――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 

御     歌

原   典

けがれおおき ひとをきよむるわざこそは まことのすくいのみちにぞありける
穢れ多き 人を浄むる業こそは 誠の救ひの道にぞありける
御讃歌集
(改)289
救ひの業
けがれおおき よぞきよめんとびのやかた われつくりけりきよきはこねに
汚れ多き 世ぞ浄めんと美の舘〔館〕 吾造りけり清き箱根に
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌05
S27. 6.15
けがれおおき よぞきよめんとびのやかた われつくりけりきよきはこねに
汚れ多き 世ぞ浄めんと美の館 吾造りけり清き箱根に
地上天国37
S27. 6.25
 
けがれたる このどをきよめうるわしき てんごくたつるよろこびにおり
穢れたる 此土を浄め美はしき 天国樹つるよろこびにをり
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
けがれたる ものみなほろびあたらしき うましのみよはあれなんとすも
穢れたる もの悉滅び新しき 美しの御代は生れなんとすも
明麿近詠集
S19. 2. 5
158
立春其他
けがれたる よびときよめんわざこそは かみのひかりをまくばるるなり
穢れたる 世人浄めん業こそは 神の光を間配るるなり
S27. 9.23 秋季大祭
御歌10
けがれたる よびときよめんわざこそは かみのひかりをまくばるるなり
穢れたる 世人浄めん業こそは 神の光を間配るるなり
地上天国41
S27.10.25
 
けしきよき はこねのやまのいただきに われてんごくのそのをつくらん
景色好き 箱根の山の頂に われ天国の苑を造らん
明麿近詠集
S24. 5.13
400
天国の苑
けしきよき はこねのやまのいただきに われてんごくのそのをつくり
景色好き 箱根の山の頂に われ天国の苑を造りぬ
「光」 17
S24. 7. 9
天国の苑
けっかくの しんやくつぎつぎいずるとて まやくとおなじものにぞありける
結核の 新薬次々出づるとて 麻薬と同じものにぞありける
「栄光」159
S27. 6. 4
 
けっかくを しんやくなどにておさゆれば やがてそのとがあるるなりけり
結核を 新薬などにて圧ゆれば やがて其尤現るるなりけり
地上天国39
S27. 8.25
 
けぶらえる あめのゆうべににじむひを なつかしみつつはるのまちゆく
けぶらえる 雨の夕べに滲む灯を なつかしみつつ春の街ゆく
山と水 1194
S10. 3.11
雨 後
けんこうを おぎなうくすりがけんこうを むしばむものとしらぬおろかさ
健康を 補ふ薬が健康を 蝕むものと知らぬ愚かさ
「栄光」242
S29. 1. 6
 
けんこんざん のぼりてあわのうみとおく ながむるそでにはつなつのかぜ
乾坤山 登りて安房の海遠く 眺むる袖に初夏の風*
山と水 0024
S 6. 6.15
乾坤山
けんしんじつの まなこにうつるもろもろは さかしらみちにあるぞうたてき
見真実の 眼に映る諸々は 逆しら道にあるぞうたてき
地上天国30
S26.11.25
 
けんしんじつの わがめにうつるうつしよは ちりやあくたにうずもりており
見真実の 我目に映る現世は 塵や芥に埋もりてをり
祭典時
S26. 2. 5
立春御詠11
けんしんじつの わがめにうつるうつしよは ちりやあくたにうずもれており
見真実の 我眼に映る現世は 塵や芥に埋もれており
御讃歌集
(改)420
われ
けんそうと ほこりのとかいはられにつ あたみにちかめばよみがえりける
喧騒と 埃りの都会離れにつ 熱海に近めば甦りける
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
けんそうのうず ひと ひかり くるま いえ よるのいろとおと めまぐるしいらんぶだ
喧喋のうづ 人 光 車 家 夜の色と音 めまぐるしい乱舞だ
山と水 0436
S 7. 1.18
動 く

 

 げ

御     歌

原   典

げいじゅつに こころうちこむわれにして てんごくのさまうかむたのしさ
芸術に 心打込む吾にして 天国の状浮む楽しさ
地上天国26
S26. 7.25
 
げいじゅつに こころのむかぬひとこそは いまだすくわれぬしるしなりける
芸術に 心の向かぬ人こそは 未だ救はれぬ証しなりける
「栄光」218
S28. 7.22
 
げいじゅつの たかきにおいはひとのよの いともとうときものにぞありける
芸術の 高き匂いは人の世の いとも貴きものにぞありける
御讃歌集
099
地上天国
げいじゅつの たかきにおいはひとのよの いともとうときものにぞありける
芸術の 高き匂ひは人の世の いとも尊きものにぞありける
御讃歌集
(改)307
芸術
げいじゅつの ともなわざればてんごくを つくるおしえにあらじとぞおもう
芸術の 伴はざれば天国を 造る教にあらじとぞ思ふ
「栄光」208
S28. 5.13
 
げいじゅつの なきしゅうきょうはてんごくに いざなうちからはあらじとぞおもう
芸術の なき宗教は天国に 誘ふ力はあらじとぞ思ふ
「栄光」165
S27. 7.16
 
げいじゅつの みそのはこねのやまのえに つくりてよびとたのしますわれ
芸術の 美苑箱根の山の上に 造りて世人楽します吾
箱根地上天国完成記念祭御歌17
S28. 6.15
げいじゅつの みそのはこねのやまのえに つくりてよびとたのしますわれ
芸術の美苑箱根の山の上に造りて世人楽します吾
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭御詠
げいじゅつは しゅうきょうをうみしゅうきょうは またげいじゅつをうむにぞありける
芸術は 宗教を生み宗教は 亦芸術を生むにぞありける
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌07
S27. 6.15
げいじゅつは しゅうきょうをうみしゅうきょうは またげいじゅつをうむにぞありける
芸術は 宗教を生み宗教は 亦芸術を生むにぞありける
地上天国37
S27. 6.25
 
げいじゅつは てんごくにありじごくには げいじゅつなきをしれよもろびと
芸術は 天国にあり地獄には 芸術なきを知れよ諸人
「栄光」 209
S28. 5.20
 
げいじゅつもて ひらくおしえはむかしより めしやのおしえのほかになかりき
芸術もて 開く教は昔より メシヤの教の外になかりき
「栄光」 209
S28. 5.20
 
げいじゅつを このむひとこそやがてこん てんごくせかいのたみとなりなん
芸術を 好む人こそやがて来む 天国世界の民となりなむ
「栄光」 209
S28. 5.20
 
げいじゅつを たのしみながらみもたまも きよまる〔る〕こそかみのみめぐみ
芸術を 楽しみ乍ら身も魂も 清まる〔る〕こそ神の御恵
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌09
S27. 6.15
げいじゅつを たのしみながらみもたまも きよまるるこそかみのみめぐみ
芸術を 楽しみ乍ら身も魂も 清まるるこそ神の御恵
地上天国37
S27. 6.25
 
げいじゅつを たのしむこころゆたかなる ひとこそてんごくにじゅうすればなり
芸術を 娯しむ心裕なる 人こそ天国に住すればなり
御讃歌集
306
芸 術
げいじゅつを たのしむこころゆたかなる ひとこそてんごくにじゅうすればなり
芸術を 楽しむ心裕なる 人こそ天国に住すればなり
御讃歌集
(改)308
芸 術
げいじゅつを たのしむこころゆたかなる ひとはみたまのたかきがゆえなり
芸術を 楽しむ心裕かなる 人は身魂の高きが故なり
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌10
S27. 6.15
げいじゅつを たのしむこころゆたかなる ひとはみたまのたかきがゆえなり
芸術を 楽しむ心裕かなる 人は身魂の高きが故なり
地上天国37
S27. 6.25
 
げいじゅつを めてにいやしのかみわざを ゆんでもてふるいよびとすくわん
芸術を 右手に医しの神業を 左手もてふるひ世人救はん
「栄光」 165
S27. 7.16
 
げたのおと みみだつよるなりひねもすの こがらしやみてまちしずもれる
下駄の音 耳だつ夜なりひねもすの 木枯止みて町静もれる
山と水 0382
S 6.12.23
寒  夜
げっしんの ひかりのきゆるよとなれり ひのおおかみのいでませしより
月神の 光の消ゆる世となれり 日の大神の出でませしより
「栄光」 180
S27.10.29
 
げんこうや えなどなすべきことおおし このいえにきてはたすべかりき
原稿や 絵など為すべき事多し 此家に来て果すべかりき
山と水 1213
S10. 4.10
新  居
げんこつをふところにかくしてへいわのためのかいぎをする
拳骨を懐にかくして平和の為の会議をする
山と水 1010
S 8.10.20
非常時
げんだいきょういくとは きんせんとこうかんに かつじをあたまへちゅうにゅうすることだ
現代教育とは 金銭と交換に 活字を頭へ注入する事だ
山と水 0913
S 8. 7.20
 
げんとうりやく あるしゅうきょうにしてよをすくう まことのちからありとこそしれ
現当利益 ある宗教にして世を救う 真の力ありとこそ知れ
「栄光」252
S29. 3.17
 
げんとうりやく なきしゅうきょうのいかにして よをすくえめやちからなければ
現当利益 なき宗教の如何にして 世を救えめや力なければ
「栄光」248
S29. 2.17
 
げんとうりやく なきしゅうきょうのいかにして いっさいしゅじょうすくいうべしや
現当利益 なき宗教の如何にして 一切衆生救い得べしや
「栄光」258
S29. 5.26
 
げんばくの あめにひとびとにげまどう ときのきぬるをかくごせよみな
原爆の 雨に人々逃げまどふ 時の来ぬるを覚悟せよみな
S25.12.23 御聖誕祭
御歌05
げんばくの ふかきしぐみにほろぶよを すくいますらんおおみちからに
原爆の 深き仕組に滅ぶ世を 救いますらむ大神力に
「救世」53
S25. 3.11
五六七祭
御歌
げんばくの ふかきしぐみにほろぶよを すくいますらんおおみちからに
原爆の 深き仕組に滅ぶ世を 救ひますらむ大神力に
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭
御歌08
げんばくは かみのつくりしものにして けがれきよむるうつわとしれかし
原爆は 神の造りしものにして 汚れ浄むる器と知れかし
地上天国40
S27. 9.25
 
げんばくを たがいにうちあうそのはてし ちきゅうのうえははかばとなりなん
原爆を 互ひに打合ふその果し 地球の上は墓場となりなむ
「栄光」 174
S27. 9.17