―― 岡 田 自 観 師 の 論 文 集 ――

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誰でも太れる法

『栄光』86号、昭和26(1951)年1月10日発行

 世間よく、生まれながら痩せてる人で、太りたい太りたいと思って、色々な事をしても仲々効果がないので、悲観している人が随分多いと思う、またこういう事もよくある、目鼻立ちの、非常に美しい女性であっても、痩せているために、天性の美を発揮されていない人があるがそれを見る度に、今少し太ったらどんなに美しいだろうと思い、実に惜しい気がする事があるが、誰でもそういう経験はよくあるであろう、また子供などにも腺病質と言われ、カンの虫みたいな貧弱なのをよく見るがこれらももちろん身体が弱いためでその親は太らせたいと思ってやれ牛乳だとか、肝油だとか、色々な栄養食をやるが、仲々思うように太らないので、歎いている者も世間ザラにあるであろう。
 ところが右のどちらも必ず太らせる法がある。同時に顔色もよくなるんだから、何と嬉しい話ではなかろうか、ではその方法を教えて上げよう。
 右のような人の肩を見ると、必ず固く石のようになっているもので、その部に必ず微熱があり、その微熱のために食欲が衰え、細胞が消耗されるためであるから、右の塊を浄霊によって溶かすと、その部が段々軟かくなるに従い食欲が増してくる。それにつれて太って来るという訳で実に百発百中である、これによってみても、神様の救いは人を健康にするばかりか、美しくもして下さるのだからこれが世間に知れ亘ったら、美人がドシドシ殖えるという嬉しい事になる、もちろん健康児童も殖えるから、世間の親達はいかに喜ぶ事であろう。
 今一つ見逃し難い一事は、右のごとき男女並びに小児は、結核に誤られ易い事である、というのは、こういう症状の者は風邪を引き易く、常に痩せて元気がなく咳や痰が出るので、御医者さんは結核と見間違える、ところが不幸な者は誤った療法などで本物となり、命を失くすものも随分あるであろう、としたらこの方法を知る限りの人は、結核にならないで済むから命まで恵まれる事になる、何と素晴しい救いではなかろうか。