――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 

御     歌

原   典

ながあめに あじさいのはないろあせぬ うつりゆくよをしのびてもみし
長雨に 紫陽花のはな色あせぬ うつりゆく世をしのびてもみし
山と水 0076
S 6. 7. 1
梅 雨
ながかりし ふゆのさむさもはるたちて うめさきにおうそのをうかめぬ
永かりし 冬の寒さも春立ちて 梅咲き匂ふ園をうかめぬ
明麿近詠集S24. 2. 4 376
立 春
ながかりし ふゆのさむさもはるたちて はなさきももとりうたふとききぬ
永かりし 冬の寒さも春立ちて 花咲き百鳥歌ふ時来ぬ
御光話録 4
S24. 2. 4
立春の
御歌
ながかりし ふゆのさむさもはるたちて はなさきももとりうたふとききぬ
永かりし 冬の寒さも春立ちて 花さき百鳥歌ふ時来ぬ
地上天国 3
S24. 4.20
立春御歌
ながきよ かくろいませにしあまつかみ いでますきょうぞめでたかりける
長き世を 隠ろひませにし天津神 出でます今日ぞ芽出度かりける
S26. 6.15 日光殿落成記念祭03
ながきよの あくがれのゆめようやくに まこととならんときぞきにける
長き世の 憧れの夢漸くに 実とならん時ぞ来にける
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠 10
ながきよの あくがれのゆめようやくに まこととならんときぞきにける
長き世の 憧れの夢漸くに 実とならん時ぞ来にける
地上天国 58
S29. 3.25
立春祭
御詠
ながきよの えいがほこりしくにとても ほろぶるときのすでにきつるも
長き世の 栄華誇りし国とても 滅ぶる時の已に来つるも
S28. 2. 4 立春祭
御歌17
ながきよの えいがほこりしくにとても ほろぶるときのすでにきつるも
長き世の 栄華誇りし国とても 滅ぶる時の已に来つるも
地上天国46
S28. 3.25
 
ながきよの かりのぶんめいうちくだき まことのぶんめいうちたてんかも
長き世の 仮の文明打砕き 真の文明打ち樹てんかも
S28. 2. 4 立春祭
御歌13
ながきよの かりのぶんめいうちくだき まことのぶんめいうちたてんかも
長き世の 仮の文明打砕き 真の文明打樹てんかも
地上天国46
S28. 3.25
 
ながきよの つみあやまちをねもごろに さとすせそんのめぐみとうとし
長き世の 罪過ちをねもごろに 諭す世尊の恵み尊し
御讃歌集
211
大慈大悲
ながきよの ひとのいのちをうちひらく かぎこそいやしのみわざなるらん
永き夜の 人の生命を打開く 鍵こそ医しの神業なるらむ
明麿近詠集S18. 2. 5 139
立 春
ながきよの やみにうごめくひとびとを こうみょうせかいにみちびくわれかも
長き世の 闇に蠢めく人々を 光明世界に導く吾かも
地上天国25
S26. 6.25
 
ながきよの やみのとばりはひらかれて さんがいばんれいよみがえるいま
長き世の 闇の帳は開かれて 三界万霊甦へる今
S26. 6.15 日光殿落成記念祭05
ながきよの やみのとばりもしずしずと あけはなれけりまなこさませよ
長き世の 暗の帳もしずしずと 明け放れけり眼さませよ
御讃歌集
181
れいめい
黎明
ながきよの やみのとばりもしずしずと あけはなれけりまなこさませよ
長き世の 闇〔暗〕の帳もしづしづと 開けはなれけり眼醒ませよ
御讃歌集
(改)170
天地開明
ながきよの ゆめはまこととなりぬらん そのきざしはもはやみえそめぬ
長き世の 夢はまこととなりぬらむ その徴しはも早や見え初めぬ
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時21
ながきよの ゆめはまこととなりぬらん それのきざしのはやみえそめぬ
長き世の 夢は実となりぬらむ それの徴しのはや見え初めぬ
地上天国13
S24.12.21
大浄化
ながきよを おもいのままにふるまいし さたんもあわれほろぶるとききぬ
長き世を 思ひのままに振舞ひし サタンもあわれ滅ぶる時来ぬ
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠 18
ながきよを おもいのままにふるまいし さたんもあわれほろぶるとききぬ
長き世を 思ひのままに振舞ひし サタンもあはれ滅ぶる時来ぬ
地上天国 57
S29. 2.25
新年御詠
ながきよを おもいのままにふるまいし まがのかしらもようやくしおれぬ
長き世を 思ひのままに振舞ひし 曲の頭もやうやく萎れぬ
祭典時御歌
S29. 3.23
春季大祭
御詠 12
ながきよを おもいのままにふるまいし まがのかしらもようやくしおれぬ
長き世を 思ひのままに振舞ひし 曲の頭もやうやく萎れぬ
地上天国 59
S29. 6.15
 
ながきよを かくろいませしおおいなる ひかりのぬしはかがよいいでませり
長き世を 隠ろひませし大いなる 光の主は耀よひ出でませり
地上天国 42
S27.11.25
 
ながきよを かくろいませしとこたちの かみいでまさんはるたつきょうのひ
長き世を かくろいませし常立の 神出でまさむ春立つ今日の日
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時02
ながきよを かくろいませしとこたちの かみいでまさんはるたつきょうのひ
長き世を かくろいませし常立の 神出でまさむ春立つ今日の日
「救世」49
S25. 2.11
立春御歌
(S25年)
ながきよを かくろいませしひのかみは はやひんがしにあれましにける
長き世を 隠ろひませし日の神は はや東に現れましにける
「栄光」 246
S29. 2. 3
 
ながきよを かみとあおぎしちよろずの かみはえだはのかみにぞありける
長き世を 神と仰ぎし千万の 神は枝葉の神にぞありける
S26.12.23 御聖誕祭
御歌09
ながきよを けがれにけがせしちのうえを いましきよむるみわざとうとき
長き世を 汚れに穢せし地の上を 今し浄むる神業尊き
地上天国23
S26. 4.25
 
ながきよを けぶつにすくいたまいしは だいじだいひにあればなりけり
長き世を 化仏に救ひ給ひしは 大慈大悲にあればなりけり
御讃歌集
(改)015
伊都能売神
ながきよを しくみたまいしおおかみの かりとるときのせまりけるかも
長き世を 仕組み賜いし大神の 刈りとる時のせまりけるかも
明麿近詠集
S23.10.15
368
ながきよを つもりつもりしちりあくた きよめてあるるちじょうてんごく
長き代を 積りつもりし塵芥 浄めて生るる地上天国
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時06
ながきよを つもりつもりしちりあくた きよめてあるるちじょうてんごく
長き代を 積りつもりし塵芥 浄めて生るる地上天国
地上天国12
S25. 1.20
 
ながきよを つもりつもりしちりあくた きよめてあるるちじょうてんごく
長き代を 積りつもりし塵芥 浄めて生るる地上天国
地上天国13
S24.12.21
大浄化
ながきよを つもりつもりしちりあくた きよめてあれんちじょうてんごく
長き世を 積りつもりし塵芥 浄めて生れむ地上天国
御讃歌集
(改)274
世の終り
ながきよを つもりつもりしつみけがれ きよむるさいごのときぞちかみぬ
長き世を 積りつもりし罪穢 浄むる最後の時ぞ近みぬ
「栄光」 174
S27. 9.17
 
ながきよを つもりつもりしつみけがれ れいかにいまややきはらわんとすも
永き世を 積りつもりし罪穢 霊火に今や燃き祓はんとすも
明麿近詠集
S22. 1. 5
295
大浄化
ながきよを つもりつもりしつみとがを ゆるさんとしてわれはよにいず
長き世を 積り積りし罪咎を 赦さんとして吾は世に出づ
S27.12.23 御聖誕祭
御歌06
ながきよを つもりつもりしつみとがを ゆるさんとしてわれはよにいず
長き世を 積り積りし罪咎を 赦さんとして吾は世に出づ
地上天国44
S28. 1.25
御聖誕祭
御詠
ながきよを てらせししんにょのつきかげも かくろいにけりひのさしそめて
長き世を 照せし真如の月光も 隠ろひにけり日の射し初めて
地上天国26
S26. 7.25
 
ながきよを ふみにじられしののくさも めばえそめけりはるたちてより
長き世を 踏み躙られし野の草も 芽生え初めけり春立ちてより
明麿近詠集
S21. 2. 5
192
黎 明
ながきよを またれしめしやもきりすとも みろくもいましあまくだるなり
長き世を 待たれしメシヤもキリストも ミロクも今し天降るなり
地上天国48
S28. 5.25
 
ながきよを まちにまちけるとうほうの ひかりはいましのぼりそめける
長き世を 待ちに待ちける東方の 光は今し昇り初めける
「栄光」 179
S27.10.22
 
ながきよを まよいまよいてきつるわれ かみのひかりにめざめしうれしさ
長き世を 迷ひ迷ひて来つる吾 神の光に目覚めし嬉しさ
御讃歌集
(改)157
天国と
地獄
ながきよを もちあらしたるまがつかみ かみにひれふすときぞちかみぬ
長き世を 持ち荒したる曲津神 神にひれ伏す時ぞ近みぬ
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時27
ながきよを もちあらしたるまがつかみ かみにひれふすときぞちかみぬ
長き世を 持ち荒したる曲津神 神に鰭伏す時ぞ近みぬ
地上天国13
S24.12.21
大浄化
ながきよを れきしのうえにあおがれし せいじゃもみすくいもとめくるなり
長き世を 歴史の上に仰がれし 聖者も御救ひ求め来るなり
祭典時御歌
S29. 3.23
春季大祭
御詠 14
ながきよを れきしのうえにあおがれし せいじゃもみすくいもとめくるなり
長き世を 歴史の上に仰がれし 聖者も御救ひ求め来るなり
地上天国 59
S29. 6.15
 
ながしめに ひとみるくせのかのじょなりき みをあやまるはかかるおみなや
ながしめに 人見る癖の彼女なりき 身を過るはかかる女や
山と水 1187
S10. 2.18
なかなかに もえぬすみびにひゆるてを かざしつおもいにふけりゆくよや
なかなかに 燃えぬ炭火に冷ゆる手を かざしつ思ひにふけりゆく夜や
山と水 0380
S 6.12.23
寒 夜
なかなかに わかきにおいのゆたにして わがしんぞうをゆするべらなり
なかなかに 若き匂ひの豊にして 吾心臓をゆするべらなり
山と水 0393
S 6.12.23
彼女
若き日の頃
ながまなこ めしいにありやながみみは きくらげなりやみちきらうとは
汝が眼 盲にありや汝が耳は 木耳なりや道きらふとは
明麿近詠集
S15.12.23
043
全集未収録
ながみみは きくらげなるやおおいなる みちをとけどもふさがんとする
汝が耳は 木耳なりや大いなる 道を説けどもふさがんとする
地上天国 4
S24. 5.25
 
ながみみは きくらげなるやこうみょうの みちをとけどもきかんとはせず
汝が耳は 木耳なるや光明の 道を説けども聞かむとはせず
御讃歌集
(改)261
光の道
ながめよき あたみのおくにうるわしき はなのてんごくわれつくらんとすも
眺め好き 熱海の奥に美はしき 花の天国吾造らむとすも
明麿近詠集
S24. 5.18
436
神の仕組
ながめよき あたみのさとのやまなみを まわりてたらうこのごろのわれ
眺め好き 熱海の里の山並を 回りて足らう此頃のわれ
明麿近詠集
S21. 2.21
204
閑 日
ながめよき うみべえらびてたてられし どんかいろうのにわにあかなき
眺めよき 海辺選びて建てられし 呑海楼の庭に飽かなき
山と水 0052
S 6. 6.15
安房
歌紀行
ながめよき はこねあたみのちをえらび てんごくのかたつくりけるかも
眺めよき 箱根熱海の地を選び 天国の型造りけるかも
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
ながれくる まどのゆうひのむらさきの ほにもせまらぬはるのきのみゆ
流れくる 窓の夕陽のむらさきの 秀にもせまらぬ春の気のみゆ
山と水 0462
S 7. 1.16
春の気はい
なぎさには こいわおおきもよすなみの みなわのなかにぬれひかりおり
渚には 小岩多きも寄す波の 水泡の中に濡れ光りをり
山と水 0188
S 6. 8.15
なくがごとく うったうがごときいのりこそ しょうじょうしんこうのしるしなりける
泣くが如く 訴ふが如き祈りこそ 小乗宗教のしるしなりける
「栄光」 222
S28. 8.19
 
なげいれの きくさきすぎてはなびらの ひそかにちれるはつふゆのとこ
投入の 菊咲きすぎて花びらの ひそかにちれる初冬の床
山と水 1021
S 8.11.18
冬静か
なごかんのんへ さいしたどりしふながたの かんのんどうのにいろよきかも
那古観音へ 賽したどりし船形の 観音堂の丹色美きかも
※賽し=神仏に願をかけて、その願が成就したときにお礼参りをする。
※丹色=丹の色。赤い色。
山と水 0056
S 6. 6.15
安房
歌紀行
なごやかな ひいろながるるあおのはら ひつじのおらばとふとおもいける
なごやかな 陽色流るる青野原 羊のおらばとふと思ひける
山と水 0445
S 7. 1.15
なごやなる めしやちゅうきょうかいにより にいまごみながらひるめししたたむ
名古屋なる メシヤ中教会に寄り 新孫見ながら昼飯したたむ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行11
なだらかな やまのせのそらあかるみて うみのまうえのけはいすらしも
なだらかな 山の背の空あかるみて 海のま上のけはいすらしも
山と水 0569
S 7. 5.25
能登近く
なだりおつる おおたきしろくゆうやみに のこしてあきのみやまくれゆく
なだり落つる 大滝白く夕暗に 残して秋の深山くれゆく
山と水 0289
S 6.10.18
日光の秋
なつがれて ももはなひにひにみだれゆく ののもをわびつほのゆるむなり
夏がれて 百花日に日に乱れゆく 野の面をわびつ歩のゆるむなり
山と水 0224
S 6. 9.20
秋(一)
なつくさの なえたるままにきょうもまた くもひろごらずくれゆきにける
夏草の 萎えたるままに今日もまた 雲ひろごらず暮れゆきにける
山と水 0901
S 8. 7.20
白  雨
なつされど まだつゆのこるおおぞらを ながめてしのぶもありしひのたび
夏されど まだ梅雨残る大空を 眺めて偲ぶもありし日の旅
山と水 0073
S 6. 7. 1
梅  雨
なつははこね ふゆはあたみのひととなる かみのみさちのふかきをぞおもう
夏は箱根 冬は熱海の人となる 神の御幸の深きをぞ思う
御讃歌集
S23. 7. 1
280
熱 海
なつやまの しげみにすけてきららきらら さざなみひかるみずうみのおも
夏山の 茂みにすけてきららきらら 小波光る湖の面
山と水 0877
S 8. 6.19
奥日光
なないろの しゅぎやしそうをこんとろーるし しろいっしょくにかえんわがわざ
七色の 主義や思想をコントロールし 白一色に変へん我業
地上天国52
S28. 9.25
 
ななかまどの しんくのいろのひときわに めだちてやまのあきをかがよう
ななかまどの 真紅の色の一際に 目立ちて山の秋をかがよふ
山と水 0282
S 6.10.18
日光の秋
ななそまわり としかさねてすぎかたを おもえばくしきわがさだめかも
七十廻り 年を重て過ぎ方を 思えば奇しき我運命かも
S27.12.23 御聖誕祭
御歌02
ななそまわり としかさねてすぎかたを おもえばくしきわがさだめかも
七十廻り 年を重ねて過ぎ方を 思へば奇しき我運命かも
地上天国44
S28. 1.25
御聖誕祭
御詠
なにかいう こじきのこえをあとにして えんにちのひにわれまぎれける
何か言ふ 乞食の声を後にして 縁日の灯に吾まぎれける
山と水 1137
S 9. 8.16
縁 日
全集未収録
なにげなく のるわがことたまのふしぶしに しんぴのなぞのふくまれいるなり
何気なく 宣る我言霊の節々に 神秘の謎の含まれゐるなり
S27. 9.23 秋季大祭
御歌14
なにげなく のるわがことたまのふしぶしに しんぴのなぞのふくまれいるなり
何気なく 宣る我言霊の節々に 神秘の謎の含まれゐるなり
地上天国42
S27.11.25
 
なにごとも おもいにまかせぬうつしよに たよるはかみのちからのみなり
何事も 思ひに委せぬ現世に 頼るは神の力のみなり
明麿近詠集
S24. 5.**
411
神の力
なにごとも おもいにまかせぬうつしよに たよるはかみのちからのみなり
何事も 思ひに委せぬ現世に 頼るは神の力のみなり
御讃歌集
(改)438
無題歌
なにごとも おもいにまかせぬうつしよに たよるはかみのちからのみなる
何事も 思ひに委せぬ現世に 頼るは神の力のみなり
地上天国 1
S23.12. 1
なにごとも かみのみむねにゆだねつつ こころやすらにむだすすまなむ
何事も 神の御むねに委ねつつ 心安らに共進まなむ
御讃歌集
(改)446
結 婚
なにごとも にっしんげっぽのよにありて ふるきおしえにすくわるべしやは
何事も 日進月歩の世にありて 旧き教へに救はるべしやは
S28. 3.23 春季大祭
御歌07
なにごとも にっしんげっぽのよにありて ふるきおしえにすくわるべしやは
何事も 日進月歩の世にありて 旧き教へに救はるべしやは
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
なにごとも ほどのいちじをまもりなば たやすかるべきこのよなりけり
何事も 程の一字を守りなば 容易すかるべき此世なりけり
御讃歌集
(改)065
人の道
なにごとも ほどのいちじをまもりなば たやすかるべきこのよなりける
何事も 程の一字を守りなば 容易すかるべき此世なりける
御讃歌集
143
人の道
なにもかも ゆるしてやりたきここちすも さつきのあさのはればれしそら
何もかも 赦してやりたき心地すも 五月の朝のはればれし空
山と水 1111
S 9. 5.16
この頃
なにものも おもいのままによりくるは にょいのちからのあらわれにぞある
何物も 思ひのままに集りくるは 如意の力の現れにぞある
箱根地上天国完成記念祭御歌 13
S28. 6.15
なにものも おもいのままによりくるは にょいのちからのあらわれにぞある
何物も 思ひのままに集りくるは 如意の力の現はれにぞある
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭御詠
なによりも れいせつのみちおしゆこそ おしえのしたるもののつとめそ
何よりも 礼節の道教ゆこそ 教の師たる者の務めそ
地上天国27
S26. 8.25
礼 節
なねなどと いいのけてまだまのあらず ひたにほりするわれにありけり
金などと 言ひのけてまだ間のあらず ひたに欲する吾にありけり
山と水 1112
S 9. 5.16
この頃
なのはなの きはつちのもをかくしける かすみははたをうわばいにつつ
菜の花の 黄は土の面をかくしける 霞は畠を上ばいにつつ
山と水 0500
S 7. 2.25
ナポレオンは ふかのうのことばわれになしと いいしもかいなしあくにありせば
奈翁は 不可能の言葉吾になしと 言ひしも甲斐なし悪にありせば
「栄光」 216
S28. 7. 8
 
なぽれおんもかいざーもまるくすも
   みんながのぼってきたかいだんの ふみいしのひとつひとつにすぎない

ナポレオンもカイザーもマルクスも
   みんなが登つて来た階段の 踏石の一つ一つに過ぎない
山と水 0245
S 6. 9.20
社会と
思想
なまめかう まちぬけきればやくしどう むかしのままのふりにしすがた
なまめかう 町抜けきれば薬師堂 昔のままの古りにし姿
山と水 0730 S 8.**.** 中 野
新東京を詠む
なまりのようなもの こころのどこかで おもたくこびりついていやがる
鉛のようなもの 心のどこかで 重たくこびりついてゐやがる
山と水 0507
S 7. 3. 1
自分の今
なみならぬ さんしすいめいにっこうは かんのんおわすほだらかのやまや
なみならぬ 山紫水明日光は 観音在す普陀落迦の山や
山と水 0269
S 6.10.18
日光の秋
なみのほに きらめくあさひかげさやし あらしのあとのあさなぎのうみ
波の秀に きらめく旭光さやし 嵐の後の朝なぎの海
山と水 0181
S 6. 8.15
なみのほに くだけくだけてつきかげは こじまのかげにかくろいにける
波の秀に くだけ砕けて月光は 小島のかげにかくろいにける
※秀(ほ)=外形的に目立つもの。外にあらわれたもの。
山と水 0151
S 6. 7. 6
月の光
なめらかな とのものごとくこはすみて そらももりはもあざやかなかげ
滑らかな 砥の面のごとく湖はすみて 空も森はも鮮かなかげ
※砥の面=砥石の面ように平坦であること
山と水 0876
S 8. 6.19
奥日光
なもしらぬ つるものおおきにわいしに はびこりてよろしこのてらのにわ
名も知らぬ 蔓もの大き庭石に はびこりてよろしこの寺の庭
山と水 0897
S 8. 7.20
山寺の夏
なもたかき はこねのやまのいただきに てんごくのそのうつしけるわれ
名も高き 箱根の山の頂に 天国の苑映しける吾
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌03
S27. 6.15
なもたかき はこねのやまのいただきに てんごくのそのうつしけるわれ
名も高き 箱根の山の頂に 天国の苑映しける吾
地上天国37
S27. 6.25
 
なやちいの なくもまことのあるひとの よにあらわるるときとなりぬる
名や地位の なくも誠のある人の 世に現はるる時となりぬる
明麿近詠集
S22. 1. 8
298
新世界
なやましの ことのみしげきうつしよを しばしわすれんかみのみそのに
悩ましの 事のみ繁き現し世を 暫し忘れん神の御苑に
地上天国38
S27. 7.25
 
なやみおおき このうつしよをなやみなき ひかりのみちにいざなうかみはも
悩み多き 此現世を悩みなき 光の道に誘ふ神はも
御讃歌集
(改)185
やみのよ
闇〔暗〕の世
なよやかな すがたにりんとしらうめの におうがにみゆかのじょにくらし
なよやかな 姿に凛と白梅の 匂ふがに見ゆ彼女にくらし
山と水 0396
S 6.12.23
彼女
若き日の頃
なるかねに いまはむかしのおおえどを とうえいざんにしのびけるかも
鳴る鐘に 今はむかしの大江戸を 東叡山にしのびけるかも
山と水 0527
S 7. 3.10
鐘の音
なれとわれと むすびしきょうのうれしさよ かみのさだめしえにしにありせば
汝と吾と 結びし今日の嬉しさよ 神の定めし縁にありせば
御讃歌集
(改)442
結婚
なをかくし ちからかくしてきゅうせいの いしずえひそかにきずくわれはも
名を隠し 力匿して救世の 礎窃かに築く吾はも
明麿近詠集S21. 3.18 275
和光同塵
なんぎょうや くぎょうとてなくいとやすく すくわるるなりめしやのみおしえ
難行や 苦行とてなくいと易く 救はるるなりメシヤの御教
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌08
S27. 6.15
なんぎょうや くぎょうとてなくいとやすく すくわるるなりめしやのみおしえ
難行や 苦行とてなくいと易く 救はるるなりメシヤの御教
地上天国37
S27. 6.25
 
なんきょくと ほっきょくさかいにみちひしつ やそじままもるわだつみのかみ
南極と 北極境に満干しつ 八十島守る和田津見の神
山と水 0167
S 6. 8.15
なんじゅうばいのてきにとびかかろうとする にほんのひそうなめんぼう
何十倍の敵に飛びかからうとする 日本の悲壮な面貌
山と水 0753
S 8. 2. 5
時局と日本
なんてんの あかきつぶらみめだつなり ふゆにわのいまみなすがれける
南天の 赤きつぶら実目立つなり 冬庭の今みなすがれける
山と水 0634
S 7.12.10
冬 庭
なんてんの へいよりたかしあかきみの かがやくところあおぞらにして
南天の 塀より高し赤き実の かがやくところ青空にして
山と水 0918
S 8. 8.20
小春日
なんとなく こころさだまらぬひとこそは かみあることのしらねばなりけり
何となく 心定まらぬ人こそは 神在る事の知らねばなりけり
地上天国24
S26. 5.25
 
なんとなく だいちのそこにくすぶれる もののあるげにひそひそけむれる
何となく 大地の底に燻ぶれる 物のあるげにひそひそ煙れる
「栄光」 187
S27.12.17
 
なんとなく はるきにけらしここちすも ぬくもりおぼゆるわがむねぬちに
何となく 春来にけらし心地すも 温もり覚ゆる我むねぬちに
地上天国30
S26.11.25
 
なんとなく はるのけはいのきにくさに ただようやまじのこころよさかな
何となく 春の気配の木に草に ただよふ山路の心よさかな
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
05
なんとなく ようきただよえるおもいすも われうつしよをしずかにみぬれば
何となく 妖気漂へる思ひすも 吾現し世を静かに見ぬれば
「栄光」 168
S27. 8. 6
 
なんぱはみはらやまへ こうははしんぺいたいへしににゆく
軟派は三原山へ 硬派は神兵隊へ死ににゆく
山と水 0911
S 8. 7.20
 

123首