――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 ~いそ

御     歌

原   典

いいつたう ぎおんしょうじゃにいやまさる ごくらくきょうをあたみへつくらん
言ひ伝ふ 祇園精舎にいや優る 極楽境を熱海へ造らむ
地上天国16
S25. 8.15
瑞雲天国
いいわけにけんめいなせいとう はさんまえのさいむしゃのよう
言訳に懸命な政党 破産前の債務者のよう
山と水 1024
S 8.11.24
 
いうべきと いわでよきことあるよなり みちにあるものこころせよゆめ
言うべきと 言わでよき事ある世なり 道にあるもの心せよゆめ
御讃歌集
060
道歌(一)
いうべきと いわでよきことあるよなり みちにあるものこころせよゆめ
言ふべきと 言はでよき事ある世なり 道にあるもの心せよゆめ
御讃歌集
(改)143
世に処して
いえいして たえがたきかもはるのそら ほどよくかすみてかぜそよろなり
家居して 堪えがたきかも春の空 ほどよく霞みて風そよろなり
山と水 0763
S 8. 2. 8
春の空
いえたてて すまばやとおもうおかありき まともにふじのいただきもみえ
家建てて 住まばやと思ふ丘ありき まともに富士の巓も見え
山と水 1119
S 9. 6. 1
いがくとは やくざいやぶつりでは びょうきはなおらないということを おしゆるてんぎょうだ
医学とは 薬剤や物理では 病気は治らないといふ事を 教ゆる天業だ
山と水 0914
S 8. 7.20
 
いがくひりょう むしんのさんだいめいしんを たださるるらんかみのみわざに
医学肥料 無神の三大迷信を 正さるるらん神の御業に
S27. 2. 5 立春祭
御歌05
いがくひりょう むしんのさんだいめいしんを たださるるらんかみのみわざに
医学肥料 無神の三大迷信を 正さるるらん神の御業に
地上天国33
S27. 2.25
 
いがくめいしん ひりょうめいしんのこのふたつ うちやぶらねばよはついえなん
医学迷信 肥料迷信の此二つ 打破らねば世は潰へなん
「栄光」234
S28.11.11
 
いかならん あらしふくとてかみにある みはやすけかりおおみめぐみに
如何ならむ 嵐吹くとて神にある 身は安けかり大御恵に
明麿近詠集
S24. 5.**
440
嵐の外
いかならん いたつきとてもいやすすべ もてどほどこすよしなきよにもや
如何ならん 病きとても癒す術 もてど施すよしなき世にもや
明麿近詠集
S15.12.23
048
いかならん いたつきとてもねんずれば とくいやしますかんぜおんかも
如何ならむ 病きとても念ずれば 疾く癒します観世音かも
御讃歌集
018
観音下生
いかならん えらびとたちもてんあおぎ ちにふすときぞよのおわりなる
如何ならむ 偉人達も天仰ぎ 地に伏す時ぞ世の終りなる
地上天国40
S27. 9.25
 
いかならん えらびととてもおおかみの みめよりみればわらべなりけり
如何ならむ 偉人とても大神の 御眼より見れば童なりける
S27. 9.23 秋季大祭
御歌11
いかならん えらびととてもおおかみの みめよりみればわらべなりけり
如何ならむ 偉人とても大神の 御眼より見れば童なりける
地上天国41
S27.10.25
 
いかならん えらびととてもわがめには やんちゃぼうずとしかうつらぬも
如何ならん 偉人とても我眼には ヤンチャ坊主としか映らぬも
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
11
いかならん えらびととてもわがめには やんちゃぼうずとしかうつらぬも
如何ならん 偉人とても我眼には ヤンチャ坊主としか映らぬも
地上天国
S29. 2.25
新年御詠
いかならん おしえといえどげいじゅつを よそにてんごくつくりうべしや
如何ならむ 教といへど芸術を 外に天国造り得べしや
「栄光」 208
S28. 5.13
 
いかならん おしえをとくもせんなけれ きせきなければひとうべなわじ
如何ならむ 教へを説くも詮なけれ 奇蹟なければ人諾なはじ
地上天国36
S27. 5.25
 
いかならん かたくなびともひれふして かみをあおがんおわりのひはも
如何ならむ 頑くな人も鰭伏して 神を仰がん終りの日はも
「救世」66
S25. 8.23
 
いかならん かたくなびともひれふして かみをおろがむときとなりぬる
如何ならむ 頑な人も平〔鰭〕伏して 神を拝む時となりぬる
御讃歌集
(改)265
世の終り
いかならん かみもほとけもわがまえに いずればひれふしつみわびるなり
如何ならむ 神も仏も我前に 出づれば平〔鰭〕伏し罪詫びるなり
祭典時御歌
S29. 3.23
春季大祭
御詠 13
いかならん かみもほとけもわがまえに いずればひれふしつみわびるなり
如何ならむ 神も仏も我前に 出づれば鰭伏し罪詫びるなり
地上天国 59
S29. 6.15
 
いかならん きせきもめしいにはみえざらめ ぶたにしんじゅのたとえのごとくに
如何ならむ 奇蹟も盲には見えざらめ 豚に真珠の譬への如くに
御讃歌集
(改)356
めしい
いかならん くすりといえどどくならぬ ものぞなきなりこころせよかし
如何ならむ 薬といえど毒ならぬ ものぞなきなり心せよかし
地上天国30
S26.11.25
 
いかならん くにもひとはもしんぱんの いずのあみのめくぐりうべしや
如何ならむ 国も人はも審判の 厳の網の目潜り得べしや
S28. 2. 4 立春祭
御歌16
いかならん くにもひとはもしんぱんの いずのあみのめくぐりうべしや
如何ならむ 国も人はも審判の 厳の網の目潜り得べしや
地上天国46
S28. 3.25
 
いかならん くるしみとてもきえぬらん かみのみむねにそうみなりせば
如何ならむ 苦しみとても消えぬらむ 神の御旨に添ふ身なりせば
明麿近詠集
S23. 5.16
337
楽しき世
いかならん ことおこらんかおおかみの うずのしぐみのいとふかければ
いかならむ 事起らむか大神の 珍の仕組のいと深ければ
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時10
いかならん ことおこらんかおおかみの うずのしぐみのいとふかければ
如何ならむ 事起らむか大神の 珍の仕組のいと深ければ
地上天国12
S25. 1.20
 
いかならん ことおこらんかおおかみの うずのしぐみのいとふかければ
如何ならむ 事起らむか大神の 珍の仕組のいと深ければ
地上天国13
S25. 2.20
大浄化S24.12.21
いかならん こともこらえてさりげなく ほほえみあしろうひととなれかし
如何ならむ 事も耐えてさりげなく 微笑みあしろう人となれかし
御讃歌集
076
道歌(二)
いかならん こともこらえてさりげなく ほほえみあしらうひととなれかし
如何ならむ 事も堪へてさりげなく 微笑みあしらふ人となれかし
御讃歌集
(改)069
人の道
いかならん こともこらえてときをまつ ひとこそかんのんぎょうのひとなり
如何ならむ 事も耐えて時を待つ 人こそ観音行の人なり
御讃歌集
068
道歌(一)
いかならん しこびととてもきよめられ まびととならんしんえんふめば
如何ならむ 醜人とても浄められ 真人とならむ神苑踏めば
地上天国38
S27. 7.25
 
いかならん じんちふるうもかいなけれ かみさだめられしよのゆくすえは
如何ならむ 人智揮ふも甲斐なけれ 神定められし世の行末は
地上天国23
S26. 4.25
 
いかならん せいじゃといえどおのがみの じごくにありてよびとすくわめや
如何ならむ 聖者といえど己が身の 地獄に在りて世人救わめや
御讃歌集
304
芸 術
いかならん せいじゃといえどおのがみの じごくにありてよをすくわめや
如何ならむ 聖者といえど己が身の 地獄にありて世を救はめや
御讃歌集
(改)315
芸術
いかならん たからといえどしょうじきの たからにまさるものなしとしれ
如何ならん 宝といえど正直の 宝に勝るものなしとしれ
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
いかならん たからといえどしょうじきの たからにまさるものはあらじな
如何ならむ 宝といへど正直の 宝に優るものはあらじな
御讃歌集
(改)231
正直と嘘
いかならん つみもゆるさせいかならむ つみもとがむるあめつちのかみ
如何ならむ 罪も赦させ如何ならむ 罪も尤むる天地の神
御讃歌集
120
金剛胎蔵
いかならん つみもゆるさせいかならん つみもとがむるあめつちのかみ
如何ならむ 罪も赦させ如何ならむ 罪も尤むる天地の神
御讃歌集
(改)082
神の御心
いかならん てんさいとてもことごとは ひとのつくりしものとこそしれ
如何ならむ 天災とても悉は 人の作りしものとこそ知れ
「栄光」227
S28. 9.23
 
いかならん なやみにあうもこころをあわせ みちまもりなばなどおそれめや
如何ならむ 悩みに遭ふも心を合わせ 道守りなばなど恐れめや
御讃歌集
(改)448
結婚
いかならん なやみにあうもためらわじ まことひとつにすすみゆくみは
如何ならむ 悩みに遭ふも躊らはじ 誠一つに進みゆく身は
御讃歌集
(改)408
ほうなん
法 難
いかならん なやみのひともたちまちに よみがえるらんわれにきつれば
如何ならむ 悩みの人も忽ちに 甦るらん吾に来つれば
地上天国38
S27. 7.25
 
いかならん なやみのひにもうごなわじ まことひとつにすすみゆくみは
如何ならむ 悩みの日にもうごなわじ 誠一つに進みゆく身は
御讃歌集
251
む が
無 我
いかならん にごりしよとてきよまなん まことのことたまひびきわたらば
如何ならむ 濁りし世とて清まなむ 誠の言霊響き亘らば
S26. 3.18 春季大祭
御歌06
いかならん にごりしよとてきよまなん まことのことたまひびきわたらば
如何ならむ 濁りし世とて清まなむ 誠の言霊響き亘らば
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
いかならん のぞみといえどときくれば ことたまのままあるるくしみさ
如何ならむ 望みといへど時来れば 言霊のまま現るる奇しみさ
「栄光」 216
S28. 7. 8
 
いかならん ひじりもしらぬおおいなる すくいのわざをわれおこなわん
如何ならむ 聖りも知らぬ大いなる 救の業を吾行はむ
地上天国20
S26. 1.25
 
いかならん ひじりもしらぬおおいなる すくいのわざをわれはおこなう
如何ならむ 聖も知らぬ大いなる 救の業を吾は行ふ
御讃歌集
(改)284
すくいのわざ
救ひの業
いかならん ひととしいえどかみあるを しらねばなんのさちかあらめや
如何ならん 人としいへど神在るを 知らねば何の幸かあらめや
「栄光」197
S28. 2.25
 
いかならん ひなんそしりもきたれかし われにははじゃのつるぎありせば
如何ならん 非難そしりも来れかし 吾には破邪の剣ありせば
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
いかならん ひなんそしりもきたれかし われにははじゃのつるぎありせば
如何ならむ 非難譏りも来れかし 吾には破邪の剣ありせば
御讃歌集
(改)423
われ
いかならん まがつといえどただひとつ かなわぬものはかんのんりきなり
如何ならん 曲津といえどただ一つ 敵はぬものは観音力なり
地上天国10
S24.11.20
S24.10.24
いかならん まがつといえどただひとつ かなわぬものはだいじょうりきなり
如何ならむ 曲津といへど唯一つ 敵はぬものは大浄力なり
御讃歌集
(改)397
しんじんのわざ
神人の業
いかならん まがつといえどとこたちの かみのちからにはむかいうべしやは
如何ならむ 曲津といえど常立の 神の力には向いうべしやは
「救世」53
S25. 3.11
五六七祭
御歌
いかならん まがつなりとてわがふるう こんごうりきにむかいうべしや
如何ならむ 曲津なりとて我ふるう 金剛力に向い得べしや
地上天国55
S28.12.25
 
いかならん まがびとたりとひれふして かみにすがらんよのおわりには
如何ならむ 曲人たりと平〔鰭〕伏して 神に縋らむ世の終りには
御讃歌集
(改)268
世の終り
いかならん まがびとたりとひれふして かみにすがらんよのおわりのひ
如何ならむ 曲人たりとひれ伏して 神に縋らん世の終りの日
「救世」67
S25. 8.30
 
いかならん みちもたやすくすすむなり まことのつえにすがりゆきなば
如何ならん 道も容易く進むなり 誠の杖に縋り行きなば
明麿近詠集
S21. 3. 7
259
いかならん めしいなりとてきゅうせいの たまのひかりにまなこさめなん
如何ならむ 盲なりとて救世の 玉の光に眼醒めなむ
詩歌集
S26. 1. 1
全集未収録
新年御歌07
いかならん よきおこないもかみしらぬ ひとはおおかたりこのためなる
如何ならむ 善き行も神知らぬ 人は大方利己の為なる
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
いかならん よきおこないもかみしらぬ ひとはおおかたりこのためなる
如何ならむ 善き行ひも神知らぬ 人は大方利己のためなる
御讃歌集
(改)240
善と悪
いかならん よのおおとうげきつるとて たまきよければやすくこえなん
如何ならむ 世の大峠来つるとて 魂清ければ安く越え〔へ〕なむ
御讃歌集
(改)205
身魂磨き
いかならん よのおおとうげきつるとて たまきよければやすけかるらん
如何ならむ 世の大峠来つるとて 魂清ければ安けかるらむ
地上天国21
S26. 2.25
 
いかならん よやきつるとておおかみの まもりあるみのなどおそれめや
如何ならむ 世や来つるとて大神の 護りある身のなど恐れめや
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時11
いかならん よやきつるとておおかみの まもりあるみのなどおそれめや
如何ならむ 世や来つるとて大神の 護りある身のなど恐れめや
地上天国13
S24.12.21
大浄化
いかならん わざわいせまりきぬるとて やすけからめやかみにあるひと
如何ならん 災迫り来ぬるとて 安けからめや神にある人
明麿近詠集
S19. 2. 5
160
立春其他
いかならん わざわいとてもかんのんぎょうに いればいつしかきえてあとなし
如何ならむ 災とても観音行に 入ればいつしか消えて跡なし
御讃歌集
142
観音行
いきかわり しにかわりつとこしえの いのちのぬしはひとにぞあるなり
生き変り 死に変りつ永久の 生命の主は人にぞあるなり
御讃歌集
(改)332
せいしいちにょ
生死一如
いきこらし とんぼとらんとしのびよれば ぎろりめだまのひにひかりけり
呼吸こらし 蜻蛉とらんと忍びよれば ぎろり眼玉の陽に光りけり
山と水 0622
S 7.12. 5
蜻 蛉
いきたらう いまのわれにしてあるときは やまにいりたきここちこそすれ
生き足らう 今の吾にしてある時は 山に入りたき心地こそすれ
山と水 1068
S 9. 2. 6
対 座
いきどおるいじょうのこうふん さっとひえて きょむのわらいとかした
憤る以上の昂奮 さつと冷えて 虚無の笑と化した
山と水 0418
S 6.12.25
憤 る
いくおくの いのちのぬしとあおがるる しんゆうとならんわがのぞみかも
幾億の 命の主と仰がるる 神雄とならむ我望みかも
「栄光」205
S28. 4.22
 
いくさがみ などとうかみはよにあらじ かみはへいわのごんげなればなり
軍神 などとう神は世にあらじ 神は平和の権化なればなり
明麿近詠集
S21. 3. 1
221
正 邪
いくさがみ などとうことばまがかみの よをいつわりしなにぞありける
軍神 などとう言葉は曲神の 世を佯はりし名にぞありける
明麿近詠集
S21. 3. 1
222
正 邪
いくせんぼん ももぎのありやはなさけば ただくれないのいろにそまりぬ
いく千本 桃木のありや花さけば ただ紅の色に染まりぬ
山と水 0562
S 7. 5.12
二子の桃
いくちたび いばらくぐりしわれなれど そのかいありてたろういまはし
幾千度 茨潜りし吾なれど その甲斐ありて足らふ今はし
箱根地上天国完成記念祭御歌10
S28. 6.15
いくちたび やまさかこえてようやくに やすけきみちにきしここちすも
幾千度 山坂越えてやうやくに 安けき路に来し心地すも
明麿近詠集
S15.12.23
061
いくちとせ あくがれまちしこうみょうの かがやくみよはいまきたらんとすも
幾千歳  あくがれ待ちし光明の 輝く御代は今来たらんとすも
御讃歌集
235
あさあけ
朝 明
いくちとせ あくがれまちしこうみょうの かがやくみよはいまきつるなり
幾千歳  あくがれ待ちし光明の 輝く御代は今来つるなり
御讃歌集
(改)021
光明世界
いくちとせ かかりてみちをくるわせし まがつほろぶるときはきにけり
幾千歳 かかりて道を狂わせし 曲津滅ぶる時は来にけり
御讃歌集
258
かくせい
覚 醒
いくちとせ かかりてみちをくるわせし まがつほろぶるときはきぬめり
幾千歳 かかりて道を狂はせし 曲津滅ぶる時は来ぬめり
御讃歌集
(改)191
やみのよ
闇〔暗〕の世
いくちとせ しいたげられしまさみちの ひかりはようやくかがやきそめける
幾千歳 虐げられし真道の 光は漸くかゞやき初めける
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時16
いくちとせ ぜんじんるいがしんじきし いがくをわれはかくめいせんとす
幾千年 全人類が信じ来し 医学を吾は革命せんとす
S28. 2. 4 立春祭
御歌10
いくちとせ ぜんじんるいがしんじきし いがくをわれはかくめいせんとす
幾千年 全人類が信じ来し 医学を吾は革命せんとす
地上天国46
S28. 3.25
 
いくちとせ つもりつもりしさんがいの けがれきよむるときぞきぬらむ
幾千歳 積りつもりし三界の 穢浄むる時ぞ来ぬらむ
御讃歌集
216
だいしんぱん
大審判
いくちとせ つもりつもりしさんがいの けがれきよむるときとなりけり
幾千歳 積りつもりし三界の 穢れ浄むる時となりけり
御讃歌集
(改)193
しんぱん
審 判
いくちとせ つもりつもりしちりあくた きよめたまえといのるわれはも
幾千歳 積りつもりし塵芥 浄め給えと祈る吾はも
明麿近詠集
S22.11. 8
321
大 峠
いくちとせ つもりつもりしちりあくた はらいきよめよよはしらのかみ
幾千年 積りつもりし塵芥 祓い浄めよ四柱の神
御讃歌集
298
じょうちのわざ
浄地の業
いくちとせ つもりつもりしちりあくた はらいきよめよよはしらのかみ
幾千年 積りつもりし塵芥 祓ひ浄めよ四柱の神
御讃歌集
(改)008
五六七大神
いくちとせ またれぬるかもあくがれの ちじょうてんごくいまあれなんとすも
幾千歳 待たれぬるかもあくがれの 地上天国今現れなむとすも
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
いくとせの ながきをもものひじりたち ちからかぎりによをすくわむとせしも
幾歳の 長きを百の聖達 力限りに世を救わむとせしも
御讃歌集
130
すくいのちから
救の力
いくとせぶり いとさわやかなこころもて にいはるむかうけさのひととき
幾歳振り いと爽やかな心もて 新春迎ふ今朝のひととき
S28. 1. 1 新年御歌
祭典時12
いくとせぶり いとさわやかなこころもて にいはるむかうけさのひととき
幾歳振り いと爽やかな心もて 新春迎ふ今朝のひとゝき
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
いくとせを あこがれにけんへいあんの みやこのあとにわがすまんとは
幾歳を 憧憬れにけむ平安の 都の跡にわが住まむとは
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行19
いくとせを すぎにけんかもいまをゆく あたみのまちはおぼろなつかし
いくとせを 過ぎにけんかも今を行く 熱海の町はおぼろなつかし
山と水 0512
S 7. 3.10
熱  海
いくひかさね おちばうめけんこのみちの ふかぶかしもよもりのしたかげ
いく日かさね 落葉埋めけん此径の ふかぶかしもよ森の下かげ
山と水 0353
S 6.11.10
落  葉
いくまんねん ながきしぐみはようやくに ならんとすなりこのちのうえに
幾万年 長き仕組は漸くに 成らんとすなり此地の上に
S27. 3.23 春季大祭
御歌04
いくまんねん またれたまいしおおかみの しぐみはいましことはじむなり
幾万年 待たれ給ひし大神の 仕組は今し事はじむなり
地上天国出来るまで06
S25. 9.21
いくまんねん またれたまいしおおかみの しぐみはいましことはじむなり
幾万年 待たれ給ひし大神の 仕組は今し事はじむなり
光宝会資料
S25. 9.21
秋季大祭
御詠06
いくまんねん またれたまいしおおかみの しぐみはいましことはじむなり
幾万年 待たれ給ひし大神の 仕組は今し事はじむなり
「栄光」 72
S25.10. 4
秋季大祭
御歌06
いくまんねん またれたまいしおおかみの しぐみはいましならんとすなり
幾万年 待たれ給ひし大神の 仕組は今し成らむとすなり
御讃歌集
(改)270
よのおわり
世の終り
いくまんねん まちにまちけるとうほうの ひかりはめしやのわざにぞありける
幾万年 待ちに待ちける東方の 光はメシヤの業にぞありける
「栄光」181
S27.11. 5
 
いくまんの ひとのいのちをいけにえに せるえいゆうのぐうぞうあわれ
幾万の 人の命を生贅に せる英雄の偶像あはれ
「栄光」201
S28. 3.25
 
いくるひと ほろぶるひとをたてわくる さばきのひこそよのさいごなり
生くる人 滅ぶる人を立別くる 裁きの日こそ世の最後なり
明麿近詠集
S24. 6.17
477
最後の日
いけおきし ねずみやなぎにめのふけば いけのみぎわにそとさしにける
活けおきし 鼠柳に芽のふけば 池の汀にそと挿しにける
山と水 0801
S 8. 3.18
庭めぐむ
いけにうつる つきにかかりてはぎのえの むらしだれいるそのふぜいはも
池にうつる 月にかかりて萩の枝の むらしだれいるその風情はも
※むら=たくさん、群。
山と水 0257
S 6.10. 6
いけのもに うつるまつかげくろぐろし しんげつのかげかそけくもみゆ
池の面に うつる松影黒ぐろし 新月の光かそけくも見ゆ
※かそけく=幽く、かすかに、淡い。
山と水 0008
S 6. 5.18
春すぎぬ
いけるぐうぞうと しせるぐうぞうとのさべつ さいにんしきのめ め めだ
生ける偶像と 死せる偶像との差別 再認識の眼 眼 眼だ
山と水 0296
S 6.10.18
偶  像
いさかいごと はじとおもわぬこころこそ いともいやしきひとなればなり
争ひ事 恥と思はぬ心こそ いとも卑しき人なればなり
地上天国13
S25. 2.20
 
いさかいと うえとやまいのはてしなき よはかみのみがちからなりけり
争ひと 飢と病の果しなき 世は神のみが力なりけり
明麿近詠集
S17.1223
132
還暦の歌
いさかいを いといへいわをこのむこそ かみのつくりしやまとだましい
争ひを 厭い平和を好むこそ 神のつくりし大和魂
明麿近詠集
S21. 3. 3
240
真の大和魂
いさかいを このむけもののさがなくし へいわをこのむひとつくるわれ
争ひを 好む獣の性なくし 平和を好む人つくるわれ
明麿近詠集
S22. 1. 8
304
新世界
いさかいを このむにんげんのはかなさよ やばんのさがののこればなりける
争いを 好む人間の儚さよ 野蛮の性の残ればなりける
「栄光」239
S28.12.16
 
いさかいを このむはけもののさがにして へいわをこのむひとぞひとなる
争ひを 好むは獣の性にして 平和を好む人ぞ人なる
明麿近詠集
S22. 1. 8
303
新世界
※争を「あらそい」とよまれている歌もあります。    
いさぎよく あきをもみじのもえさかり たちまちにいるはいいろのふゆ
いさぎよく 秋を紅葉のもえさかり たちまちに入る灰色の冬
山と水 0290
S 6.10.20
紅 葉
いささかな ことにもことあげつらいたつ ものしりたちのあわれなるさま
些かな 事にも言挙げつらい立つ 物識達の哀れなるさま
地上天国34
S27. 3.25
 
いささかの くもりもこうみょうかいにては もののさやりになるとしれかし
聊かの 曇りも光明界にては ものの障りになると知れかし
御讃歌集
064
道歌(一)
いささかの ことにもくちをとがらせど あえてにくめぬかれにてありき
いささかの 事にも口をとがらせど 敢て憎めぬ彼にてありき
山と水 1207
S10. 4.10
いささかの ことはじむればきもたまの ちいさきひとびとでんぐりかえりし
いささかの 事はじむれば胆玉の 小さき人びとでんぐりかえりし
山と水 1136
S 9. 8.10
 
いささかの まよいのすきもまがかみは ねらいいるなりこころゆるすな
いささかの 迷ひの隙も曲神は 狙ひゐるなり心ゆるすな
地上天国31
S26.12.25
 
いささかの わくらばかぜにふるえつも となりのさくらそらにえだはり
いささかの わくら葉風にふるえつも 隣の桜空に枝はり
※わくら葉=(病葉)夏に赤・黄に変色した葉。
山と水 0989
S 8.10.10
冬近し
いささかも むつかしからじただあくを のぞくにありぬてんごくたつるは
些かも 難しからじ只悪を 除くにありぬ天国樹つるは
「栄光」 172
S27. 9. 3
 
いささかも やまいなおらぬいがくをば なおるとおもういぶかしのよや
些かも 病治らぬ医学をば 治ると思ふいぶかしの世や
地上天国50
S28. 7.25
 
いさりぶね みつよつういておだわらの うみはあきひのもとにしずけし
漁船 三つ四つ浮いて小田原の 海は秋日の下に静けし
明麿近詠集
S16.10.**
103箱根熱海紀行
いしがきの うえよりしだるるあきはぎの はなのしたかげそぞろゆくなり
石垣の 上より枝垂るる秋萩の 花の下かげそぞろ行くなり
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋05
いしがきは なかばかくろいあきはぎの さきしだれつぐさんもんのそと
石垣は 半ばかくろひ秋萩の 咲きしだれつぐ山門の外
山と水 0936
S 8. 8.21
いしのだん つくればろうもんどううなど こしょくさびしくめぢにひらくる
石の段 つくれば楼門堂宇など 古色さびしく眼路にひらくる
山と水 0674
S 8.**.**
大 森
(本門寺)
新東京を詠む
いすくわし いすずのかわのみなもとの にごりきよむるときとなりぬる
いすくわし 五十鈴の川の源の 濁り浄むる時となりぬる
※いすくわし=勇細しで「鯨」の枕詞とされるが、名義不詳である。
明麿近詠集
S21. 2. 5
191
黎 明
いずのかみ このよのえんまとあらわれて よのつみさばくときとなりける
厳の神 この世の閻魔と現はれて 世の罪裁く時となりける
祭典時御歌
S29. 3.23
春季大祭御詠 17
いずのかみ このよのえんまとあらわれて よのつみさばくときとなりける
厳の神 この世の閻魔と現はれて 世の罪裁く時となりける
地上天国 59
S29. 6.15
 
いずのめの かみのけげんはかんのんの ほとけのみなによぞすくうなり
五三の 神の化現は観音の 仏の御名に世ぞ救ふなり
地上天国11
S24.12.20
 
いずのめの みかみこのどにあもりなば みろくのみちからふるいますらん
伊都能売の 御神此の土に天降りなば 五六七の御力揮ひますらむ
S26. 6.15 日光殿落成記念祭16
いずらよりか からすのいちわあふれきて とまるともなくすぎゆきにける
いづらよりか 鴉の一羽あふれきて とまるともなく過ぎゆきにける
山と水 1166
S10. 1.10
春未だし
いそがしき そのひのわざおえゆあみして みそのさすらうゆうべたのしき
いそがしき その日の業終へ湯浴して 御苑さすらふ夕べたのしき
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
23
いそがしさを このむさがあるわれなりき そをほめそやすひともありけり
忙しさを 好む性ある吾なりき そを称めそやす人もありけり
山と水 1199
S10. 4.10
身辺詠(一)
いそのかみ ふるきかみよにてんごくの いしずえかみははこねにきずきし
石の上 古き神代に天国の 礎え神は箱根に築きし
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
01
いそのかみ ふるきかみよはもろびとの ことぶきひゃくをこえしとぞいう
石の上 古き神代は諸人の 寿百を越えしとぞいう
御讃歌集
088
やまいなきせかい
病なき世界
いそのかみ ふるきかみよはもろびとの ことぶきひゃくをこえしとぞいう
石の上 古き神代は諸人の 寿百を越えしとぞ言ふ
御讃歌集
(改)071
やまいなきせかい
病なき世界
いそのかみ ふるきことどもついえゆくは さらつよちかむしるしなるらん
石の上 旧き事ども潰えゆくは 新つ世近む徴しなるらん
明麿近詠集
S21. 3. 3
233
神の愛
いそのかみ ふることぶみにもいまだみぬ ちじょうてんごくあれなむとすも
石の上 古事記にも未だ見ぬ 地上天国生れなむとすも
御讃歌集
103
ちじょうてんごく
地上天国
いそのかみ ふることぶみにもいまだみぬ ちじょうてんごくのうるわしのすがたよ
石の上 古事記にも未だ見ぬ 地上天国の美はしの姿よ
御讃歌集(改)181 りそうせかい
理想世界
いそのかみ ふることぶみにもかつてなき せいゆういましいでなんとすも
石の上 古事記にも曾てなき 聖雄今し出でなんとすも
「栄光」205
S28. 4.22
 
いそのかみ ふることぶみにもみあたらぬ くしきちからぞみょうちりきなる
石の上 古事記にも見当らぬ 奇しき力ぞ妙智力なる
御讃歌集
207
さいごのすくい
最後の救
※石の上=布留から「降る」「古る」「古し」などにかかる枕詞。    
いそのべの まさごにひとしきみにしあれど うけさせたまえまことのしるしを
磯の辺の 真砂に等しき身にしあれど 受けさせ給へ誠のしるしを
御讃歌集
(改)058
かんしゃほうおん
感謝報恩
いそのべの まさごにひとしきわがみなれど うけさせたまえまことのしるしを
磯の辺の 真砂に等しき我身なれど 受けさせ賜え誠のしるしを
御讃歌集
200
こうせい
更 生
いそばたの おおいわこいわをいさましく かみてはほえるなみのひびかい
磯端の 大岩小岩を勇ましく 噛みては吠える波のひびかひ
山と水 0169
S 6. 8.15

 

た~

御     歌

原   典

いただきに いづるやたちまちめぢひらけ やまかわくさきみなあきのいろ
頂に 出づるやたちまち目路ひらけ 山川草木みな秋の色
山と水 0333
S 6.11. 1
筑波根の秋
いたつきに くるしみながらすくわれしと おもうはまよいのさめぬなりける
病きに 苦しみ乍ら救われしと 思うは迷いの覚めぬなりける
「栄光」248
S29. 2.17
 
いたつきに くるしむものよとくきたれ いのちあたえてわれよみがえさなん
病きに 苦しむ者よ疾く来れ 命与えて吾甦えさなむ
「栄光」 249
S29. 2.24
 
いたつきに なやめるひとびとみるなべに むねのちしおはもえたぎるなり
病きに 悩める人びと見るなべに 胸の血潮は燃え沸るなり
明麿近詠集
S17.1223
127
還暦の歌
いたつきに なやめるひとをすくうこそ こよなきとうときすくいにぞあらむ
病きに 悩める人を救ふこそ こよなき尊き救ひにぞあらむ
地上天国22
S26. 3.25
 
いたつきの いえしよろこびいやまして とうときみたまいつくうれしさ
病きの 癒えし喜びにいや増して 尊き御霊斎く嬉しさ
御讃歌集
172
御祭
いたつきの いえしよろこびいやまして とうときみたまいつくうれしさ
病きの 癒え〔へ〕し喜びにいやまして 尊き御霊斎く嬉しさ
御讃歌集
(改)101
いたつきの いやされたりしうれしさよ いのちにかえるたからなければ
病きの 医やされたりし嬉しさよ 生命に代える宝なければ
御讃歌集
165
感謝報恩
いたつきの いやされたりしうれしさよ いのちにかえるたからなければ
病きの 癒されたりし嬉しさよ 生命に代へる宝なければ
御讃歌集
(改)042
われすく  
吾救はれぬ
いたつきの いやしのわざのいまだよに あらじとしらすわれのかなしさ
病の 癒しの業のいまだ世に あらじと知らす吾の悲しさ
地上天国20
S26. 1.25
 
いたつきの なやみにあうてつくづくと すこやかなひのさちをしぞおもう
いたつきの 悩みに遇ふて熟づくと 健かな日の幸をしぞ思う
明麿近詠集
S22. 2.24
313
医しの業
いたつきの もとしらずしていたつきを なおさんとするひとのおろかさ
病きの 因知らずして病きを 治さむとする人の愚かさ
御讃歌集
(改)076
病なき世界
いたつきの もとはくすしにあるをしらす すくいのわざのむつかしきかも
病きの 因は薬にあるを知らす 救ひの業の難しきかも
御讃歌集
(改)098
やまい
いたつきの ようやくいえてあらたまの としのはじめをむかううれしさ
いたつきの 漸く癒てあらたまの 年の始を迎ふうれしさ
御光話録補
S23. 1. 1
 
いたつきは ひとつくるものけんこうは かみつくるものとしれよよびとはも
病きは 人造るもの健康は 神造るものと知れよ世人はも
御讃歌集
(改)077
病なき世界
いたつきを いやさんとしていたつきを ますくすりのむあわれよのひと
病きを 医さんとして病きを 増す薬のむあはれ世の人
明麿近詠集
S18. 2. 5
立 春
いたつきを いやすちからのなかりせば しゅうきょうとてもかがくいかなる
病を 医す力のなかりせば 宗教とても科学以下なる
「栄光」 226
S28. 9.16
 
いたつきを おそるなつもりしつみけがれ きよむるかみのみめぐみなりせば
病きを 恐るな積りし罪穢 浄むる神の御恵みなりせば
御讃歌集
096
病なき世界
いたつきを おそるなつもりしつみけがれ きよむるかみのめぐみなりせば
病きを 怖るな積りし罪穢 浄むる神の恵なりせば
御讃歌集
(改)075
病なき世界
いたつきを かなしむひとぞあわれなり いとよろこばんことにしありせば
病きを 悲しむ人ぞ哀れなり いと喜ばむ事にしありせば
御讃歌集
(改)099
やまい
いたつきを たやすすべさえしらぬよは などぶんめいといわれざらめや
病きを 絶やす術さへ知らぬ世は など文明と曰はれざらめや
地上天国22
S26. 3.25
 
いたつきを つくるいがくのはびこりて よわりはてけんよのひとびとは
いたつきを 作る医学の蔓りて 弱り果てけん世の人々は
地上天国32
S27. 1.25
 
いたつきを つくるいがくをいたつきを なおすいがくとあやまりしよや
いたつきを 作る医学を病を 治す医学と誤りし世や
地上天国32
S27. 1.25
 
いたつきを なおすちからをもたずして などばんにんをすくいうべしや
病を 治す力を有たずして など万人を救ひ得べしや
「栄光」 222
S28. 8.19
 
イタリーの ヴェニスのまちはまだみぬも このすいきょうにせめてしのびし
伊太利の ヴエニスの街は未だ見ぬも 此水郷にせめて偲びし
山と水 0090
S 6. 7. 1
水郷めぐり
いちがつの なかばというにこうばいの ちらほらみゆるいずのゆのまち
一月の 半というに紅梅の ちらほら見ゆる伊豆の湯の町
明麿近詠集
S21. 2.21
203
閑 日
いちじんの かぜふきあたりゆきつもる おいまつのえだこなゆきちらせり
一陣の 風吹き当り雪つもる 老松の枝粉雪散らせり
山と水 0413
S 6.12.25
いちぼくいっそう いっせきなりとこまやかに こころしてなりしんせんきょうかな
一木一草 一石なりとこまやかに 心して成りし神仙郷かな
明麿近詠集
S24. 8.18
449
神仙郷
いちようの くちばをとればげんとして りんねののりをかたりておるも
一葉の 朽葉をとれば厳として 輪廻の則を語りて居るも
山と水 0349
S 6.11.10
落  葉
いちりんの しぐみはうらのまたうらの そのまたうらのうらのうらなり
一厘の 仕組は裏の又うらの 其又裏の裏のうらなり
明麿近詠集
S11. 5.15
020
真理
いちりんの たまのひかりはひにつきに とこやみのよにひろぎゆくなり
一厘の 玉の光は日に月に 常暗の世に拡ぎゆくなり
岡田茂吉全集
S26. 1. 1
新年御歌06
いちりんの たまのひかりはひにつきに とこやみのよにひろぎゆくなり
一厘の 玉の光は日に月に 常暗の世に拡ぎゆくなり
御讃歌集
(改)396
しんじんのわざ
神人の業
いっけんの いえをかるさえやすかりぬ いともかんそなせいかつ〔くらし〕にあるみは
一軒の 家を借るさえ易かりぬ いとも簡素な生活にある身は
山と水 1215
S10. 4.10
新  居
いっけんの でんかのかたわらきくさいて とりどりのいろひをうけてはゆ
一軒の 田家の傍菊咲いて とりどりの色陽をうけて映ゆ
山と水 0329
S 6.11. 1
筑波紀行
いっさいしゅじょう すくうちからをもちたまう かみはめしやのほかなかりけり
一切衆生 救ふ力を有ち給ふ 神はメシヤの外なかりけり
「栄光」196
S28. 2.18
 
いっさいの しゅぎとうしゅぎはきえさらん よはいづのめのしゅぎとなりなば
一切の 主義とう主義は消え去らん 世は伊都能売の主義となりなば
地上天国
S28. 5.25
 
いっさいの わざわいはみなおろかなる ひとのつくりしものにぞありける
一切の 災はみな愚かなる 人の作りしものにぞありける
「栄光」 256
S29. 4.14
 
いっさいは がくもてとけるものもあり とけぬものあることしれよかし
一切は 学もて解けるものもあり 解けぬものあること知れよかし
地上天国54
S28.11.25
命の糧
いっさいはやりなおしでござる もうこうやくのたねはつきたから
一切はやり直しで御座る もう膏薬の種は尽きたから
山と水 0779
S 8. 3.10
インテリ
いつしかに こがらしやみぬはだかぎの なみきのみちはつきにしろめく
いつしかに 凩やみぬ裸木の 並木の道は月に白めく
山と水 0657
S 7.12.10
冬木立
いったいまるくすのべんしょうほうは どこへいくんだ はくぶつかんか
一体マルクスの弁証法は 何処へ行くんだ 博物館か
山と水 0776
S 8. 3.10
インテリ
いつたつや いつきえゆくやはるがすみ ただとおやまのまえにたなびく
いつ立つや いつ消えゆくや春霞 ただ遠山の前にたなびく
山と水 0475
S 7.**.**
春の山
いつのまに さきしかこうざんしょくぶつの はなとりどりにいわまににおう
いつのまに 咲きしか高山植物の 花とりどりに岩間に匂ふ
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
30
いっぴきの かをはたきたるこころよさ かかるこころはたれももてるや
一疋の 蚊をはたきたる快さ かかる心は誰ももてるや
山と水 1135
S 9. 7.23
いっぽうに かがくをおうかしいっぽうに かがくにくるしむふしぎなるよや
一方に 科学を謳歌し一方に 科学に苦しむ不思議なる世や
「栄光」239
S28.12.16
 
いつまでも やみのよなりとゆだんすな ひかりはすでにくもやぶりけり
いつまでも 闇の世なりと油断すな 光は已に雲破りけり
「栄光」179
S27.10.22
 
いつわりや ひみつなきよをつくらんと よるひるこころをくだくわれかも
偽りや 秘密なき世を造らんと 夜昼心を砕く吾かも
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
いつわりや ひみつなきよをつくらんと よるひるこころをくだくわれかも
偽〔佯〕りや 秘密なき世を造らむと 夜昼心を砕く吾かも
御讃歌集
(改)242
善と悪
いてりつきし みちくつおとをたからかに ひびかせつきのよるをかえりぬ
凍りつきし 路靴音を高らかに ひびかせ月の夜を帰りぬ
山と水 0378
S 6.12.23
寒 夜
いとあさき かがくをもちていとふかき つちのしんぴをさぐるおろかさ
いと浅き 科学をもちていと深き 土の神秘を探る愚かさ
地上天国54
S28.11.25
命の糧
いときよき たかやまのえのいわのまに はなさきそろいてんごくしのばゆ
いと清き 高山の上の巌の間に 花咲きそろひ天国偲ばゆ
明麿近詠集S24. 8.18 462
神仙郷
いとせまき しゅぎとうみちをつくりつつ すすみがてなるひとのおおかり
いと窄き 主義とう道を作りつつ 進みがてなる人の多かり
明麿近詠集
S21. 3. 7
257
いとたかき おんみにありていとひくき ぼさつのみなにすくいますかも
いと高き 御身に在りていと低き 菩薩の御名に救いますかも
御讃歌集
010
観音下生
いとたかき かみのおしえをいとひくき ことわりをもてわれはとくなり
いと高き 神の教をいと低き 理をもて吾は説くなり
「栄光」210
S28. 5.27
 
いとたかき かみのめぐもうちえこそは こよなきひとのちからなりけり
いと高き 神の恵まふ智慧こそは 此上なき人の力なりけり
明麿近詠集
S11. 5.**
032
美しき此世
いとたかき とうときものはひとなりと おもうひとこそひとたるひとなり
いと高き 尊きものは人なりと 思ふ人こそ人たる人なり
地上天国20
S26. 1.25
 
いとたかき とうときものはひとなりと おもうひとこそひとたるひとなり
いと高き 尊きものは人なりと 思ふ人こそ人たる人なり
御讃歌集
(改)323
かいしん
戒 心
いとたかき みくらをあとにあもりまし このどをきよむるかんぜおんかも
いと高き 御座を後に天降りまし 此土を浄むる観世音かも
御讃歌集
027
ぐせのひかり
救世之光
いとたかき みくらをあとにみすくいの ためにみろくはげしょうましませり
いと高き 御位を後に御救いの 為に弥勒は下生まし〔下生し〕ませり
御讃歌集
(改)005
五六七大神
いとたかき みくらをすててみすくいの ままにみろくはげしょうしませり
いと高き 御位をすてて御救いの ままにみろくは下生しませり
御讃歌集
294
みろくげしょう
彌勒下生
いとちさき かがくのりもておおぞらの なぞとかめやはあわれがくしゃら
いと小さき 科学の理もて大空の 謎解かめやはあはれ学者等
「栄光」223
S28. 8.25
 
いとちさき かたにしあれどおおかみの めぐみのさちにてんごくなりぬる
いと小さき 型にしあれど大神の 恵みの幸に天国成りぬる*
地上天国出来るまで02
S25. 9.21
いとちさき かたにしあれどおおかみの めぐみのさちにてんごくなりぬる
いと小さき 型にしあれど大神の 恵みの幸に天国成りぬる
光宝会資料
S25. 9.21
秋季大祭
祭典時御詠
いとちさき かたにしあれどおおかみの めぐみのさちにてんごくなりぬる
いと小さき 型にしあれど大神の 恵みの幸に天国成りぬる
「栄光」 72
S25.10. 4
秋季大祭
御歌02
いとちさき かみぞのなれどひにつきに ひろぎてちじょうてんごくなりなむ
いと小さき 神苑なれど日に月に 広〔拡〕ぎて地上天国成りなむ
S27. 9.23 秋季大祭
御歌05
いとちさき かみぞのなれどひにつきに ひろぎてちじょうてんごくなりなむ
いと小さき 神苑なれど日に月に 拡ぎて地上天国成りなむ
地上天国41
S27.10.25
 
いとちさき ほたるむしにもこいありや ゆうさりくればみをこがすなり
いと小さき 蛍虫にも恋ありや 夕さりくれば身を焦すなり
山と水 0143
S 6. 8. 6
いとちさき むしにもにたるはなたかの りくつきくごとなにかさびしき
いと小さき 虫にも似たる鼻高の 理屈聴く毎何か寂しき
地上天国34
S27. 3.25
 
いとちさき わがやなれどもおおかみの めぐみのさちにてんごくなりける
いと小さき 我家なれども大神の 恵の幸に天国なりける
御讃歌集
(改)346
安心立命
いどのはしに ちゃわんをおいたごとしとで よをいましむるうしとらのかみ
井戸の端に 茶碗を置いた如しとで 世を戒むる艮の神
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠 16
いどのはしに ちゃわんをおいたごとしとで よをいましむるうしとらのかみ
井戸の端に 茶碗を置いた如しとで 世を戒むる艮の神
地上天国 58
S29. 3.25
立春祭
御詠
いとひくき かがくのれべるひきあげて かみのかがくにたてかえるなり
いと低き 科学のレベル引上げて 神の科学に建〔て〕替えるなり
S27. 3.23 春季大祭
御歌12
いとひろき たんぼさみしもいえいえの ひまよりみゆるふゆのつくばね
いとひろき 田圃さみしも家家の 間よりみゆる冬の筑波嶺
山と水 0716
S 8.**.**
葛 飾
新東京を詠む
いとふかき かみのしぐみはことしより いちじるしけれこころせよみな
いと深き 神の仕組は今年より いちじるしけれ心せよみな
「光」43
S25. 1. 1
新年随詠
いとふかき かみのしぐみはことしより いちじるしけれこころせよみな
いと深き 神の仕組は今年より いちぢるしけれ心せよみな
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時09
いとふかき かみのしぐみはことしより いちじるしけれこころせよみな
いと深き 神の仕組は今年より いちぢるしけれ心せよみな
地上天国13
S24.12.21
大浄化
いとふかき かみのしぐみはひとのめの とどかぬひとやをえらみたまいぬ
いと深き 神の仕組は人の眼の 届かぬ牢獄を選み給ひぬ
御讃歌集
(改)402
ほうなん
法 難
いとふかき かみのみわざはみえざらめ きこえざらめやめくらつんぼに
いと深き 神の御業は見へざらめ 聞へざらめや盲聾に
地上天国30
S26.11.25
全集未収録
いとふかき しんりをへいいなことばもて とくこそばんにんすくわるるなり
いと深き 真理を平易な言葉もて 説くこそ万人救はるるなり
「栄光」 226
S28. 9.16
 
いとふかき なぞをひめたるかんのんの せんじゅのみてはひらかせますらむ
いと深き 謎を秘めたる観音の 千手の御掌は開かせますらむ
御讃歌集
007
千手観音
いとやすき かみのまみちをよそにして なやみつづくるひとのおろかさ
いとやすき 神の真道をよそにして なやみつづくる人の愚かさ
明麿近詠集
S11. 5.**
022
美しき此世
いなかみち とおりすがりにめにつくは つちのなだりにはるにじむいろ
田舎道 通りすがりに眼につくは 土のなだりに春にじむ色
※なだり=斜面
明麿近詠集
S11. 2.21
009
春の訪れ
いなかものも いまはあめりかがえりで まだわかものだぞ しんじゅく
田舎者も 今はアメリカ帰りで まだ若者だぞ 新宿
山と水 0601
S 7.11.20
新 宿
いにしえの おしえはどうとくをときしかど いまははかいをとくぞかなしも
昔えの 教は道徳を説きしかど 今は破壊を説くぞ悲しも
「栄光」 157
S27. 5.21
 
いにしえの せいじゃのよげんわれがてに あかしをたてんよぞきつるなり
古への 聖者の予言吾が手に 証を立てむ世ぞ来つるなり
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時34
いにしえの せいじゃのよげんわれがてに あかしをたてんよぞきつるなり
古への 聖者の予言吾が手に 証しを立てむ世ぞ来つるなり
地上天国13
S24.12.21
大浄化
いにしえの せいじゃはかみこしらゆうに つつまれたれどわれはしかせじ
古の 聖者は紙衣白木綿に 包まれたれど吾は然せじ
御讃歌集
302
芸術
いにしえの せいじゃはかみこしらゆうに つつまれたれどわれはしかせじ
古への 聖者は紙衣白木綿に 包まれたれど我はしかせじ
御讃歌集
(改)313
芸術
いにしえの ひじりのみちもおおかみの ひかりにてらされいまひらかんとすも
古への 聖の道も大神の 光に照され今開かんとすも
明麿近詠集
S20. 2.14
195
熱 海
いにしえゆ あまたおしえはあるなれど まことさらつのわがおしえかも
古へゆ 数多教へはあるなれど まこと新つの我教へかも
S28. 3.23 春季大祭
御歌06
いにしえゆ あまたおしえはあるなれど まことさらつのわがおしえかも
古へゆ 数多教へはあるなれど まこと新つの我教へかも
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
いにしえゆ あまたせいじゃのとなえたる よげんをわれはあかさんとすも
古えゆ 数多聖者の唱えたる 予言を吾は証さんとすも
明麿近詠集
S21. 3. 3
235
神の愛
いにしえゆ いまのいままでゆめとのみ おもいしこのよのてんごくうまれし
古へゆ 今の今まで夢とのみ 思ひしこの世の天国生まれし〔ぬ〕
S28.12.23 御聖誕祭
御歌13
いにしえゆ いまのいままでゆめとのみ おもいしこのよのてんごくうまれぬ
古ゆ 今の今まで夢とのみ 思ひしこの世の天国生まれぬ
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
いにしえゆ すくいのみちはかずあれど まことのすくいはめしやのみなる
古へゆ 救いの道は数あれど 真の救いはメシヤのみなる
地上天国55
S28.12.25
 
いにしえゆ ためしとてなきくしびさに わがわざうたがうひともあるなり
古ゆ ためしとてなき奇びさに わが業疑ふ人もあるなり
明麿近詠集
S21. 9.**
285
奇しき神業
いにしへゆ ひとのいのちはままならぬ ものとされきぬはかなさのよや
古ゆ 人の生命はままならぬ ものとされ来ぬ儚なさの世や
明麿近詠集
S21. 3. 6
250
いねをかる たびとあきびのしたにして えにかかばやとふとおもいける
稲を苅る 田人秋陽の下にして 画にかかばやとふと思ひける
山と水 0325
S 6.11. 1
筑波紀行
いのちさえ あやうきほどのいたつきも いえてめぐみにひたるうれしさ
生命さえ 危うき程の病きも 癒えて恵みに浸る嬉しさ
御讃歌集
159
感謝報恩
いのちさえ あやうきほどのいたつきも いえてめぐみにひたるうれしさ
命さへ 危ふき程の病きも 癒えて恵みに浸る嬉しさ
御讃歌集
(改)040
吾救はれぬ
いのちほど とうときものはよにあらじ そをむしばむはくすりなりける
いのち程 尊きものは世にあらじ そを蝕むは薬なりける
地上天国30
S26.11.25
 
いのちほど とうときものはよにあらじ ひたにすがりてよわいのばさむ
生命程 尊きものは世にあらじ ひたに縋りて齢延ばさむ
御讃歌集
164
感謝報恩
いのちほど とうときものはよにあらじ ひたにすがりてよわいのばさむ
生命程 尊きものは世にあらじ ひたに縋りて齢延ばさむ
御讃歌集
(改)043
吾救はれぬ
いぶかしむ なかれよびとよおもうこと ならぬはこころにくもりあるなり
訝しむ 勿れ世人よ思ふ事 ならぬは心に曇りあるなり
御讃歌集
(改)150
よにしょして
世に処して
いぶかしむ なかれよびとよおもうこと ならぬはこころにくもりあればなり
訝かしむ 勿れ世人よ思う事 成らぬは心に曇あればなり
御讃歌集
213
だいじだいひ
大慈大悲
いまさらに すぎにしことどもいわざらん わがおろかさのとがにありせば
今更に 過ぎにし事どもいわざらむ 我愚かさの尤にありせば
御讃歌集
056
かみのみひかり
神の御光
いまさらに すぎにしことをわすれなん わがおろかさのとがにありせば
今更に 過ぎにし事を忘れなむ 我愚かさの尤にありせば
御讃歌集
(改)134
しんおん
神 恩
いましばし まてまめひとよゆめにだも おもえぬさちのちかめばなりけり
今暫し 待て信徒よ夢にだも 思えぬ幸の近めばなりけり
地上天国35
S27. 4.25
 
いまだしも あつさのこれどそのそこに あきのけはいのうすらながるる
いまだしも 暑さのこれどその底に 秋のけはいのうすら流るる
山と水 0926
S 8. 8.21
秋うごく
いまだめに みえねどみろくのせいだいは すでになりけりたまのよのおく
未だ目に 見えねど弥勒の聖代は 已に成りけり霊の世の奥
S28.12.23 御聖誕祭
御歌04
いまだめに みえねどみろくのせいだいは すでになりけりたまのよのおく
未だ目に 見えねど弥勒の聖代は 已に成りけり霊の世の奥
地上天国 56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
いまだよに なきうるわしきりそうきょう いましあたみにあれなんとすも
未だ世に なき美はしき理想境 今し熱海に生れなむとすも
「救世」61
S25. 5. 6
 
いまだよに なきめずらしきせきていを つくらんとするわがのぞみかな
未だ世に なき珍らしき石庭を 造らんとするわが望みかな
明麿近詠集
S23. 9.15
367
石楽園
いまにして もものあやまりたださざれば ひとのよやがてあやうしとぞおもう
今にして 諸の誤り匡さざれば 人の世やがて危しとぞ思ふ
明麿近詠集
S19. 2. 5
168
立春其他
いまのよに いとおそろしきものとうは どくをくすりとおもうめいしん
今の世に いと恐ろしきものとふは 毒を薬と思ふ迷信
地上天国30
S26.11.25
 
いまのよに かかるひとらのかくまでに つどうところのたにあるべきや
今の世に かかる人らの斯くまでに 集ふ処の他にあるべきや
山と水 1210
S10. 4.10
いまのよに われうまれずばあまがした もののいのちはいかになりなん
今の世に 我生れずば天ケ下 ものの命は如何になりなむ
地上天国13
S24.12.21
大浄化
いまのよに われうまれずばあめがした もののいのちはいかになりなん
今の世に 我生まれずば天が下 ものの命は如何になりなむ
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時44
いまのよの いがくのそこのそこまでも しるわれにしていのちいかさん
今の世の 医学の底の底までも 知る吾にして命生かさん
「栄光」 257
S29. 4.21
 
いまのよの かがくもかみのおんめには おさなきわらべのがんぐとひとしき
今の世の 科学も神の御眼には 幼き童の玩具と等しき
地上天国55
S28.12.25
 
いまのよの じごくのげいじゅつてんごくの げいじゅつにかえなんわがのぞみかも
今の世の 地獄の芸術天国の 芸術に変へなん我望みかも
地上天国29
S26.10.25
神と恋
いまのよは まがれるみちのおおければ あゆむすべなくひとまようなり
今の世は 曲れる道の多ければ 歩むすべなく人迷ふなり
地上天国27
S26. 8.25
礼 節
いまはしも きえなんとするふたつなき たまのおつなぐわがかみわざよ
今はしも 消えなんとする二つなき 魂の緒つなぐわが神業よ
明麿近詠集
S21. 3. 6
249
いまはしも きたらんとするしんぱんの のがるるみちこそめしやのみちなる
今はしも 来らんとする審判の 免るる道こそメシヤの道なる
地上天国46
S28. 3.25
 
いまはしも きたらんとするしんぱんの まぬかるるみちこそめしやのみちなる
今はしも 来らんとする審判の 免るる道こそメシヤの道なる
S28. 2. 4 立春祭
御歌18
いまはしも たえなんとするながいのち つなぎとどめんわがちからもて
今はしも 絶えなんとする汝が命 繋ぎとどめん我力もて
「栄光」 257
S29. 4.21
 
いまはしも ちちゅうにひそむこうりゅうの よにいでなんとときをまちぬる
今はしも 池中に潜む蛟龍の 世に出でなんと時を待ちぬる
※蛟龍=地に潜みいる龍。雲雨にあうと天に昇って龍になるという。
明麿近詠集
S21. 3.18
277
和光同塵
いまはしも はこねのやまのいただきに たちぬこよなきびのやかたはも
今はしも 箱根の山の頂きに 建ちぬ此上なき美の館はも
「栄光」 160
S27. 6.11
 
いまはしも ほろびんとするつみのよを いかすはめしやのちからなりけり
今はしも 滅びんとする罪の世を 生かすはメシヤの力なりけり
S27.12.23 御聖誕祭
御歌15
いまはしも ほろびんとするつみのよを いかすはめしやのちからなりけり
今はしも 滅びんとする罪の世を 生かすはメシヤの力なりけり
地上天国44
S28. 1.25
御聖誕祭
御詠
いまはしも ほろびんとするひとのよを よみがえらするかみのみちから
今はしも 亡びんとする人の世を 蘇えらする神の御力
地上天国22
S26. 3.25
 
いまはしも むそぢのさかをのりこえて きゅうせいいちずのさらつのいのちよ
今はしも 六十路の坂を乗り超えて 救世一途の新つの生命よ
明麿近詠集
S17.1223
130
還暦の歌
いまはただ おもいをあかすひとのなき こいひむなやみのいつのひまでや
今はただ 思ひを明す人のなき 恋秘む悩みの何時の日までや
山と水 0065
S 6. 7. 1

仮想歌
いまはまだ しずまりおれどれいかいの うごきはひにひにいちぢるかりける
今はまだ 静まりをれど霊界の 動きは日に日に著るかりける
祭典時御歌
S29. 3.23
春季大祭
御詠 09
いまはまだ しずまりおれどれいかいの うごきはひにひにいちぢるかりける
今はまだ 静まりをれど霊界の 動きは日に日に著るかりける
地上天国 59
S29. 6.15
 
いままさに ほろびんとするこのくにを すくわせたまえあめつちのかみ
今正に 滅びんとする此国を 救はせ給へ天地の神
明麿近詠集
S21. 2. 5
189
黎 明
いままでの いかなるすくいもつきなれば ひかりはうすくちからよわかり
今までの 如何なる救いも月なれば 光は薄く力弱かり
地上天国55
S28.12.25
 
いままでの いじゅつはまことのものならじ かりのものにてありとしれかし
今迄の 医術は真のものならじ 仮のものにてありと知れかし
御讃歌集
(改)214
いやしのわざ
医しの業
いままでの いやしのわざはいやはてに まことのもののいづるがまでなる
今迄の 医しの業は弥果てに 真のものの出づるが迄なる
御讃歌集
(改)212
いやしのわざ
医しの業
いままでの いやしのわざはいやはてに まことのもののいづるまでなる
今までの 癒しの業は弥果てに 真のものの出づるまでなる
地上天国20
S26. 1.25
 
いままでの すくいことごとげっしんの ひかりなりせばちからよわかり
今までの 救い悉月神の 光なりせば力弱かり
地上天国50
S28. 7.25
 
いままでの ぶんかはじごくのぶんかなり われはつくらんてんごくのぶんかを
今迄の 文化は地獄の文化なり 吾は造らん天国の文化を
地上天国20
S26. 1.25
 
いままでの ぶんかはじごくのぶんかなり われはつくらんてんごくのぶんかを
今迄の 文化は地獄の文化なり 吾は造らむ天国の文化を
御讃歌集
(改)295
地上天国
いまわしき うつしよのさまわすらいて あかなくさまようちじょうてんごく
忌はしき 現世の状忘らひて 飽かなくさまよふ地上天国
「救世」61
S25. 5. 6
 
いまわしき ことつぎつぎにおこるよは むしんしそうのためにぞありける
忌はしき 事次々に起る世は 無神思想の為にぞありける
地上天国36
S27. 5.25
 
いまわしき ことのみおおきうつしよは うそいうひとのおおければなり
忌はしき 事のみ多き現世は 嘘いう人の多ければなり
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
いまわしき ことのみおおきうつしよは やみのとばりののこればなりける
忌はしき 事のみ多き現世は 闇〔暗〕の帳の残ればなりける
御讃歌集
(改)171
天地開明
いまわしき ことのみおおきうつしよは やみのとばりのまだのこるなり
忌まわしき 事のみ多き現世は 暗の帳の未だ残るらむ
御讃歌集
182
れいめい
黎 明
いまわしき ことのみしげきうつしよは いつわりびとのおおければなり
忌はしき 事のみ繁き現世は 偽り人の多ければなり
御讃歌集
(改)233
正直と嘘
いまわしき やまいのなやみつぎつぎに おこるはけがれしよなればなりけり
忌はしき 病の悩み次々に 発るは穢れし世なればなりけり
「栄光」161
S27. 6.18
 
いまわしき よのことごともせんまんり さかるがごとしかんのんえがきつ
いまわしき 世の事ごとも千万里 さかるが如し観音描きつ
山と水 1142
S 9.**.**
世 外
いまをこそ ほしのひとみをみんとすれど あたらわがめはたたみにそりける
今をこそ 星の瞳を見んとすれど あたらわが眼は畳に外りける
山と水 0401
S 6.12.23
彼女
若き日の頃
いもがりに おもいのはしをあまのがわ かけてぞわたるこよいなりける
妹がりに 懐ひの橋を天の川 かけてぞ渡る今宵なりける
※妹がり=「恋人のもとへ」の意。
山と水 0194
S 6. 8.20
七 夕
いやかたき まことのみちをあゆむみは いかならんよのくるもおそれじ
弥固き 真の道を歩む身は 如何ならん世のくるも懼れじ
明麿近詠集
S16. 1.22
089
いやはてに せかいをあげてわがわざを たたえんときのきつるぞうれしき
弥果に 世界を挙げて我業を 讃へむ秋の来つるぞ嬉しき
S26. 3.18 春季大祭
御歌18
いやはてに せかいをあげてわがわざを たたえんときのきつるぞうれしき
弥果に 世界を挙げて吾業を 讃へむ秋の来つるぞ嬉しき
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
いやはてに ぜんじんるいをじょうれいに よりてすくわんときぞまたるる
弥果てに 全人類を浄霊に よりて救はん時ぞ待たるる
「栄光」186
S27.12.10
 
いやはてに てんよりくだるきりすとに よのもろもろはよみがえるらん
いやはてに 天より降るキリストに 世のもろもろは甦るらむ
明麿近詠集
S24. 2.**
398
救主降臨
いやはてに てんよりくだるきりすとに よのもろもろはよみがえるらん
いやはてに 天より降るキリストに 世のもろもろは甦るらむ
御光話録7
S24. 3. 6
 
いやはてに てんよりくだるきりすとに よのもろもろはよみがえるらん
いやはてに 天より降るキリストに 世のもろもろは甦るらむ
地上天国4
S24. 3. 6
救主降臨
いやはてに ばんにんことごとわがひざに ひれふすときのたのしまれぬる
弥果てに 万人悉我膝に 鰭伏す時のたのしまれぬる
「栄光」211
S28. 6. 3
 
いやはてに ほろびんとするうつしよを すくうはめしやのちからにぞある
弥果てに 滅びんとする現世を 救ふはメシヤの力にぞある
S25.12.23 御聖誕祭
御歌16
いやはてに めしやのきみはくだるらん はれるやはれるやのこえにむかわれ
いやはてに メシヤの救主は降るらむ ハレルヤハレルヤの声に迎はれ
地上天国14
S25. 3.20
 
いやはてに よのいたつきをなみさむと かんのんりきのあらわれにける
いやはてに 世の病きを無みさむと 観音力の表われにける
御讃歌集
178
観音力
いやはての さばきのにわにうちひかれ くいあらたむるともせんすべなかれ
いやはての 裁きの廷に打曳かれ 悔改むるともせんすべなけれ
明麿近詠集
S24. 6.17
474
最後の日
いやはての さばきのひにぞおおかみの あいのみちからあらわれいでなん
いやはての 審判の日にぞ大神の 愛の御力顕れ出でなん
明麿近詠集
S21. 3. 3
230
神の愛
※いやはて=最後。一番あと。    
いらかには なつびてらえどのきのかげ たちきのかげにあきうごくらし
甍には 夏陽照えど軒のかげ 立木のかげに秋うごくらし
山と水 0925
S 8. 8.21
秋うごく
いらだたる こころおさえてそうがいの あきすむそらをわがしばしみる
いらだたる 心おさえて窓外の 秋すむ空をわがしばしみる
山と水 0968
S 8. 9.18
秋 空
いろくろき ろうやしきりになにかてに あぐるはうなぎをかくにやあらん
色黒き 老爺しきりに何か手に 上ぐるは鰻を掻くにやあらむ
山と水 0086
S 6. 7. 1
水郷めぐり
いわく こんぽんてきかいぞう こんぽんてきなになにで じつは こんぽんてきむさく
曰く 根本的改造 根本的何々で 実は 根本的無策
山と水 1030
S 8.12.29
日 本
いわのまに いろとりどりのさつきうえ このよながらのてんごくのその
岩の間に 色とりどりの皐月植え 此世ながらの天国の苑
明麿近詠集
S24. 8.18
457
神仙郷
いわひだを しろくあやなしたきみずの なだるがよろしもみじにすけて
岩ひだを 白く綾なし滝水の なだるがよろし紅葉にすけて
山と水 0884
S 8. 6.19
いわをかむ なみのしぶきにみずぶすま たつひまにみゆちへいせんはも
巌をかむ 波のしぶきに水衾 たつ間に見ゆ地平線はも
山と水 0178
S 6. 8.15
いんてりのあおじろいかおが みぎをむいたり ひだりをむいたり していることよ
インテリの蒼白い顔が 右を向いたり 左を向いたり してゐる事よ
山と水 0775
S 8. 3.10
インテリ