあしはら みずほのくにのあわれさよ あだむしたのもにみちあらしける
豊葦原 瑞穂の国の哀れさよ 仇虫田の面に満ち荒らしける
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
あめかぜを いとわずあせのかいもなく みわたすかぎりたのもかれにき
雨風を いとはず汗の甲斐もなく 見渡すかぎり田の面枯れにき
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
にんげんの いのちのたからうむつちを ひどくにけがすおろかなるよや
人間の 命の宝生む土を 肥毒に汚す愚かなる世や
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
あぜにたち ひどくになえしあきのたを なみだにみつむるあわれたびとら
畦に佇ち 肥毒に萎えし秋の田を 涙に見つむる哀れ田人等
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
みのかぎり いなだあれけりああわれは いかにひどくのまよいさまさん
見の限り 稲田荒れけり嗚呼吾は 如何に肥毒の迷ひ覚まさむ
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
ひどくには みみかたむけぬたびとらも めざめけんかもこのかれほみて
肥毒には 耳傾けぬ田人等も 目覚めけんかも此枯穂見て
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
ばんにんに しんちをあたえもののりを あかすめしやのおおいなるわざ
万人に 神智を与へ物の理を 明かすメシヤの大いなる業
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
さかしらの ことにきづかぬめしいらの まなこひらかんかみのひかりに
逆しらの 事に気附かぬ盲等の 眼開かん神の光に
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
しゃかきりすと まほめっとたちわがすくい いかにまたれんながきとしつき
釈迦キリスト マホメット達我救い 如何に待たれん長き年月
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
わがかくす めしやのちからあらわせば だいせんせかいはうちふるうらん
我蔵す メシヤの力表せば 大千世界は打ち震ふらむ
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
えいこうの くもよりあもるきりすとに かんこのこえはちをどよもさん
栄光の 雲より天降るキリストに 歓呼の声は地をどよもさむ
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
もみじする はこねのあきのこのひごろ へやぬちにいてこころおちいず
紅葉する 箱根の秋の此日頃 部屋ぬちに居て心落ちいず
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
01
きのうきょう ようやくあきのいろふかみ つえひかんかもあたりのやまやま
昨日今日 やうやく秋の色深み 杖引かんかもあたりの山々
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
02
はるのはなに みまこうばかりのはぜもみじ いろめにしむるはるるひのあさ
春の花に みまごふばかりのはぜ紅葉 色眼に沁むる晴るる日の朝
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
03
ひろらかな あおこけにわのいろふかみ もみじのこだちややいろづきぬ
ひろらかな 青苔庭の色深み 紅葉の木立やや色づきぬ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
04
いしがきの うえよりしだるるあきはぎの はなのしたかげそぞろゆくなり
石垣の 上より枝垂るる秋萩の 花の下かげそぞろ行くなり
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
05
さきさかる はぎむらのはなちらさじと そでにこころをおきつさすらう
咲きさかる 萩むらの花散らさじと 袖に心をおきつさすらふ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
06
こぼれさく はぎのおばなのめぐしさよ こころしてふけにわのあさかぜ
こぼれ咲く 萩の小花の愛ぐしさよ 心して吹け庭の朝風
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
07
こけむせる いわまにおうるおぐさにも あきのいろみゆふとたたずみぬ
苔むせる 岩間に生うる小草にも 秋の色見ゆふと佇みぬ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
08
たがいいし あきはさびしきものなりと されどひにはゆもみじしらずや
誰が言ひし 秋は寂しきものなりと されど陽に映ゆ紅葉知らずや
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
09
はるよりも このもしとおもいぬあきのいろ にわべのきぐさそめてけるかも
春よりも 好もしと思ひぬ秋の色 庭辺の木草染めてけるかも
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
10
たたなはる やまところどころもみじありて ひざしにめだちぬわがいおのまど
畳なはる 山所々紅葉ありて 陽射に目立ちぬ我庵の窓
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
11
まながいの やまはちかみてみゆるなり いやすみきらうあきばれのあさ
まながひの 山は近みて見ゆるなり いや澄みきらう秋晴れの朝
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
12
むさしのを このこうげんにうつせるか すすきほなみのゆるるせんごく
武蔵野を 此高原に移せるか 芒穂波の揺るる仙石
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
13
かみやまの もみじのよさをわすれかね はるるひをまちつえひかんとおもう
神山の 紅葉の好さを忘れ兼ね 晴るる日を待ち杖引かんと思ふ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
14
どらいぶの まどよりとびきゆあきのやま おりおりめにいるいろもみじかも
ドライヴの 窓より飛び消ゆ秋の山 折々目に入る色紅葉かも
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
15
きわやかに ふじうつりいるあしのこを くるまをとめてしばしながめぬ
きはやかに 富士映りゐる芦ノ湖を 車を停めてしばし眺めぬ
地上天国53
S28.10.25
きはやか(際やか)
さがみわん かがみとまごうもたかどのに ひねもすながめぬあきばれのきょう
相模湾 鏡とまごふも高殿に ひねもす眺めぬ秋晴れの今日
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
17
りょうがわゆ しだるるはぎのはなのみち おりおりあおぎついくたのしさよ
両側ゆ 枝垂るる萩の花の路 おりおり仰ぎつ行く楽しさよ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
18
しっとりと つゆにぬれいるにわのべに こはぎひともとしずかにさける
しっとりと 露に濡れゐる庭の辺に 小萩一本静かに咲ける
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
19
ようやくに あきふかみけりきぎのいろ あせるがなかにまつのみかがよう
やうやくに 秋深みけり木々の色 褪せるが中に松のみかがよふ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
20
あきのいろ とおきちかきのけじめなく はやそめてけりやまのはこねを
秋の色 遠き近きのけじめなく はや染めてけり山の箱根を
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
21
すみきらう あきのさんきをこころゆく ばかりすいつつこうげんをゆく
澄みきらふ 秋の山気を心ゆく ばかり吸ひつつ高原を行く
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
22
このもしき あきとはなりぬのややまの しぜんにしたしむたのしさおもう
好もしき 秋とはなりぬ野や山の 自然に親しむたのしさおもふ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
23
きくやかな やまなみのせんあきぞらを くぎりてけさのさわやかなるかも
きくやかな 山並の線秋空を くぎりて今朝の爽やかなるかも
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
24
はやふじの いただきしろくそめてける ふとめにいりぬあきのとうげじ
早や富士の 頂き白く染めてける ふと眼に入りぬ秋の峠路
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
25
むげんぜったいむしむしゅう これぞうちゅうのしんりなりける
無限絶対無始無終 これぞ宇宙の真理なりける
「栄光」 232
S28.10.28
 
わがおしえ しんぜぬひとこそあわれなり やがてほろぶるときのきぬれば
我教え 信ぜぬ人こそ哀れなり やがて亡ぶる時の来ぬれば
「栄光」 232
S28.10.28
 
ちいさなる かがくのせかいにとじこまれ だいせんせかいのみえぬあわれさ
小さなる 科学の世界に閉じ込まれ 大千世界の見えぬ哀れさ
「栄光」 232
S28.10.28
 
れんあいの きょくちというはまことなる かみをこいすることにぞありける
恋愛の 極致というは真なる 神を恋する事にぞありける
「栄光」 233
S28.11. 4
 
ありがたき ものはかがくなりおそろしき ものもかがくなりこころせよゆめ
有難き ものは科学なり恐ろしき ものも科学なり心せよゆめ
「栄光」 233
S28.11. 4
 
じょうしきなり ああじょうしきなりじょうしきに はずれてまことのみちにかなうや
常識なり 嗚呼常識なり常識に 外れて真の道に叶うや
「栄光」 233
S28.11. 4
 
たみくさの いのちのかてのたらざるや きびしきかみのとがにぞありける
民草の 命の糧の足らざるは 厳しき神の咎にぞありける
「栄光」 234
S28.11.11
 
ほうねんの ことばはむかしがたりなる いまはかなしききょうさくのこえ
豊年の 言葉は昔語りなる 今は悲しき凶作の声
「栄光」 234
S28.11.11
 
いがくめいしん ひりょうめいしんのこのふたつ うちやぶらねばよはついえなん
医学迷信 肥料迷信の此二つ 打破らねば世は潰へなん
「栄光」 234
S28.11.11
 
わがもてる ひかりはひにひにひろごりて やがてだいちをつつむなるらん
我有てる 光は日に日に拡ごりて やがて大地を包むなるらむ
「栄光」 235
S28.11.18
 
あやまれる ぶんめいただしやまいなく ひんなくいさかいなきよつくらん
誤れる 文明匡し病なく 貧なく争いなき世造らむ
「栄光」 235
S28.11.18
 
めにみゆる ひとのちからはかぎりあり みえぬむげんのちからぞかみなる
目に見ゆる 人の力は限りあり 見えぬ無限の力ぞ神なる
「栄光」 235
S28.11.18
 
おおいなる かみのしぐみはいまはしも いっさいばんゆうあらたむるなり
大いなる 神の仕組は今はしも 一切万有革むるなり
「栄光」 236
S28.11.25
 
あやまれる かがくがつくりしもろもろを たてなおすこそめしやのわざなる
誤れる 科学が作りし諸々を 立直すこそメシヤの業なる
「栄光」 236
S28.11.25
 
えらびとと よにうたわれるひととても わがまなこにはわらべとみゆめり
偉人と 世にうたはれる人とても 我眼には童と見ゆめり
「栄光」 236
S28.11.25
 
むかしから おおみたからととうとまる のうみんすくういまにぞありける
昔から 大百姓と尊まる 農民救ふ今にぞありける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひりょういらず むしさえわかぬありがたさ ゆたけきみのりになみだするたびとら
肥料要らず 虫さへ湧かぬ有難さ 豊けき稔りに涙する田人ら
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひどくめいしん うちくだかれてとよあしはら みずほのくににたちかえりける
肥毒迷信 打砕かれて豊葦原 瑞穂の国に立ちかへりける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひどくもて けがれにけがれしひのもとの こくどきよむるわざぞとうとき
肥毒もて 穢れに穢れし日の本の 国土浄むる業ぞ尊き
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひりょうまき あせのかいとてなかりける かれほのみずたながむのうふら
肥料撒き 汗の甲斐とてなかりける 枯穂の水田眺む農夫等
地上天国54
S28.11.25
命の糧
かみがつくりし つちのしんぴさにんげんの つくりしかがくになどわかれめや
神が造りし 土の神秘さ人間の 作りし科学になど分れめや
地上天国54
S28.11.25
命の糧
いっさいは がくもてとけるものもあり とけぬものあることしれよかし
一切は 学もて解けるものもあり 解けぬものあること知れよかし
地上天国54
S28.11.25
命の糧
だいしぜん せいふくせんとほこりける ひといつしかにせいふくされけり
大自然 征服せんと誇りける 人いつしかに征服されけり
地上天国54
S28.11.25
命の糧
あわれなる めしいのまなこひらかんと しんちのひかりはなつわれはも
哀れなる 盲の眼開かんと 神智の光放つ吾はも
地上天国54
S28.11.25
命の糧
全集未収録
ひとのよの もものくるしみきわむれば むちがもとなることをしりけり
人の世の 諸の苦しみ究むれば 無智が因なることを知りけり
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ろうごくを おのがつくりておのがみを なげこむおろかなひとのおおかり
牢獄を 己が作りて己が身を 抛げ込む愚かな人の多かり
地上天国54
S28.11.25
命の糧
おのがてに こうふくのつなたちきりて じごくにおつるひとのはかなさ
己が手に 幸福の綱断ち切りて 地獄に堕つる人のはかなさ
地上天国54
S28.11.25
命の糧
じごくへの みちもてんごくへのみちも えらぶがままのこのよなりける
地獄への 道も天国への道も 選ぶがままのこの世なりける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
くにたみの いのちをつなぐかてさえも たらぬはちえのたらぬがゆえなる
国民の 命を繋ぐ糧さへも 足らぬは智慧の足らぬが故なる
地上天国54
S28.11.25
命の糧
にんげんを つくりしかみはにんげんを やしなうかてをつくらざらめや
人間を 造りし神は人間を 養う糧を造らざらめや
地上天国54
S28.11.25
命の糧
かぎりなき かみのめぐみはわれをして たびとのむちをおしゆなりけり
限りなき 神の恵は吾をして 田人の無智を教ゆなりけり
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ちいさなる がくりをもちておおいなる しぜんのことわりはかりえらめや
小さなる 学理をもちて大いなる 自然の理計り得らめや
地上天国54
S28.11.25
命の糧
いとあさき かがくをもちていとふかき つちのしんぴをさぐるおろかさ
いと浅き 科学をもちていと深き 土の神秘を探る愚かさ
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ちになやむ あわれはかなきひとぐさを いかすはかみのめぐみなりける
地に悩む 哀れ儚き人草を 生かすは神の恵なりける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
しゅうきょうも かがくもしんのぶんめいの いずるがまでのかりのものなる
宗教も 科学も真の文明の 出づるがまでの仮のものなる
地上天国54
S28.11.25
命の糧
あなあやう あやめもわかぬやみのよを さまよいまようこひつじのむれ
あな危ふ あやめも分かぬ闇の世を さまよひ迷う仔羊の群
地上天国54
S28.11.25
命の糧
じんちもて つくりしいっさいにたましいを いれていのちをあたうわれかも
人智もて 作りし一切に魂を 入れて命を与う吾かも
地上天国54
S28.11.25
命の糧
えいえんに さかゆるみちはわれがとく おしえよりほかなしとさとれよ
永遠に 栄ゆる道は吾が説く 教えより外なしと覚れよ
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひどくもて がきどうつくるあわれなる たびとのめしいひらくわれはも
肥毒もて 餓鬼道作る哀れなる 田人の盲開く吾はも
地上天国54
S28.11.25
命の糧
全集未収録
だいメシヤ いでずばやがてほろびなん よぞすくうなりかみのちからに
大救主 出でずばやがて滅びなん 世ぞ救うなり神の力に
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひりょうちゅうどくの もとはといえばみたからの こころにすくうめいしんなりける
肥料中毒の 因はといへば百姓の 心に巣喰ふ迷信なりける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
われはいま めしやとなりてはてしらぬ じごくのなやみうちきらんとすも
吾は今 メシヤとなりて果て知らぬ 地獄の悩み打ち切らんとすも
地上天国54
S28.11.25
命の糧
うたてさは こくみんのりがいあとにして わがとうだいいちにするこころなり
うたてさは 国民の利害後にして 我党第一にする心なり
「栄光」 237
S28.12. 2
うたてさ=
情けない
ともすれば せいじかのしょうじょうかんねんを だいじょうかんねんにきりかえたくおもうも
ともすれば 政治家の小乗観念を 大乗観念に切替へたく思うも
「栄光」 237
S28.12. 2
 
こくみんの りがいをさきにせいさくを ねるあめりかのうらやましきかも
国民の 利害を先に政策を 練るアメリカの羨しきかも
「栄光」 237
S28.12. 2
 
びょうひんそうの うずまきのなかにうめきいる よをすくうなりめしやのちからに
病貧争の 渦巻の中に呻きいる 世を救うなりメシヤの力に
「栄光」 238
S28.12. 9
 
もろもろの めいしんみえぬはとこやみの よにぞありけるしるしなりける
もろもろの 迷信見へぬは常暗の 世にぞありける徴なりける
「栄光」 238
S28.12. 9
 
しんぱんの ときせまりきぬぜんとあく たてわけるなりこころせよみな
審判の 時迫り来ぬ善と悪 立て分けるなり心せよみな
「栄光」 238
S28.12. 9
 
むしんろん はなたかだかととなえいる ものしりたちのあわれさいごは
無神論 鼻高々と唱えいる 物識達の哀れ最後は
「栄光」 239
S28.12.16
 
いさかいを このむにんげんのはかなさよ やばんのさがののこればなりける
争いを 好む人間の儚さよ 野蛮の性の残ればなりける
「栄光」 239
S28.12.16
 
いっぽうに かがくをおうかしいっぽうに かがくにくるしむふしぎなるよや
一方に 科学を謳歌し一方に 科学に苦しむ不思議なる世や
「栄光」 239
S28.12.16
 
しちじゅうねん ふりさけみればわがすぐせ あまりにくしくあまりにうずなる
七十年 振りさけみれば我過去 あまりに奇しくあまりに珍なる
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
ひとのよの はじまりてよりためしなき われがさだめをつくづくおもうも
人の世の 肇りてより例しなき 吾が運命をつくづく思ふも
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
きゅうせいの みわざひにひにすすみゆき やがてせかいにどよめきわたらん
救世の 神業日に日に進みゆき やがて世界にどよめき渉らむ
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
いまだめに みえねどみろくのせいだいは すでになりけりたまのよのおく
未だ目に 見えねど弥勒の聖代は 已に成りけり霊の世の奥
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
わがもてる たまのひかりはひにつきに かがやきますなりこころせよみな
我有てる 玉の光は日に月に 輝き増すなり心せよみな
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
くろまくを さっとおとせばわがひかり そのまばゆさにまなこくらまん
黒幕を サツと落せば我光 その眩ゆさに眼くらまん
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
にんげんの ちからとかみのちからとの ちがいさちえもてはかりうべしや
人間の 力と神の力との 異ひさ智慧もて計り得べしや
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
しんぴなり ああしんぴなりわがいわれ くちやふでもてあらわすよしなき
神秘なり 嗚呼神秘なり我因縁 口や筆もて表はす由なき
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
ゆめとのみ おもいしこともまざまざと まこととなりぬこのごろのわれ
夢とのみ 思ひし事もまざまざと 実となりぬこのごろの吾
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
さながらに このよからなるてんごくと みまごうばかりずいうんきょうかも
さながらに この世からなる天国と 見まごふばかり瑞雲郷かも
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
ゆうげんびみょう ふかさもしらぬかみのなぞ かたちとなりてあれなんとすも
幽幻微妙 深さも知らぬ神の謎 形となりて現れなんとすも
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
あくがれの ちじょうてんごくいまはしも あたみのおかにたつぞうれしき
あくがれの 地上天国今はしも 熱海の丘に立つぞ嬉しき
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
いにしえゆ いまのいままでゆめとのみ おもいしこのよのてんごくうまれし
古へゆ 今の今まで夢とのみ 思ひしこの世の天国生まれし〔ぬ〕
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
ぜんせかい まなこみはらんいとたかき びのてんごくはあたみにうまれぬ
全世界 眼瞠らむいと高き 美の天国は熱海に生まれぬ〔し〕
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
ひのもとの くにのほこりとわれはいま はこねあたみにてんごくつくりぬ
日の本の 国の誇りと吾は今 箱根熱海に天国造りぬ
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
かむわざと みるのほかなしときのまに なりぬあたみのげいじゅつのさと
神業と 見るの外なし時の間に 成りぬ熱海の芸術の郷
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
うみやまの けいかんをせにびのらくど われはつくりぬあたみのおかに
海山の 景観を背に美の楽土 吾は造りぬ熱海の丘に
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
はこねあたみの ちじょうてんごくとつくにの ひとはせかいのめいしょといいける
箱根熱海の 地上天国外国の 人は世界の名所と言ひける
祭典時御歌
S28.12.23
御生誕祭
御詠
しんずるものはすくわれ しんぜぬものはすくわれぬ これぞさいごのしんぱんなりける
信ずる者は救はれ 信ぜぬ者は救はれぬ これぞ最後の審判なりける
「栄光」 240
S28.12.23
 
むしんろん はなたかだかととなえいる ひとまずほろびんしんぱんのとき
無神論 鼻高々と唱えいる 人先ず滅びん審判の時
「栄光」 240
S28.12.23
 
しゅうきょうは かこのものとはなりにける かたちのみにていのちなければ
宗教は 過去のものとはなりにける 形のみにて生命なければ
「栄光」 240
S28.12.23
 
くるしみを つくるぶんめいたのしみを つくるぶんめいときりかえるなりわれは
苦しみを 作る文明楽しみを 作る文明と切替えるなり吾は
地上天国55
S28.12.25
 
おもてには へいわをとなえそのうらに やいばをみがくよにぞありける
表には 平和を唱えその裏に 刃を磨く世にぞありける
地上天国55
S28.12.25
 
にんげんの つくりしりくつにとらわれて まことのみえぬおろかなるよや
人間の 作りし理屈に囚はれて 真の見えぬ愚かなる世や
地上天国55
S28.12.25
 
かがくもて じじつをまげるうかつさを かしこきものとおもうおろかさ
科学もて 事実を枉げるうかつさを 賢きものとおもふ愚かさ
地上天国55
S28.12.25
 
しんりとは じじつのままにうけいれる ことよりほかになしとしれかし
真理とは 事実のままに受け入れる 事より外になしと知れかし
地上天国55
S28.12.25
 
りくつもて なおらぬものはいじゅつなり りくつなくなおるものこそじょうれいのわざ
理屈もて 治らぬものは医術なり 理屈なく治るものこそ浄霊の業
地上天国55
S28.12.25
 
あやまれる りくつをしんじあやまらぬ りくつをしんぜぬめしいのよなるも
誤れる 理屈を信じ誤らぬ 理屈を信ぜぬ盲の世なるも
地上天国55
S28.12.25
全集未収録
いにしえゆ すくいのみちはかずあれど まことのすくいはめしやのみなる
古へゆ 救いの道は数あれど 真の救いはメシヤのみなる
地上天国55
S28.12.25
 
しゅうきょうも かがくもかこのものとならん かみのつくれるぶんめいいでなば
宗教も 科学も過去のものとならむ 神の作れる文明出でなば
地上天国55
S28.12.25
 
いまのよの かがくもかみのおんめには おさなきわらべのがんぐとひとしき
今の世の 科学も神の御眼には 幼き童の玩具と等しき
地上天国55
S28.12.25
 
かがくめいしんに まなこうばわれしんじつの みえぬめしいのよぞおそろしも
科学迷信に 眼奪はれ真実の 見えぬ盲の世ぞおそろしも
地上天国55
S28.12.25
全集未収録
かがくめいしんが つくるやまいときょうさくの わざわいをたつわがすくいかも
科学迷信が 作る病と凶作の 災を絶つ我救いかも
地上天国55
S28.12.25
 
おそろしき ひどくめいしんこのどから きえてうまるるのうそんてんごく
恐ろしき 肥毒迷信此土から 消へて生まるる農村天国
地上天国55
S28.12.25
 
すのかみに かわりてわれはさんがいの ばんれいすくうおおいなるわざ
主の神に 代りて吾は三界の 万霊救う大いなる業
地上天国55
S28.12.25
 
しゃかきりすと まほめっととてわがいずる までのすくいのせいじゃなりける
釈迦キリスト マホメットとて我出づる までの救いの聖者なりける
地上天国55
S28.12.25
 
やおよろず かみもほとけもわがまえに ぬかずきすくいをねぐるいまはも
八百万 神も仏も我前に 額づき救いを願ぐる今はも
地上天国55
S28.12.25
 
わがひかり せかいばんみんてらすとき かんきのこえはちをどよもさん
わが光 世界万民照らす時 歓喜の声は地をどよもさむ
地上天国55
S28.12.25
 
たいようの こくてんこそはすのかみの とうときみたまとしれよよのひと
太陽の 黒点こそは主の神の 尊き御魂と知れよ世の人
地上天国55
S28.12.25
 
しんちもて いっさいのなぞあきらかに とくなりわれはかみのまにまに
神智もて 一切の謎明らかに 解くなり吾は神のまにまに
地上天国55
S28.12.25
 
しんじんと となうるふかきことのはの なぞはいよいよわれあかさなん
神人と 唱ふる深き言の葉の 謎はいよいよ吾証さなん
地上天国55
S28.12.25
 
しんじんごういつの ちからふるいてみだれたる このうつしよをすくうわれかな
神人合一の 力揮いて乱れたる この現し世を救う吾かな
地上天国55
S28.12.25
 
おそろしき さたんもだいばもようやくに わがぐんもんにくだるふしみゆ
恐ろしき サタンも提婆もやうやくに 我軍門に降る節見ゆ
地上天国55
S28.12.25
 
いかならん まがつなりとてわがふるう こんごうりきにむかいうべしや
如何ならむ 曲津なりとて我ふるう 金剛力に向い得べしや
地上天国55
S28.12.25
 
わがふるう ちからはたいようのせいにして とこよのやみをうちはらすなり
我揮う 力は太陽の精にして 常世の暗を打ち晴らすなり
地上天国55
S28.12.25
 
いままでの いかなるすくいもつきなれば ひかりはうすくちからよわかり
今までの 如何なる救いも月なれば 光は薄く力弱かり
地上天国55
S28.12.25
 
やくどくと ひどくのためにけがされし よをきよめなんかみにかわりて
薬毒と 肥毒の為に汚されし 世を浄めなん神に代りて
地上天国55
S28.12.25
 
ばいきんの もうじゃうごめくこのだいち きよむるわざはじょうれいなりける
黴菌の 亡者蠢くこの大地 浄むる業は浄霊なりける
地上天国55
S28.12.25
 
てんさいを うむじんさいのふかきりを あかすはしんちのかがくなりけり
天災を 生む人災の深き理を 分すは神智の科学なりけり
地上天国55
S28.12.25