―― 岡 田 自 観 師 の 論 文 集 ――

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自分で病気を知る法

『栄光』125号、昭和26(1951)年10月10日発行

 病気というものは、いつもいう通り、毒素が身体のどこかしらに固まっており、それが熱で溶けて、排泄する苦痛なのであるから、病気を知る方法としては、自分で自分の体を触ってみる事である、頭の天近(てっぺん)から足の爪先まで撫(な)ぜてみるのが、一番よく分る方法である、必ず熱のあるところが、一個所や二個所くらいあるもので、そこに病気があるのだから、そこのところを自分もしくは誰かに浄霊して貰えばいいのである。
 ところがこういう場合がある、よく結核などで強い注射などを多くしている人は、一時浄化は停止されているから、身体中どこを触っても熱がないから、安心していると、いつかは必ず発熱する、それが速い程よいのであるから、もしそういう疑いがあった場合、少しの間そのままにしておくと、必ず浄化熱が起るから、その時査(しら)べればいいのである、以上によってみても、ヤレ体温計だ、何んだ彼んだと手数をかけて騒がなくとも、右のように至極簡単に掌だけで自己診断をすれば、最も正確である、としたら何と進歩した診断法ではなかろうか。