――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 

御     歌

原   典

よいどれがのった ひやりとした それもいつかうつつのなかに きえてしまった
酔どれが乗つた ヒヤリとした それもいつかうつつの中に 消えてしまつた
山と水 0582
S 7. 5.25
夜汽車
よいやみは くろくもなりぬほたるびの ひかりてはきえきえてはひかるも
宵闇は 黒くもなりぬ蛍火の 光りては消え消えては光るも
山と水 0136
S 6. 8. 6
ようちえん ていどのいがくにせいめいを ゆだねるあやうさひとしらぬなり
幼稚園 程度の医学に生命を 委ねる危ふさ人知らぬなり
「栄光」242
S29. 1. 6
 
ようちなる いがくとしらでいのちまで ゆだねるひとのおおきよなるも
幼稚なる 医学と知らで命まで 委ねる人の多き世なるも
「栄光」251
S29. 3.10
 
ようやくに あきふかみけりきぎのいろ あせるがなかにまつのみかがよう
やうやくに 秋深みけり木々の色 褪せるが中に松のみかがよふ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
20
ようやくに あたみちじょうてんごくの なるあきおもいこころたのしも
漸くに 熱海地上天国の 成る秋想ひ心たのしも
地上天国 57
S29. 2.25
新年御詠
ようやくに あたみちじょうてんごくの なるときおもいこころたのしも
漸くに 熱海地上天国の 成る秋想ひ心たのしも
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠06
ようやくに けんこんざんのいただきに のぼればほのぼのもののみえそむ
漸くに 乾坤山の巓に 登ればほのぼの物の見え初む
※ほのぼの=ほのかに明るいさま。
山と水 0037
S 6. 6.15
安房
歌紀行
ようやくに それとしらるるごみばこの へいよりかけてゆきにうずみぬ
やうやくに それと知らるる塵箱の 塀よりかけて雪に埋みぬ
山と水 0411
S 6.12.25
ようりゅうの にいはのみどりひにはえて みぎわのかげにせりつむおみな
楊柳の 新葉の緑陽に映えて 汀のかげに芹摘む女
※汀=水際(みずぎわ)
山と水 0747
S 8. 2. 4
浅 春
ようりゅうの わかばのにおいすがしみつ ゆくかたがわはおだのつづける
楊柳の 若葉のにほいすがしみつ 行く片側は小田のつづける
山と水 1077
S 9. 3.16
よきあしき あざなうなわのよなりせば まよわずすすめみちにあるもの
善き悪しき あざなふ縄の世なりせば 迷はず進め道にあるもの
地上天国24
S26. 5.25
 
よきことを あしとみらるるよにありて なにをかせんやふところですも
善き事を 悪しとみらるる世にありて 何をかせんや懐手すも
明麿近詠集
S15.12.23
044
よきことを かさねあかるくひをおくる ひとははてなくさかえゆくなり
善き事を 重ね明るく日を送る 人は果なく栄えゆくなり
明麿近詠集
S11. 5.**
029
美しき此世
よきひとに みがかんとしておおかみは まがとうといしもちいたまうも
善き人に 磨かんとして大神は 曲とう砥石用い給うも
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
よきひとの よろこびあしきひとなげく ただしきみよのきつるうれしさ
善き人の 喜び悪しき人歎く 正しき御代の来つる嬉しさ
御讃歌集
262
水晶世界
よきひとの よろこびあしきひとほろぶ ただしきみよのきつるうれしさ
善き人の 喜び悪しき人滅ぶ 正しき御代の来つる嬉しさ
御讃歌集
(改)177
理想世界
よきひとは よろこびあしきひとくやむ しんぱんのひはせまりきぬらし
善き人は 喜び悪しき人悔む 審判の日は迫り来ぬらし
明麿近詠集
S24. 6.17
480
最後の日
よきものを よしとみあしきをあしとみる まなこはただしきまなこなりけり
善きものを 善とみ悪しきをあしとみる 眼は正しき眼なりけり
明麿近詠集
S24. 9.20
482
善と悪
よきものを よしとしあしきをあしとみる まなこはただしきまなこなりける
善ものを 善とし悪きを悪と見る 眼は正しき眼なりける
御讃歌集
(改)351
めしい
よきものを よしとみあしきをあしとみる まなこはただしきまなこなりけり
善きものを 善とみ悪きを悪とみる 眼は正しき眼なりけり
地上天国9
S24.10.25
 
よこしまの かみをしらずておろがみし とがにあるらめしこのこのよは
よこしまの 神を知らずて拝みし 尤にあるらめ醜の此世は
地上天国32
S27. 1.25
 
よこしまの こころをかくしうるわしく かざりしひとのまつろぞあわれ
邪まの 心をかくし美はしく 飾りし人の末路ぞあはれ
明麿近詠集
S22. 1. 8
301
新世界
よこしまや かくしごとなどたえぬよは とこやみのまだのこればなりけり
邪や 隠事など絶えぬ世は 常暗のまだ残ればなりけり
御讃歌集
(改)036
黎明
よしきりの あしまにないてゆうさむみ むかつみぎわはもやにかくれぬ
よしきりの 蘆間に啼いて夕寒み 向つ汀は靄にかくれぬ
※よしきり=スズメ目ウグイス科の夏鳥。汀=水際(みずぎわ)
山と水 0307
S 6.10.20
古 池
よしとあし たてわけさばきのみちからを ふるうめしやのみわざかしこし
善と悪 立別裁きの御力を 揮ふメシヤの御業畏こし
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時09
よしとあし たてわけたまうみちからを ふるうめしやのみわざかしこし
善と悪 立別け給ふ御力を 揮ふメシヤの御業畏こし
地上天国15
S25. 4.20
 
よしやよし うつしよさりてかくりよに ゆくとてかみのまもりはかわらじ
よしやよし 現世去りて幽世に 往くとて神の護りはかはらじ
御讃歌集
(改)460
きゅうれい
救 霊
よしやよし かみとしいえどしんぱんの きつればつみはさばかるるらん
よしやよし 神としいへど審判の 来つれば罪は裁かるるらん
地上天国32
S27. 1.25
 
よしやよし こんごうせきをみするとて めしいはただのこいしとおもわん
よしやよし 金剛石を見するとて 盲は只の小石と思はむ
※金剛石=ダイヤモンド
御讃歌集
(改)360
めしい
よしやよし ひとのまなこはかくすとて おのがまなこはかくすよしなき
よしやよし 人の眼はかくすとて 己が眼は隠すよしなき
御讃歌集
(改)154
天国と地獄
※よしや=(縦しや)たとえ。かりに。よしんば。    
よせいけし さくらやまぶきとこにみつ せめてもはるをなつかしみけり
よせ活けし 桜山吹床に見つ せめても春を懐しみけり
山と水 1204
S10. 4.10
身辺詠
(一)
よていどおり きょうにむかいぬよるはちじ さがのしんきょにぶじつきにける
予定通り 京に向ひぬ夜八時 嵯峨の新居に無事着きにける
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
13
よなよなに みをこがしつつやみにひそむ ほたるをわれにたとえてもみし
夜な夜なに 身を焦しつつ闇にひそむ 蛍を吾にたとえてもみし
山と水 0142
S 6. 8. 6
よなよなを つきのしずくにいきづきて あしたをにおうかかわらなでしこ
夜な夜なを 月の雫にいきづきて 朝を匂ふか河原撫子
山と水 0874
S 8. 6.19
河原撫子
よにあわれ なるはめしいぞじごくをば てんごくとみまがいたらいいるなり
世に哀れ なるは盲ぞ地獄をば 天国と見紛ひ足らひゐるなり
御讃歌集
(改)358
めしい
よのおわり いよいよちかみおおいなる ひかりはいましのぼらんとすも
夜の終り いよいよ近み大いなる 光は今し昇らんとすも
明麿近詠集
S11. 1. 1
002
元旦
よのおわり きたらんとしてみすくいの ひかりはしずかにのぼりそめけり
世の終 来らんとして御救の 光は静かに昇り初めけり
明麿近詠集
S15.12.23
054
よのおわり きつるいまはもおおかみは われあれしめてよぞすくうなり
世の終り 来つる今はも大神は 我生れしめて世ぞ救ふなり
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時45
よのおわり きつるいまはもおおかみは われあれしめてよぞすくうなり
世の終り 来つる今はも大神は 我生れしめて世ぞ救ふなり
地上天国13
S24.12.21
大浄化
よのおわり きつるもしらでらちもなき いさかいごとにふけるあわれさ
世の終り 来つるも知らで埒もなき 争ひ事に耽ける哀れさ
地上天国8
S24. 9.25
 
よのおわり きつるもしらでらちもなき いさかいごとにふけるあわれさ
世の終り 来つるも知らで埒もなき 争ひ事に耽ける哀れさ
明麿近詠集
S24. 5.18
434
神の仕組
よのおわり きつるもしらでらちもなき あらそいごとにふけるうたてさ
世の終り 来つるも知らで埒もなき 争事に耽けるうたてさ
※うたてし=嫌だ。感心しない。情けない。嘆かわしい。
御讃歌集
(改)273
世の終り
よのおわり きつるをしんじわれにきて すくわるまことのさちをしれかし
世の終り 来つるを信じ吾に来て 救はる真の幸を知れかし
地上天国40
S27. 9.25
 
よのおわり こころにきざむひとにして さらつのみよにいきとおすらん
世の終り 心にきざむ人にして 新つの御代に生きとほすらむ
明麿近詠集
S19. 2. 5
161
立春其他
よのおわり しらぬがほとけのひとびとの おちゆくさきはろくどうのつじ
世の終り 知らぬが仏の人々の 落ちゆく先は六道の辻
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠 15
よのおわり しらぬがほとけのひとびとの おちゆくさきはろくどうのつじ
世の終り 知らぬが仏の人々の 落ちゆく先は六道の辻
地上天国 58
S29. 3.25
立春祭
御詠
よのおわり しるやしらずやらちもなき ことにさまようひとのあわれさ
夜の終り 知るや知らずや埒もなき 事にさ迷ふ人のあわれさ
明麿近詠集
S21. 2. 5
188
黎 明
よのおわり そらごとなりとみしひとの あわてふためくときぞちかみぬ
世の終り 空事なりとみし人の あはてふためく時ぞ近みぬ
明麿近詠集
S24. 6.17
478
最後の日
よのおわり ちかむけはいのひしひしと みにせまるなりよびとめざめよ
世の終り 近む気配の犇々と 身に迫るなり世人目覚めよ
明麿近詠集
S15.12.23
047
よのおわり ちかむにつれてきりすとの まことのみたまよにしれぬらむ
世の終り 近むにつれてキリストの 真の御霊世に知れぬらむ
S26. 6.15 日光殿落成記念祭11
よのおわり ちかめるらしもいまわしき ことのみふえつことしもくれける
世の終り 近めるらしもいまはしき 事のみふえつ今年も暮れける
山と水 1003
S 8.10.19
折にふれて
よのおわり のばしのばしてひとりだも おおくすくわすかみのみこころ
世の終り 延ばし延して一人だも 多く救はす神の御心
祭典時
S26. 2. 5
立春御詠07
よのおわり のばしのばしてひとりだも おおくすくわすかみのみこころ
世の終り 延ばし延ばして一人だも多く救はす神の御心
※だも=せめて…だけでも
御讃歌集
(改)435
無題歌
よのおわり はやちかめるをしらぬげに はなたかびとのきおいぞあわれ
夜の終り はや近めるを知らぬげに 鼻高人の勢ひぞあわれ
明麿近詠集
S21. 2. 5
190
黎 明
よのおわりの きざしみえそむときぞきぬ みたまきよめてこころそなえよ
世の終りの 兆し見え初む時ぞ来ぬ 身魂浄めて心備へよ
光宝会資料
S26. 1. 1
新年御歌04
よのおわりの きざしみえそむときぞきぬ みたまきよめてこころそなえよ
世の終りの 兆し見え初む時ぞ来ぬ 身魂浄めて心備へよ
岡田茂吉全集
S26. 1. 1
新年御歌05
よのけがれ あらいきよめてあたらしき かみのよたつるさばきのわざかな
世の汚れ 洗ひ浄めて新しき 神の世建つる裁きの業かな
明麿近詠集
421
火の洗礼
よのけがれ あらいきよめてあたらしき かみのよたつるさばきのわざかな
世の汚れ 洗ひ浄めて新しき 神の世建つる裁きの業かな
地上天国5
S24. 6.25
 
よのけがれ あらいきよめてあたらしき よにたてなおすさばきのわざかな
世の穢れ 洗ひ浄めて新しき 世に立直す審判の業かな
御讃歌集
(改)199
審判
よのけがれ あらいきよめてまちのぞむ すいしょうせかいのあるるうれしさ
世の穢れ 洗ひ浄めて待ち望む 水晶世界の生るる嬉しさ
地上天国23
S26. 4.25
 
よのけがれ きよめきよめてすいしょうの たまのせかいにみがくわれかも
世の汚れ 清め浄めて水晶の 玉の世界に磨く吾かも
S27.12.23 御聖誕祭
御歌17
よのけがれ きよめきよめてすいしょうの たまのせかいにみがくわれかも
世の汚れ 清め浄めて水晶の 玉の世界に磨く吾かも
地上天国44
S28. 1.25
御聖誕祭
御詠
よのけがれ きよめてもものくるいため ただしきみよをたつるおおかみ
世の穢 浄めて諸の狂い矯め 正しき御代を建つる大神
御讃歌集
261
水晶世界
よのけがれ きよめてもものくるいため ただしきみよをたつるかむわざ
世の穢れ 浄めて諸の狂ひ矯め 正しき御代を樹つる神業
御讃歌集
(改)117
神を讃へる
よのたてかえ たてなおしとてときのかみ かねてさだめしものにぞありける
世の立替へ 立直しとて時の神 予て定めしものにぞありける
地上天国28
S26. 9.25
神と吾
よのために つくすまびとはいつのよも いばらのみちをくぐるものにや
世の為に 竭す真人は何時の世も 茨の道をくぐるものにや
明麿近詠集
S15.12.23
045
よのつねの ひとのさだめとあまりにも へだたりのあるわがみなりけり
世の常の 人の運命とあまりにも へだたりのある吾身なりけり
山と水 0887
S 8. 7.10
よのつねの ひとのさだめとちがうなり かみのめぐみのいやふかくして
世の常の 人の運命とちがうなり 神の恵みのいや深くして
明麿近詠集
S21. 3. 7
256
よのとうげ やすくこえなんみちこそは めしやのもんにいるにぞありける
世の峠 安く越へなん道こそは メシヤの門に入るにぞありける
地上天国40
S27. 9.25
 
よのなかの みだれのもとはひとびとの うそいつわりのことばにぞある
世の中の 乱れの因は人々の 嘘偽りの言葉にぞある
御讃歌集
(改)236
正直と嘘
よのなかの みだれのもとはひとびとの うそいつわりをいうにぞありける
世の中の みだれの因は人びとの 嘘偽りをいうにぞありける
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
よのひじり とくよしもなきひめごとの とをひらかんとかんのんあもりぬ
世の聖 解くよしもなき秘事の 扉を開かむと観音天降りぬ
御讃歌集
032
天地開明
よのひとと へだたりおおきわがさがに ひきこもごものわきもするなり
世の人と へだたり多きわが性に 悲喜交ごもの湧きもするなり
山と水 0774
S 8. 3. 6
わが性
よのひとに さちあれかしとねぐひとの さちこそまことのさちとこそしれ
世の人に 幸あれかしと願ぐ人の 幸こそ真の幸とこそ知れ
明麿近詠集
S23. 5.16
341
楽しき世
よのひとに さちをあたうるさちこそは なににもいやますさちとこそしれ
世の人に 幸を与うる幸こそは 何にも弥増す幸とこそ知れ
明麿近詠集
S21. 9.**
287
奇しき神業
よのひとの いくとせあくがれまちしらむ すくいのかみはあれましにけり
世の人の 幾歳憧れ待ちしらむ 救ひの神は現れましにけり
御讃歌集
(改)113
神を讃へる
よのひとよ いまわがふるうちからより うえのちからはあらじとしれかし
世の人よ 今わが揮ふ力より 上の力はあらじと知れかし
明麿近詠集
S24. 2.**
384
救主降臨
よのひとよ いまわがふるうちからより うえのちからはなしとこそしれ
世の人よ 今我が揮ふ力より 上の力はなしとこそ知れ
御光話録7
S24. 3. 6
 
よのひとよ いまわがふるうちからより うえのちからはなしとこそしれ
世の人よ 今我が揮ふ力より 上の力はなしとこそ知れ
地上天国4
S24. 3. 6
救主降臨
五六七教会
春季大祭
よのひとよ おどろくなかれただびとに なりてぞおおきかみわざすらむも
世の人よ 驚く勿れ凡人に なりてぞ大き神業すらむも
地上天国25
S26. 6.25
 
よのひとを すくうちからはりにあらず みえざるかみのちからにぞあらむ
世の人を 救う力は理にあらず 見えざる神の力にぞあらむ
御讃歌集
205
最後の救
よのひとを すくうちからはりにあらず みえざるかみのめぐみにぞあらん
世の人を 救ふ力は理にあらず 見えざる神の恵にぞあらむ
御讃歌集
(改)115
神を讃へる
よのみだれ ただすちからはかんぜおん ぼさつのほかにあらじとぞおもう
世の乱れ 正す力は観世音 菩薩の外にあらじとぞ思う
御讃歌集
119
こんごうたいぞう
金剛胎蔵
よのやまい いやせとてもやおおかみは わがあゆむみちかえたまいける
世の病 医せとてもや大神は 我歩む道換へ給ひける
※もや=詠嘆の意
明麿近詠集
S16. 1.22
091
よはふけぬ つきしろきみちことさらに わがげたのおとみみだちにける
夜はふけぬ 月白き路ことさらに わが下駄の音耳立ちにける
山と水 0630
S 7.12.10
寒 月
よみせする ひとのさむさをおもいつつ まちをぬければつきよとなりけり
夜見世する 人の寒さをおもいつつ 町をぬければ月夜となりけり
山と水 0626
S 7.12.10
寒 月
よめなつくし つみきくれたりののかおり まことゆたかにゆうげたのしむ
嫁菜土筆 摘み来呉れたり野の香り まこと豊かに夕餉たのしむ
※嫁菜=キク科の多年草。春の若葉は食用となる。
山と水 1205
S10. 4.10
身辺詠
(一)
よるのおしえ よるのぶんかはすみにけり こうみょうせかいのきたらんとして
夜の教 夜の文化は済みにけり 光明世界の来たらんとして
御讃歌集
(改)020
光明世界
よるのおしえ よるのもろもろはすみにけり こうみょうせかいのきたらんとして
夜の教 夜のもろもろは済みにけり 光明世界の来たらんとして
御讃歌集
226
夜の終り
よるのおわり きつるもしらでゆめさめぬ ひとこそよにもあわれなりける
夜の終り 来つるも知らで夢醒めぬ 人こそ世にも哀れなりける
御讃歌集
(改)282
信仰
よるのおわり きつるをしらでゆめさめぬ ひとこそよにもあわれなりける
夜の終り 来つるを知らで夢醒めぬ 人こそ世にも憐れなりける
御讃歌集
218
大審判
よるのおわり せまりくるなりおおかみの よさしのみわざわがとげんかも
夜の終り 迫り来るなり大神の 任さしの御業わが遂げんかも
明麿近詠集
S21. 3. 3
229
神の愛
よるのやみに なれしもろびとこころせよ まひのひかりにまなこくらまむ
夜の暗に 慣れし諸人心せよ 真陽の光に眼くらまむ
御讃歌集
238
あさあけ
朝 明
よるのやみに なれしもろびとこころせよ まひのひかりにまなこくらまん
夜の暗に 馴れし諸人心せよ 真陽の光に眼くらまむ
御讃歌集
(改)037
れいめい
黎 明
よるのよの おわりせまりぬほのぼのと かみのひかりはいでそめにける
夜の世の 終り迫りぬほのぼのと 神の光は出で初めにける
「救世」53
S25. 3.11
五六七祭
御歌
よるのよの おわりせまりぬほのぼのと かみのひかりはいでそめにける
夜の世の 終り迫りぬほのぼのと 神の光は出で初めにける
※ほのぼの=ほのかに明るいさま。
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭
御歌02
よるのよは さんぜんだいせんせかいなり ひるはだいせんさんぜんせかいとしれかし
夜の世は 三千大千世界なり 昼は大千三千世界と知れかし
地上天国51
S28. 8.25
 
よるはすみ あかるきひるのよとなれば ちりもあくたもきえてあとなし
夜はすみ 明るき昼の世となれば 塵も芥も消えて跡なし
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時19
よろこびの いまにもきたるここちして こころはずみつきょうもひすぎぬ
よろこびの 今にも来る心地して 心はずみつ今日も日すぎぬ
山と水 1229
S10. 6.15
身辺詠
(二)
よをあげて いまわしきことどもしげかるは かみをわすれしつみなればなり
世を挙げて 忌はしき事ども繁かるは 神を忘れし罪なればなり
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
よをあげて たたえんときぞまたるなり わがかむわざのよにしらるれば
世を挙げて 讃えん時ぞ待たるなり 我神業の世に知らるれば
地上天国出来るまで03
S25. 9.21
よをあげて たたえんときぞまたれける わがかむわざのよにしらるれば
世を挙げて 讃えん時ぞ待たれける 我神業の世に知らるれば
光宝会資料
S25. 9.21
秋季大祭
御詠03
よをあげて たたえんときぞまたれける わがかむわざのよにしらるれば
世を挙げて 讃えん時ぞ待たれける 我神業の世に知らるれば
「栄光」72
S25.10. 4
秋季大祭
御歌03
よをあげて たたえんときぞまたれぬる わがかむわざのあまねかりせば
世を挙げて 讃へむ時ぞ待たれぬる 我神業の普ねかりせば
御讃歌集
(改)331
完き教へ
よをけがす ものはひととしおもおえど かみにもあるぞこころせよかし
世を穢す ものは人とし思ほへど 神にもあるぞ心せよかし
地上天国32
S27. 1.25
 
よをすくう かみのみむねをうべないて われなしとげんいやしのわざを
世を救ふ 神のみむねを諾いて 吾成し遂げむ医しの業を
※諾う=もっともであると思う。同意する。
明麿近詠集
S19. 2. 5
167
立春其他
よをすくう しぐみのもといなりなりて めでたくいわうきょうのみまつり
世を救ふ 仕組の基成りなりて 目出た〔芽出度〕く祝ふ今日の御祭
S28. 9.23 秋季大祭
御歌01
よをすくう しぐみのもといなりなりて めでたくいわうきょうのみまつり
世を救ふ 仕組の基成りなりて 芽出度く祝ふ今日の御祭
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
よをすくう ときのちからはかむながら かみのみむねにありとこそしれ
世を救う 時の力は惟神 神の御旨にありとこそ知れ
御讃歌集
131
救の力
よをすくう ときのちからはかむながら かみのみむねにありとこそしれ
世を救ふ 時の力は惟神 神の御旨にありとこそ知れ
御讃歌集
(改)079
神の御心
よをなげく ひとにあいけりわがかたる こえいつしかにはりあがりつも
世をなげく 人にあいけりわが語る 声いつしかに張り上りつも
山と水 0941
S 8. 8.21
吾と人
よをのろい ひとをうらみしそのころの こころのくもりはきえてあとなき
世を呪い 人を怨みし其頃の 心の曇は消えて跡なき
御讃歌集
196
こうせい
更生
よをのろい ひとをうらみしそのころの こころのくもりはきえてあとなき
世を呪い 人を恨みし其頃の 心の曇りは消えて跡なき
御讃歌集
(改)053
感謝報恩

114首