東方の光 1 S10. 1.23 東方光 | ||
ひさかたの あまつみかみはとうほうの ひかりとなりてあれましにけり 久方の 天津御神は東方の 光となりて現れましにけり |
||
東方の光 1 S10. 1.23 東方光 | ||
とうほうの ひかりといえどかんのんの ぐせのちからのことにぞありける 東方の 光といへど観音の 救世の力の事にぞありける |
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東方の光 1 S10. 1.23 東方光 | ||
みちとせを まちしかいありひんがしの ひかりはいましのぼらんとすも 三千年を 待ちし甲斐あり東の 光は今し昇らんとすも | ||
東方の光 1 S10. 1.23 東方光 | ||
ずいうんの たなびくそらにかくかくと かがやきいずるとうほうこうかも 瑞雲の 靉く空に赫々と 輝きいづる東方光かも | ||
東方の光 1 S10. 1.23 東方光 | ||
とうほうの ひかりはとうほうひのもとの くによりいずるさだめなりけり 東方の 光は東方日の本の 国より出づる神定なりけり | ||
紫苑会和歌 3 S10. 1.** 朝 日 | ||
めざむれば あさひうらうらさしそいて しろきしょうじのまばゆかりけり 眼醒むれば 朝日うらうらさしそひて 白き障子の眩ゆかりけり | ||
紫苑会和歌 3 S10. 1.** 雑 詠 | ||
ひとのみち ふめばやすかりやすからぬは ひとたるみちをふまでありけり 人の道 ふめば安かり安からぬは 人たる道をふまでありけり | ||
歌会即詠 3 S10. 1.** 初詣で | ||
がんちょうや よよぎのみやにもうでくる ひとのおもてのつつましきかも 元朝や 代々木の宮に詣でくる 人の面のつつましきかも | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
さんぜんせかい たてなおさんとかしこくも せんじゅかんのんとあれましにける 三千世界 立直さむと畏くも 千手観音と現れましにける | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
じゆうむげ せんじゅはおろかまんおくの みてさしのべてすくいますきみ 自由無碍 千手はおろか万億の 御手さしのべて救ひます貴美 | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
せんのみてに ぶっかをさずけせんのみめに ひかりめぐもうせそんとうとき 千の御手に 仏果を授け千の御眼に 光恵まふ世尊貴き | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
たらちねの ははのちぶさをしたうがに よびとすがらんせんのたまてに 垂乳根の 母の乳房を慕ふがに 世人すがらん千の玉手に | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
かしこくも せんじゅのみてをさしのべて さんがいばんれいすくうみほとけ 畏くも 千手の御掌をさしのべて 三界万霊救ふ御仏 | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
せんようの みてのちからにまがかみも せそんのみまえにぬかずくなるらん 千様の 御手の力に曲神も 世尊の御前に額くなるらむ | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
いとふかき なぞをひめたるかんのんの せんじゅのみてはひらかれましける いと深き 謎を秘めたる観音の 千手の御掌は開かれましける | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
せんのみてに もるるはあらじうつしよに ありとしあらゆるもののいのちは 千の御手に 漏るるはあらじ現世に ありとしあらゆるものの命は | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
しんらばんしょう よのことごとにけじめなく じしょいをたまうせんじゅかんのん 森羅万象 世のことごとにけぢめなく 地〔時〕所位を賜ふ千手観音 | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
さしのぶる せんじゅのみてにもれもなく あめつちももはすくわれゆくなり さしのぶる 千種の御手に漏れもなく 天地ももは救はれゆくなり | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 千手観音 | ||
とうほうの ひかりまくばるせんのみてに とこよのやみはうちはれにける 東方の 光間配る千の御手に 常世の暗はうち晴れにける | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
いとたかき おんみにありていとひくき ぼさつのみなにすくいますかも いと高き 御身にありていと低き 菩薩の御名に救ひますかも | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
てんかいの しびのあるじにましませど このどすくいにあもりましける 天界の 紫微の主に座せど 此土救ひに天降りましける | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
とめるものになみだをあたえ とぼしきものをゆたにめぐもう かんぜおんかも 富める者に涙を与へ 乏しき者を豊に恵まふ 観世音かも | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
やおよろず かみもほとけもよろこびて まつろうほうざにのりますかんのん 八百万 神も仏も喜びて 服らふ宝座に乗ります観音 | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
えすがたと たがおもうらんさながらに いけますごとききみがほほえみ 絵姿と 誰が思ふらん宛らに 生けます如き貴美がほほゑみ | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
おうごんは ぶっしつのせいなりかんのんの たまのおんみはこがねなりける 黄金は 物質の精なり観音の 玉の御身は黄金なりける | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
おうごんの おんみのかんのんいつきなば ぶっしつゆたかによりつどうなり 黄金の 御身の観音斎きなば 物質豊に寄り集ふなり | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
みおもてを あしたゆうべにあおぎます ごとになやみはきえてゆくなり 御面を 朝夕べに仰ぎます 毎に悩みは消えてゆくなり | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
たらちねの ははにもましてなつかしく うちあおぐかなきみがみおもて 垂乳根の 母にもまして懐しく 打仰ぐかな貴美が御面 | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
いかならん いたつきとてもねんずれば とくいやしますかんぜおんかも 如何ならむ 病気とても念ずれば 疾く癒します観世音かも | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 観音下生 | ||
かんぜおん いつきまつりしときよりぞ わがいえぬちははるのごとしも 観世音 斎き奉りし時よりぞ わが家ぬちは春のごとしも | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
うばたまの やみはれにけりかんのんの ぐせのみひかりかがやきそめて 烏羽玉の 闇はれにけり観音の 救世の御光かがやき初めて | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
かんぜおん ぼさつとねんずたまゆらに このみこのたまよみがえりけり 観世音 菩薩と念ずたまゆらに 此身此魂甦りけり | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
しらぬまに すくわれにけりかんのんの まことのみこえわれききてより 知らぬ間に 救はれにけり観音の 真の御声吾聴きてより | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
まんがんの ふみよまずともねんずれば まことのちえをたまうかんのん 万巻の 書籍読まずとも念ずれば 真の知慧を賜ふ観音 | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
ほうにそれず のりにかないてとみさかゆ みちはかんのんぎょうにありける 法に外れず 教にかなひて富栄ゆ 道は観音行にありける | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
やおよろず かみもしょぜんもてんにんも みなかんのんのあらわれにぞある 八百万 神も諸善も天人も 悉観音の現れにぞある | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
いとたかき みくらをあとにあもりまし かんのんりきもてちをきよむきみ いと高き 御座を後に天降りまし 観音力もて地を浄む貴美 | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
おもいきや しずのおのこをうつそみに やどかりたまうかんのんかしこし 思ひきや 賎の男の子の現身に 宿かり給ふ観音畏し | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
めっぽうの よをすくいますみちからは かんのんりきよりほかなかりけり 滅法の 世を救ひます御力は 観音力より外なかりけり | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
たいぼうの メシヤはあれぬけいしょうを ひたうちならしよびとさまさん 待望の 救主は現れぬ警鐘を ひた打鳴らし世人醒さん | ||
光明世界 1 S10. 2. 4 救世の光 | ||
おおいなる ひかりとねつをもれもなく ゆたかにめぐまうかんのんのきみ 大いなる 光と熱を漏れも無く 豊に恵まふ観音の救主 | ||
東方の光 2 S10. 2. 5 東方光 | ||
とうほうの ひかりのいでてばんかいの やみのとばりはひらかれにける 東方の 光の出でて万界の 闇の帳は開かれにける | ||
東方の光 2 S10. 2. 5 東方光 | ||
さしのぶる ちぐさのみてにもれもなく あめつちももはすくわれゆくなり さし伸ぶる 千種の御手にもれもなく 天地ももは救はれゆくなり | ||
東方の光 2 S10. 2. 5 東方光 | ||
せいほうの ぶんめいただしとこしへに さかゆるひがしのみちたつるかも 西方の 文明釐し永遠に 栄ゆる東の道樹つるかも | ||
東方の光 2 S10. 2. 5 東方光 | ||
みかえるも めしやもえほばもかんのんの おうしんけそうのみなにありける ミカエルも メシヤもエホバも観音の 応身化相の御名にありける | ||
東方の光 2 S10. 2. 5 東方光 | ||
やまいなく ひんなくあらそいなきみよを うみたまわんといづのめのかみ 病なく 貧なく争なき御代を 生み給はんと伊都能売之神 | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 春未だし | ||
ふゆがれの やなぎそよがずほりばたは ただいたずらにじどうしゃゆきかう 冬枯の 柳そよがず濠端は ただ徒らに自動車往き交ふ | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 春未だし | ||
しもやけの なんてんのはがさにわべの あかるきもののひとつとなりけり 霜焼の 南天の葉が小庭辺の 明るきものの一つとなりけり | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 春未だし | ||
はつうまの たいこのおとかこがらしに とぎれとぎれにうちまじりくも 初午の 太鼓の音か木枯に とぎれとぎれに打ち交りくも | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 春未だし | ||
こうばいを ひとはちかいてえんがわに おけばさすひにはるのほのめく 紅梅を 一鉢購ひて縁側に 置けばさす陽に春のほのめく | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 春未だし | ||
どんよりと ふゆぐもりするそらのした みるとてもなくわたりどりめにいりぬ どんよりと 冬曇りする空の下 見るとてもなく渡り鳥目にいりぬ | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 春未だし | ||
いずらよりか からすのいちわあふれきて はろかにいきぬきさらぎのゆう いづらよりか 鴉の一羽あふれきて はろかに行きぬ如月の夕 | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 春未だし | ||
とこいけの まつのえこけにみやまじの うかぶがほどのしずけさのごご 床生けの 松の枝苔に深山路の うかぶがほどの静けさの午後 | ||
“Untitled” Aster (Shion), Issue 1, February 11, 1935 | ||
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1 | UTSURI
YUKU NO NANZO HAYAKIYA WAGA SADAME HITOTSUKI TARAZU NI KAKU MO NARISHI
KA うつりゆくの 何ぞ速きやわが運命 一月足らずにかくもなりしか | |
My
destiny, in / Not even a month / How quickly affairs / And matters / Do
change! | ||
2 | OMOU
KOTO IENU YOWASA NO MADA ARUKA GANNKA NO KARE NI II YODOMI TSUTSU 思うこと 言えぬ弱さのまだあるか 目下の彼にいひよどみつつ | |
It
seems still I am not / Strong enough to say / What I think; continue I
/ Hesitating to tell / The guy before my very eyes. | ||
3 | SUKUWARETE
URESHIMU KARE NO YOKOGAO O MITSUTSU WAGA MUNE NI SEMARU MONO ARI 救はれて 嬉しむ彼の横顔を 見つつ吾胸にせまるものあり | |
Beholding
the profile / Of the happiness / Of the guy who / Has been saved, /
Touched is my heart. | ||
4 | KINZAN
NO SAIKUTSU NADO O KATARI IRU KARE NO SUGATA NO ITAITASHISA YO 金山の 採掘などを語りゐる 彼の姿のいたいたしさよ | |
Pitiable
is his demeanor / As he discusses / Excavating operations / Of the gold
mine / And other affairs. | ||
5 | HOKAHOKA
TO TOKONUCHI NI ARU KOKOROYOSA SANJAKU SAKI NI ASA NO HI SASERU ほかほかと 床ぬちにある快よさ 三尺先に朝の陽させる | |
Pleasantness
emanates from / The floor as it begins to / Feel
comfortably warm; / The rays of the morning / Sun shine three feet
ahead. | ||
6 | SHIROKI
MONO O SHIROSHI TO IENU NARE NO KUSE SABISHI KARAME YA TSUNE NI KOKORO
WA 白きものを 白しと言えぬ汝の癖 淋しからめや常に心は | |
How
desolated I / Always feel in my heart— / Your propensity not to / Be
able to simply / State that white is white. | ||
7 | KOKORO
OKENU HITO NI KAKOMARE FUYU NO YO O KATARI AI TSUGURU ATATAKASA KAMO 心おけぬ 人にかこまれ冬の夜を 語り合ひつぐるあたたかさかも | |
With
warmth and / Friendliness, surrounded / By those with whom I can
be / Frank, exchange continues / Throughout the winter night. | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 冬の月 | ||
おおぞらの そこいにふゆのつきさえて でんせんいくすじしもにひかれる 大空の 底ひに冬の月冴えて 電線いくすぢ霜に光れる | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 冬の月 | ||
くろぐろと もののけのごとしかんげつの したびにひとつおおきびるたてり 黒ぐろと 物の怪のごとし寒月の 下びに一つ大きビル立てり | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 冬の月 | ||
ひゅうひゅうと かぜなりすぐるよるなりき かんげつしろくおおうちやまくろし ひゆうひゆうと 風鳴りすぐる夜なりき 寒月白く大内山黒し | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 冬の月 | ||
うなばらの そこいはかくもふゆがれの はやしにつきのひかりただよい 海原の 底はかくもや冬枯の 林に月の光ただよひ | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 冬の月 | ||
ぎんばんは しものおかなれやつきはいま むさしのがはらつめたくてらす 銀盤は 霜の丘なれや月は今 武蔵野ケ原つめたく照らす | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 冬の月 | ||
にびいろに ぬりつぶされしふゆのよの つきてるしたにねむるまちまち 鈍色に 塗りつぶされし冬の夜の 月照る下に眠る街々 | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 女 | ||
おみななれ いかにけわいをこらすとて うらさびしけれほほえみのなく 女汝 いかに化粧をこらすとて うら淋しけれ微笑のなく | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 女 | ||
ほほえみは おみなのいのちかもいつもかも おみなにあえばしかおもいける 微笑は 女の命かもいつもかも 女に会へばしか思ひける | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 女 | ||
おみなありき としわかくしてうつくしく いなかへかえりぬいまいかならん 女ありき 年若くして美しく 田舎へ帰りぬ今如何ならむ | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 女 指圧療法の時 | ||
ふくよかな ももめのまえにありはっとして しょくぎょういしきわれとりかえす ふくよかな 股目の前にありハットして 職業意識吾とりかへす | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 女 | ||
ながしめに ひとみるくせのかのじょなりき みをあやまるはかかるおんなや ながしめに 人見る癖の彼女なりき 身を過るはかかる女や | ||
紫苑会和歌 第1回 2首 S 9.11.** | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 晩 秋 | ||
ゆうばえの ひかりのなかをむらむらと からすわたりてあきびくれけり 夕映の 光の中をむらむらと 鴉渡りて秋日暮れけり | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 雑 詠 | ||
わがために もろもろつくすひとおもう ときはこころもあかるかりけり わが為に もろもろ尽す人思ふ 時は心も明るかりけり | ||
紫苑会和歌 第2回 2首 S 9.12.** | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 野 分 | ||
むらがらす のわきにあふられどよみける ゆうべのそらにきえにけるかも むら鴉 野分にあふられどよみける 夕べの空に消えにけるかも | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 雑 詠 | ||
くうそうに ひとしきのぞみじっそうと いままなかいにあれんとすなり 空想に 等しきのぞみ実相と 今まなかひに現れんとすなり | ||
歌会即詠 第1回 1首 S 9.11.** | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 秋の風 | ||
ためしなき こめのふさくにたみぐさは なえんとすなりあきかぜさむけく ためしなき 米の不作に民草は 萎えんとすなり秋風さむけく |
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歌会即詠 第2回 1首 S 9.12.** | ||
紫苑 1号 S10. 2.11 冬の夜 | ||
かくふみは いまだおわらずさよふけて ひおけにひのけつきなんとすも 書く文は いまだ終らず小夜ふけて 火桶に火の気尽きなんとすも |
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東方の光 3 S10. 2.23 東方光 | ||
ひのひかり つきのせいれいここにこり ひがしのひかりとあらわれにけり 日の光 月の精霊茲に凝り 東の光と顕はれにけり | ||
東方の光 3 S10. 2.23 東方光 | ||
とうかいの ふようのみねにときまちし このはなひめはかんのんなりける 東海の 芙蓉の峰に時待ちし 兄の花姫は観音なりける | ||
東方の光 3 S10. 2.23 東方光 | ||
せいほうは あみだのくになりとうほうは せいかんのんのれんげだいなる 西方は 阿弥陀の国なり東方は 聖観音の蓮華台なる | ||
東方の光 3 S10. 2.23 東方光 | ||
おもいきや えすきりすとのさいりんは せいかんのんのあれますことなる 思ひきや エスキリストの再臨は 聖観音の現れますことなる | ||
東方の光 3 S10. 2.23 東方光 | ||
しゃくそんも いえすもしらぬけいりんを おんてにひめていづのめのかみ 釈尊も イエスも知らぬ経綸を 御手に秘めて伊都能売の神 | ||
紫苑会和歌 4 S10. 2.** 春立つ | ||
はるはまず ひとのこころにたちそむか きのうとおなじかんぷうふけど 春は先づ 人の心に立ちそむか 昨日と同じ寒風ふけど | ||
紫苑会和歌 4 S10. 2.** 雑 詠 | ||
かたはりて ものいうくせのかれなりき そのかれいまはおみなのごとかり 肩はりて ものいふ癖の彼なりき 其彼今は女の如かり | ||
歌会即詠 4 S10.**.** 南 天 | ||
じゅうばこの ふたをめくるやせきはんの えになんてんのしもにやけしは 重箱の 蓋をめくるや赤飯の 上に南天の霜に焼けし葉 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
ひさかたの あまつみかみはとうほうの ひかりとなりてあれましにけり 久方の 天津御神は東方の 光となりて現れましにけり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
とうほうの ひかりといえどかんのんの ぐせのちからのことにぞありける 東方の 光といへど観音の 救世の力の事にぞありける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
みちとせを まちしかいありひんがしの ひかりはいましのぼらんとすも 三千年を 待ちし甲斐あり東の 光は今し昇らんとすも | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
ずいうんの たなびくそらにかくかくと かがやきいずるとうほうこうかも 瑞雲の 靉く空に赫赫と 輝きいづる東方光かも | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
とうほうの ひかりはとうほうひのもとの くによりいずるさだめなりけり 東方の 光は東方日の本の 国より出づる神定なりけり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
いそのかみ ふるきよすでにとうほうの ひかりのことのはとなえられける 石の上 古き世已に東方の 光の言の葉唱へられける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
おうごんの ひかりみにあびとうほうの くによりいずるメシヤかんのん 黄金の 光身に浴び東方の 国よりいづる救世主観音 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
あまつひの たまのかむりにつきのたち みこしにはかすきみのけだかさ 天津日の 玉の冠に月の太刀 御腰に佩かす貴美の崇高さ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
むらさきの くもまにきらめくあさつひは とうほうこうのすがたなるらん 紫の 雲間にきらめく朝津日は 東方光の姿なるらむ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
みかえるも めしやもえほばもかんのんの おうしんけそうのみなにありけり ミカエルも メシヤもエホバも観音の 応身化相の御名にありけり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
せいほうの ぶんめいただしとことわに さかゆるひがしのみちたつるなり 西方の 文明釐し永遠に 栄ゆる東の道樹つるなり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
ひのひかり つきのせいれいここにこり ひがしのひかりとあらわれにけり 日の光 月の精霊茲に凝り 東の光と顕はれにけり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
ゆきもどり ならぬとどめのよをすくう ちからはうつそみのかんのんなりける 往き戻り ならぬ艮の世を救ふ 力は現身の観音なりける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
つきとひの かんむりいただきにょいのたま くがねのぼうをみてにあもらす 月と日の 冠頂き如意の珠 黄金の棒を御手に天降らす | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
まちのぞむ ひかりのぬしはつきとひの けんいをおわすかんのんなりける 待ち望む 光の主は月と日の 権威を負はす観音なりける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 東方の光 | ||
つきもほしも かげをひそめてむかうらん ひがしのそらにいでしひのかみ 月も星も 光をひそめて迎ふらむ 東の空に出でし日の神 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
とうほうの ひかりのいでてばんかいの やみのとばりはひらかれにけり 東方の 光の出でて万界の 闇の帳は開かれにけり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
よのひじり とくよしもなきひめごとを あかすかんのんのむげのみひかり 世の聖 解くよしもなき秘事を 明す観音の無碍の御光 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
かんのんの みょうちのかぎにそこふかき よろずのなぞはうちひらかれん 観音の 妙智の鍵に底ふかき 万の謎は打ちひらかれむ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
みちとせの かたきいわともかんのんの おんてのふれてひらかれにける 三千年の 固き岩戸も観音の 御手のふれて開かれにける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
あめつちの もものじっそうめにうつり まよいのくものはるるうれしさ 天地の ももの実相眼にうつり 迷ひの雲の晴るるうれしさ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
よしやよし はちまんよんせんのきょうもんを みなそらんずもまよいははれじ よしやよし 八万四千の経文を みな諳んずも迷ひは霽れじ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
すめかみは ときみつるまであまのとを ひらくみかぎはひめおかれませり 皇神は 時満つるまで天の扉を 開く御鍵は秘め置かれませり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
しゃくそんも いえすもしらぬけいりんを おんてにひめていづのめのかみ 釈尊も イエスも知らぬ経綸を 御手に秘めて伊都能売の神 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
たちまよう さぎりはらしてひんがしの みそらにのぼるあまつひのかげ 立ち迷ふ さ霧晴らして東の 御空にのぼる天津日の光 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
おおぞらに かがやくつきとひのかげは せいかんのんのおんめなるらん 大空に 輝く月と日の光は 聖観音の御眼なるらむ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 天地開明 | ||
せいほうの よろずのおしえもとうほうの ひかりのいでてあきらかとならん 西方の 万の教も東方の 光のいでて明らかとならむ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
せつぶんの よにやらわれしうしとらの こんじんふたたびあれますめでたさ 節分の 夜に退はれし艮の 金神復び現れますめでたさ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
うしとらの くにうしとらのみやこより かんのんのみなもていづのおおかみ 艮の 国艮の都より 観音の御名もて厳の大神 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
あめつちの とはのさかえもこんじんの いづのみたまのたまものなりける 天地の 永遠の栄えも金神の 厳の御霊の賜なりける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
たいぞうかい いでますみろくをひたすらに またれたまいしとこたちのかみ 胎蔵界 いでますミロクをひたすらに 待たせ給ひし常立の神 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
こんごうかいに みろくげしょうをまたされし かみはきもんのこんじんなりける 金剛界に 弥勒下生を待たされし 神は鬼門の金神なりける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
たいぞうの みろくあれましぶっせつの よろずのなぞはとけそめにけり 胎蔵の ミロク生れまし仏説の よろづの謎は解け初めにけり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
かんぜおん ふるうちからはうしとらの かみのこんごうりきにぞありける 観世音 揮ふ力は艮の 神の金剛力にぞありける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
あめつちを ささゆるこんごうりきひそめ よのうしとらにかくろいしかみ 天地を 支ゆる金剛力潜め 世の艮にかくろひし神 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
ぶっかいに かんのんとなりしんかいに おおくにとこたちのかみとあれませり 仏界に 観音となり神界に 大国常立の神と現れませり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
とうかいの ふようのみねにときまちし このはなひめはかんのんなりける 東海の 芙蓉の峰に時待ちし 兄の花姫は観音なりける | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
よのみだれ たたすちからはうしとらの かみよりほかになきぞかしこし 世の乱れ 断たす力は艮の 神より外になきぞ賢こし | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
いかならん つみもゆるさせいかならん つみもとがむるいづのおおかみ 如何ならむ 罪も赦させ如何ならむ 罪も尤むる厳の大神 | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
かみのよに りっぽうかたくまもられし いさおはとわによにかおるらん 神の代に 律法厳く守られし 勲は永遠に世に香るらむ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
とこたちの かみのあがないなかりせば このあめつちはほろびしならめ 常立の 神の贖なかりせば 此天地は滅びしならめ | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
うしとらに かくろいしかどかんのんと けげんしうずのたねまかりけり 艮に かくろひしかど観音と 化現し珍の種蒔かれたり | ||
光明世界 2 S10. 3. 4 節 分 | ||
あずさゆみ はるたちそめてこのはなの かおりはよものくににあまねし 梓弓 春立ち初めて兄の花の 香りは四方の国にあまねし | ||
紫苑会和歌 5 S10. 3.** 初 午 | ||
みだれくる たいこのおとにきょうはしも はつうまなりとふとおもいけり みだれくる 太鼓の音に今日はしも 初午なりとふと思ひけり | ||
紫苑会和歌 5 S10. 3.** 雑 詠 | ||
こうみょうに じゅうするひとのことたまは いとこころよきひびきありけり 光明に 住する人の言霊は いと快きひびきありけり | ||
歌会即詠 5 S10. 3.** 春の水 | ||
つりびとは うきにこころをとられおり ながるともなきはるのみぞかわ 釣人は 浮子に心をとられをり 流るともなき春の溝川 | ||
東方の光 5 S10. 4. 8 東方光 | ||
かんぜおん ぼさつとねんずたまゆらに このみこのたまよみがえりけり 観世音 菩薩と念ずたまゆらに 此身この魂甦りけり | ||
東方の光 5 S10. 4. 8 東方光 | ||
まんがんの ふみよまずともねんずれば まことのちえをたまうかんのん 万巻の 書籍読まずとも念ずれば 真の智慧を賜ふ観音 | ||
東方の光 5 S10. 4. 8 東方光 | ||
よしやよし はちまんよんせんのきょうもんを そらんずとてもまよいははれじ よしやよし 八万四千の経文を 空〔諳〕んずとても迷ひは霽れじ | ||
東方の光 5 S10. 4. 8 東方光 | ||
めっぽうの よをすくいますみちからは かんのんりきよりほかなかりける 滅法の 世を救ひます御力は 観音力より外なかりける | ||
東方の光 5 S10. 4. 8 東方光 | ||
おおぞらに かがやくつきとひのかげは せいかんのんのおんめなるらん 大空に 輝く月と日の光は 聖観音の御眼なるらむ | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 緑 | ||
あたらしき みどりはあめにさえかえり ぬれはゆるなりほりのなだりに 新しき 緑は雨に冴えかへり 濡れ映ゆるなり濠のなだりに | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 緑 | ||
うららけき ひすじにうごのくさのはら みどりさやかにもえかぎろえる うららけき 日条に雨後の草野原 緑さやかに萌えかぎろへる | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 緑 | ||
くさのほは つゆしとどにてちろちろと うごのつちみぞまだせせらげる 草の穂は 露しとどにてちろちろと 雨後の土溝未だせせらげる | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 緑 | ||
したしもよ やなぎわかばのあさみどり いけにしだれてしずかなるあさ したしもよ 柳若葉の浅みどり 池にしだれて静なる朝 | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 緑 | ||
しとしとと あめふるひなりまどくれば ちんちょうのかのほのにおいくも しとしとと 雨ふる日なり窓くれば 沈丁の香のほのにほひくも | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 緑 | ||
ふりつぐる あめをかこちつくるきゃくの おおきひなりきさくらさきけむ ふりつぐる 雨をかこちつ来る客の 多き日なりき桜咲きけむ | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 緑 | ||
けぶらえる あめのゆうべににじむひを なつかしみつつはるのまちゆく けぶらへる 雨の夕べに滲む灯を なつかしみつつ春の街ゆく | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 緑 | ||
でんせんに ふるえるつゆをうちながめ はるさめのひをうっとうしみつ 電線に ふるへる露をうちながめ 春雨の日をうつたうしみつ | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 身辺詠 | ||
おもうこと ひとつひとつがはこびゆく そのたのしさにわれはいまいく 思ふ事 一つ一つが運び行く 其たのしさに吾は今生く | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 身辺詠 | ||
いそがしさを このむさがあるわれなりき そをほめそやすひともありけり 忙しさを 好む性ある吾なりき そを称めそやす人もありけり | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 身辺詠 | ||
こいすちょう ほどにあらなくもいまいちど あいみまほしくおもうおみなあり 恋すてふ ほどにあらなくも今一度 会ひ見まほしく思ふ女あり | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 身辺詠 | ||
わがために すくわれたりといそいそと くるひとらありわがよあかるき わが為に 救はれたりといそいそと 来る人らあり我世明るき | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 身辺詠 | ||
きゃくはみな かえりてしずかなひとときを たばこをふかすくせもたのしき 客はみな 帰りて静な一時を 煙草をふかす癖もたのしき | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 身辺詠 | ||
えだぶりの よきかいどうのぼんさいに おりおりこころをやりつつわざとる 枝ぶりの よき海棠の盆栽に をりをり心をやりつつ業とる | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 身辺詠 | ||
よせいけし さくらやまぶきとこにみつ せめてもはるをなつかしみけり よせ活けし 桜山吹床に見つ せめても春を懐しみけり | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 身辺詠 | ||
よめなつくし つみきくれたりののかおり まことゆたかにゆうげのたのしさ 嫁菜土筆 摘み来呉れたり野の香り まこと豊かに夕餉のたのしさ | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 彼 等 | ||
つまあるが おかしとおもいぬいつもかも せんにんぜんととりすますかれ 妻あるが 可笑しと思ひぬいつもかも 仙人然ととりすます彼 | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 彼 等 | ||
いささかの ことにもくちをとがらせど あえてにくめぬかれにてありき いささかの 事にも口をとがらせど 敢て憎めぬ彼にてありき | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 彼 等 | ||
うちむかう かれのおもてのほがらさに いわんことどもおしつぶしけり うち対ふ 彼の面のほがらさに 言はん事ども押しつぶしけり | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 彼 等 | ||
かにかくに あかるきよなりわれかこむ ひとのおのおのたらうおもみれば かにかくに 明るき世なり吾かこむ 人の各々足らふ面見れば | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 彼 等 | ||
いまのよに かかるひとらのかくまでに つどうところのたにあるべきや 今の世に かかる人らの斯くまでに 集ふ処の他にあるべきや | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 新 居 | ||
うつりすみて いまだなずまぬへやながら そこらみまわしてあたらしきここち うつり住みて いまだなづまぬ部屋ながら そこら見廻して新しき心地 | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 新 居 | ||
きゃくあれば ときのおしかりきゃくなくば うらさみしけれこれがひとのこころか 客あれば 時の惜しかり客なくば うらさみしけれこれが人の心か | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 新 居 | ||
げんこうや えなどなすべきことおおし このいえにきてはたすべかりけり 原稿や 絵などなすべき事多し 此家に来て果すべかりけり | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 新 居 | ||
ささやかな しんきょのへやをみまわしつ いえもちたてのわかきころおもう ささやかな 新居の部屋を見まはしつ 家持ちたての若き頃おもふ | ||
紫苑 2号 S10. 4.26 新 居 | ||
いっけんの いえをかるさえやすかりぬ いとかんそなるくらしにいるみは 一軒の 家を借るさへ易かりぬ いと簡素なる生活に居る身は | ||
紫苑会和歌 6 S10. 4.** 新 芽 | ||
もろきぎの にいめはつゆにぬれひかり あさのはやしのすがすがしもよ 諸木々の 新芽は露に濡れ光り 朝の林のすがすがしもよ | ||
紫苑会和歌 6 S10. 4.** 雑 詠 | ||
ささやかな いえかりにけりえやうたに いそしまんとてさくらさくころ ささやかな 家借りにけり絵や歌に いそしまんとて桜咲くころ | ||
歌会即詠 6 S10. 4.** 春の陽 | ||
むらさきの かすみのおくにどんよりと ひかりをかくすはるのごごのひ むらさきの 霞の奥にどんよりと 光をかくす春の午後の陽 | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
いそのかみ ふるきかみよはもろびとの ことぶきひゃくをみなこえにけり 石の上 古き神代は諸人の 寿百をみな越えにけり | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
ひとのよわい ひゃくをこえたるかみのよは くすしとうものあらざりにけり 人の齢 百を越えたる神の代は 薬師とふものあらざりにけり | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
くすりちょう ものあらわれてひとのよわい みじかくなりしぞうたてかりける 薬てふ もの現はれて人の齢 短かくなりしぞ転てかりける | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
せいほうゆ わたりしいじゅつはひとのちえ がくによりけるかりそめのもの 西方ゆ 渡りし医術は人の智慧 学によりけるかりそめのもの | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
まことなる かみのおしえしいやすすべは やまいのもとをぬぐいさるなり 真なる 神の教へし医す術は 病の因をぬぐひ去るなり | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
ひとときの くるしみおさゆれどいたつきを おもからしむるとつくにのすべ 一時の 苦しみ制ゆれど病を 重からしむる外国の医術 | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
すこやかに ひといかしゆくことにこそ おおきすくいのちからみゆめり 健かに 人生かしゆく事にこそ 大き救ひの力見ゆめり | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
まったきの すくいのみちにたずさわる まめひとにしていたつきあるべき 完きの 救ひの道にたづさはる 信徒にして病あるべき | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
ためしなき ことにこそあれやまいちょう もののねをたつかんのんりきかも 例なき 事にこそあれ病てふ 物の根を絶つ観音力かも | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
まめひとの いかにふゆともやむひとの なきいぶかしのかんのんかいかも 信徒の 如何に増ゆとも病む人の なき訝かしの観音会かも | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
こころいやし からたまいやしよをいやす せいかんのんはいづのめのかみ 心癒し 肉体癒し世を癒す 聖観音はいづのめの神 | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
やむひとの なきよたてんといづのめの かみはみちからふるわせたまえり 病む人の なき世建てむと伊都能売の 神は御力揮はせ給へり | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
いたつきに なやむものとくきたれかしと みてひろげますいづのめのかみ 病に 悩む者疾く来れかしと 御手拡げます伊都能売之神 | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
ひのもとの まことのいじゅつうつしよに ふたたびあれますとききたりけり 日之本の 真の医術現世に 再び現れます時来りけり | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
やまいなど あるべきはずはよもあらじ まことのみちをふむひとにして 病など あるべきはずはよもあらじ 誠の道を踏む人にして | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
いたつきに かかるはかかるいわれあり かみのひかりにたまてらせかし 病に かかるは罹る因れあり 神の光に魂照らせかし | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
いかならん いたつきとてもいやすちから もつはメシヤのしるしなりけり 如何ならむ 病とても癒す力 もつは救世の徴なりけり | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
やむひとの さわなるいまのうつしよを すくういちりんのしんりきとうとし 病む人の 沢なる今の現世を 救ふ一輪の神力尊し | ||
日本医術講義録 S10. 5. 5 医しの神業 | ||
ためしなき ことにこそあれやまいなき だいせんせかいにたてなおさんとは 例なき ことにこそあれ病なき 大千世界に建て直さむとは | ||
御講話より S10. 5.11 (お腹帯)詩歌篇未収録 | ||
みごもれる これのみたまをやすらかに まもらせたまえいづのめのかみ 胎もれる これの身魂を安らかに 守らせ給へ伊都能売之神 | ||
World of
Divine Light, Issue 3, May 21, 1935 『光明世界』3号 (Kômyô Sekai) “The Golden Dragon” 金龍 (Kinryû) | ||
more | ||
1 | YASUGAHARA
AME NO MANAI NI KAKUROI SHI TATSUGAMI IYOYO AREMASU TOKI KINU 八州河原 天の真奈井にかくろいし 龍神いよよ現れます時来ぬ | |
Hidden
away / In the heavens of Manai / At Yasugahara, / The time has come /
For the dragon to finally appear. | ||
2 | HISAKATA
NO AME NO MANAI NO YASUGAHARA UKEI NI
ARESHI YATARI OMEGAMI 久方の 天の真奈井の八州河原 誓約に生れし八人男女神 | |
Far
away, / In the heavens of Manai / From the vow at Yasugahara / Was born
the eight / Gods and goddesses. | ||
3 | YATARI
OTOME TATSUKAMI TO NARESE OCHIKOCHI NI KAKURETE TOKI O MATASE TAMAERI 八人男女 龍神とならせ遠方近方に 隠れて時を待たせ給へり | |
Eight
gods and goddesses / Become a dragon spirit, / Hiding here and / There,
awaits the / Time to appear. | ||
4 | BUTSUMETSU
NO MIYO O KAGIRI NI AREMASHINU HACHIDAI RYÛOU NO YATARI
OMEGAMI 仏滅の 御世を限りに現れましぬ 八大龍王の八人男と女は | |
With
the end of the / World of the Buddhist / Law will appear the / Eight
Great Dragon King / Of eight gods and goddesses. | ||
5 | KINRYÛ
NO KONGÔRIKI O SHIRITE YORI AWARE SATAN MO MATSUROI NI KERI 金龍の 金剛力を知りてより あはれサタンも服ろいひにけり | |
Since
perceiving / The diamond power / Of the Golden Dragon, / Even the
pitiful Satan / Must obey. | ||
6 | YATARI
OTOME TADA HITOHASHIRA NO KAMMITAMA TO NARASE KONODO NI IZUNOME NO KAMI 八人男と女 唯一柱の神御霊と ならせ此土に伊都能売之神 | |
Eight
gods and goddesses / Beccame only one / Divine being and / Appeared on
this / Earth, the God Izunome. | ||
7 | GUSE NO
TAME JIYÛ MUGE NARU KANNON WA TATSUKAMI ASHURA TO NARASU KOTO
MO ARERI 救世の為 自由無碍なる観音は 龍神阿修羅とならす事もあれり | |
For
the sake of / World salvation, / The ever-flexible / Regarder of Cries
may Even become a dragon asura. | ||
8 | AMAKAKERI
KUNIKAKERI TSUTSU ÔINARU MICHIKARA FURUWASN KINRYÛ
ÔKAMI 天翔り 国馳りつつ大いなる 御力揮はむ金龍大神 | |
While
winging across / Heaven, galloping / About the nation, / Wields great
divine power, / The God Golden Dragon. | ||
“Fruit
of the Peach” 桃の花 (Momo no Hana) | ||
光明世界 3 S10. 5.21 桃の実 | more | |
9 | SEIOUBO
HAGUKUMI MASESHI MOMO NO MI WA SEIKANNON NO IKUMITAMA NARUMO 西王母 育くみませし桃の実は 聖観音の生身魂なるも | |
The
fruit of the peach, / Cultivated by the Queen / Mother, is the living /
Body and soul of the / Sacred Regarder of Cries. | ||
10 | MICHITOSE
NO OUBO NO SONO NO MOMO MINORI KAMI NO UTSUWA TO YO NI AREMASHINU 三千歳の 王母の園の桃実り 神の器と世に現れましぬ | |
After
three thousand years / The garden of the Queen Mother / Bears the peach
that / Appears in the world / As God’s vessel. | ||
11 | KÔKIN
NO GYOI NO MISODE O HIRUGAESHI MOMO TATEMATSURU SEIOUBO KAMO 黄錦の 御衣の御袖をひるがへし 桃奉る西王母かも | |
Turning
inside out / The sleeve of the / Robe of golden brocade, / The Queen
Mother / Offers the peach. | ||
12 | SEIOUBO
NO SONO TO SHI IU WA BUSSETSU NO TAIZÔKAI NO NAZO NIZO ARIKERU 西王母の 園としいふは仏説の 胎蔵界の謎にぞありける | |
What
is known as the / Garden of the Western / Queen Mother is the / Mystery
of the Womb- / Store world of Buddhism. | ||
13 | OMOIKIYA
MUKASHI GATARI NO MOMOTARÔ WA SENJU KANNON NO KEGENN NI MASERI 思いきや 昔語りの桃太郎は 千手観音の化現にませり | |
Unbeknownst,
Momotaro, / Talked about since old, / Is a manifestation / Of the
Thousand-armed / Regarder of Cries. | ||
14 | RRACHI
MO NAKI OTOGIBANASHI NI KOTO YOSETE SHIRASHIME TAMAU MIKOKORO FUKAKI
MO らちもなき お伽噺に事よせて 知らしめ給ふ神心ふかきも | |
The
fairy tales / Of old do teach us / Much about the / Depths, the
profundity / Of divine will. | ||
15 | ISAGIYOSHI
YOMOTSUHIRASAKA NO TATAKAI NI ISAOSHI TATSURU MOMO NO MI NO TAMA いさぎよし 黄泉比良坂のたたかひに 偉勲たつる桃の実の魂 | |
The
soul of the / Fruit of the peach that / Gallantly performs / Great
deeds at the / Battle of the Yellow Springs Slope. | ||
16 | OOSHIKU
MO MATA YASASHI KERE KAMNAGARA HINOMOTO ICHI NO MOMTARÔ WAMO 雄々しくも 又やさしけれ惟神 日の本一の桃太郎 | |
Manfully
and valiantly, / Kindly and gently, / Acting in accord with /
God, Peach Boy, Supreme of the / Land of the source of the sun. | ||
17 | ONI GA
JÔ YAGATE OCHI NAN MOMOTARÔ WA
SAISHÔMYÔ NYORAI NO KESHIN NI ARISEBA 鬼ヶ城 やがて陥ちなむ桃太郎は 最勝妙如来の化身に在せば | |
The
Castle of Demons / Ultimately will / Fall to Momotaro, / Manifestation
of the / Supreme and Excellent Thus-Come. Devils’ Castle / Is soon to be knocked down / By Momotaro, / Who is the incarnation of Kannon, / Ever Victorious Buddha.
May 4.2008 by
taki
| ||
18 | TARACHINE
NO JÔ TO UBA TO WA MOMOTARÔ NO ISAOSHI HAROBARO
MACHI TAMAU RAN たらちねの 尉と姥とは桃太郎の 勲はろばろ待ち給ふらむ | |
The
nurturing / Old man and / Old woman / Patiently wait / For the Peach Boy | ||
19 | TAKASAGO
NO TOKIWA NO MATSU NO NE O KIYOMU JÔ TO UBA TO O YOBITO
SHIRAMAJI 高砂の 常磐の松の根を浄む 尉と姥とを世人知らまじ | |
Most
people do not / Understand about / The old man and woman who / Purify
the roots of the / Pine tree of Tokiwa in Takasago. | ||
20 | NAGI
NAMI NO NISON WA JÔ TO UBA TO NARASE ÔAMETSUCHI O
KIYOME MASU KAMO 那岐奈美の 二尊は尉と姥とならせ 大天地を浄めますかも | |
The
two nobles, Inviting Male and / Inviting Female, become / The old man
and / The old woman / To purify heaven and earth. | ||
21 | SUMEKAMI
NO FUKAKI SHIGUMI WA AKASHIGATA MATSU FUKU KAZE WA KANNON NO KOE 皇神の 深き仕組は明石潟 松ふく風は観音の声 | |
The
deep plan of God / Unfolds at the lagoon at Akashi, / The wind
blowing through / The pines is the voice of the / Regarder of Cries. | ||
22 | CHIHAYAFURU
KAMI NO MIKUNI O TATENAOSU CHIKARA NO NUSHI WA MOMOTARÔ KAMO 千早振 神の御国を建直す 力の主は桃太郎かも | |
The
lord of the power to / Rebuild the divine / Nation of ever- / Swift God
is / The Peach Boy. | ||
23 | MOMO NO
HANA IWAU SANGATSU SANNICHI NO IWARE YOBITO SATORAN TOKI CHIKAMI KERI 桃の花 祝ふ三月三日のいはれ 世人覚らむ時近みけり | |
Approaching
the time when / The people of the world / Will learn of the
reason for / Celebrating on March third / The flower of the peach. | ||
24 | OMINAGO
NO TANOSHIKI HINA NO MIMATSURI NIMO ÔINARU NAZO HIMERARE ARINU 女子の たのしき雛の御祭りにも 大いなる謎秘められありぬ | |
Within
the sacred / Festival of the dolls, / So enjoyed by young
girls, Is also veiled a / Tremendous mystery. Delightful Hina Matsuri the / Doll Festival held for the / Well-being of young girls / Has also a profound mystery / Hidden in its every aspect.
March 7.2012
by taki
| ||
“Lord
of Light” 光の主 (Hikari no Kimi) | ||
光明世界 3 S10. 5.21 | more | |
25 | YUME NI
DAMO SHIRADE ARIKERI TÔHÔ NO HIKARI NO NUSHI WA
HAYA KAGAYAKERU 夢にだも 知らでありけり東方の 光の主ははやかがやける | |
Not
knowing / Whether it might / Be a dream, the Lord of / The Light from
the East / Already has begun to shine. | ||
26 | SONOKORO
O KAERI MISUREBA OSOROSHI MO YAMIJI TSUENAKU SAMAYOERU NARI そのころを 顧みすれば恐ろしも 闇路杖なく彷よへるなり | |
Looking
back / At those times, / So frightening, / Lost, without support, / On
a dark road. | ||
27 | DANGAI
NO YUKUTE NI ARUGA SHIRARE KERI HIKARI NO NUSHI O OROGAMITE YORI 断崖の 行手にあるが知られけり 光の主を拝みてより | |
On
the edge / Of a cliff I found / Myself standing after / Kneeling before
/ The Lord of Light. | ||
28 | FUKISUSABU
YO ARASHI TOTEMO WASURE KERI KIMI GA REII NO SODE NI IDAKARE ふきすさぶ 世嵐とても忘れけり 貴美が霊衣の御袖に抱かれ | |
The
raging storms and / Gales of the world / All are forgotten. I am /
Embraced in the sleeves of the / Divine beautiful robe. | ||
29 | AMATERASU
TSUKI NO HIKARI MO HI NO KAGE MO KIMI GA REII NO MISODE NARU RAN 天照す 月の光も日の光も 主が霊衣の御袖なるらむ | |
The
light of the moon / As well as the glow of / The sun that shines / On
heaven are sleeves / Of Your spiritual robe. | ||
30 | MESHI
HODO HAKANAKI MONO WA YO NI ARAJI CHKADO NO TAKARA SHIRADE ARI KERI 盲ほど はかなきものは世にあらじ 近処の宝知らでありけり | |
Nothing
is as fleeting / As the blind, not / Understanding the / Treasure they
have / So close at hand. | ||
31 | KANNON
NO HIKARI NI MANAKO SAME NURE BA KOGANE TO MISHI WA ARAGANE NO TSUCHI 観音の 光に眼醒めぬれば 黄金と見しはあらがねの土 | |
Unless
eyes are opened / To the light of / The Regarder of Cries, / Unwrought
ore / Will be seen as gold. | ||
32 | HITOGOTO
TO OMOI SHI KOTO MO ITSUKASHIRA WAGA MI NO UE NI FURIKAKARU YO NARI 人事と 思ひしこともいつしから 我身の上にふりかかる世なり | |
This
is a world / Where / What we think / Are others problems will / Befall
us one day. | ||
33 | UKIKUSA
NO TOKORO SADAMENU WAGA KOKORO AWARE TO SUKUI MASERU KIMI WA MO 浮草の ところ定めぬ我心 愁れと救ひませる主はも | |
Oh
Lord who / Saves my soul, / Pitiful in this / Unsettled / World of
today. | ||
34 | MIMEGUMI
NO FUKAKI O SHIRADE MAYOI KERU WAGA KOKORONE NO HAZUKASIKU NARERI 御恵みの 深きを知らで迷ひける わが心根の愧かしくなれり | |
How
ashamed we are of / Our innermost feelings, being / Confused, not
understanding / The profundities of the / Divine blessings we receive. | ||
35 | KANNON
NO MYÔCHI NI YORADE IKANI SHITE MOMO NO SAKAGOTO WAKARA
ZARAME YA 観音の 妙智に依らで如何にして 百の逆事解らざらめや | |
Without
the mystic / Wisdom of Kannon, / How can the topsy-turvey / Nature of
this / World be understood? | ||
36 | KANNON
NO MISUKUI NAKUBA WARE WA IMA SOKONAKI NUMA NI OCHITE ARINAN 観音の 御救ひなくば吾は今 底なき沼に陥ちてありなん | |
Without
the salvation of / The Regarder of Cries, / I would have already /
Fallen into a / Bottomless swamp. | ||
37 | IMASARA
NI SUGI NISHI KOTO MO IWAZARAN WAGA OROKASA NO TOGA NI ARISEBA 今更に 過ぎにし事も言はざらむ 我愚さの尤とがにありせば | |
Starting
now, / I will not speak even of what / Has happened in the past, / That
which was caused / By my own thoughtlessness. | ||
38 | CHIKARA
NAKU TSUE NAKU TOMOSHIBI MOTANU MI NO AYAME MOWAKANU YAMIJI YUKAME YA 力なく 杖なく灯火有たぬ身の 黒白もわかぬ暗路ゆかめや | |
How
can proceed / Along the dark path / Not marked by light or dark, /
The individual with no support, Without a lamp to light the way? | ||
39 | HARU NO
NO NI ASOBU GA GOTOKU URA TANOSHI KIMI GA REII NO NAKA NI TSUTSUMARE 春の野に 遊ぶが如く心楽し 貴美が霊衣の中に包まれ | |
As
if playing / In the spring fields, / Pleasant I feel / Wrapped as I am
/ In the God’s spiritual robe. | ||
40 | KAZU
NARANU MI NISHI AREDOMO MIKOKORO NO MAMA NI MESASHIME TAMAE TO INORU MO 数ならぬ 身にしあれども御心の ままに召さしめ給へと祈るも | |
Beyond
count are human / Bodies but I do pray / That I am bestowed / With
orders in / Accord with divine will. | ||
“Poems
of the Path (1)” 道歌 (一) (Dôka [Ichi]) | ||
光明世界 3 S10. 5.21 | more | |
41 | TSUTANAKU
MO MAKOTO NI IZURU KOTONOHA WA HITO O UGOKASU CHIKARA ARI KERI 拙なくも 誠にいづる言の葉は 人を動かす力ありけり | |
Clumsy
though they may be, / Words uttered with / Love and sincerity / Do
possess the / Power to move others. | ||
42 | IU BEKI
TO IWADE YOKI KOTO ARU YO NARI MICHI NI ARU MONO KOKORO SEYO YUME 言ふべきと 言はでよき事ある世なり 道にある者心せよゆめ | |
Know
that in this world / Some things should be said, / Others, not.
Those dedicated / To the spiritual path, / Keep this in mind. | ||
43 | SASAYAKA
NA KOTO TOSHI IEDO YURUGASE NI SENU HITO NI SHITE ÔKI KOTO
NARU 小やかな 事としいへど忽がせに せぬ人にして大き事成る | |
Great
things does the / Individual who does / Not ignore even / The most
insignificant / Of matters. | ||
44 | JÔKON
NO HITO NO SHIRUSHI WA MAJIWARI TE NANIKA WA SHIRA NI YUKASHISA HONOMEKU 上魂の 人のしるしは交はりて 何かはしらに床しさほのめく | |
The
sign of a person who / Possesses the soul of higher levels / Is
that when together, those / Around somehow feel the / Glimmerings of
modesty and humility. | ||
45 | KOKORO
YOKI WA SHIROKI O SHIRO TO SONOMAMA NI NORU KOTONOHA O KIKU NI ARI KERU 快よきは 白きを白しとそのまゝに 宣る言の葉を聞くにありける | |
Pleasant
and refreshing / It is to hear / Words uttered, / White as white, /
Plainly as they are. | ||
46 | ISASAKA
NO KUMORI MO KÔMYÔKAI NITE WA MOMO NO SAYARI NI
NARU TO SHIRE KASHI いささかの 曇りも光明界にては ものの障りになると知れかし | |
Know
that in the / World of Divine Light, / Even the slightest / Bit of
cloud will / Cause harm. | ||
47 | ENMAN
NI MONO O OSAMURU HITO NI SHITE MOROMORO NO HITO SHITAI KURU NARI 円満に ものを治むる人にして 諸々の人慕ひ来るなり | |
People
who bring / A harmonious end / To any issue / Are esteemed / By all
those around. | ||
48 | ÔINARU
NOZOMI NO TAME NI ITO CHISAKI KOTO NIMO KORAE KORAE KI NI KERI 大いなる 望みの為にいと小さき 事にも堪へこらへ来にけり | |
For
the sake of / The greatest / Desire, even the / Smallest matter indeed
/ Can be endured. | ||
49 | MONOGOSHI
MO NORU KOTONOHA MO KOKORO YOKI HITO WA KANNONGYÔ NO HITO
TONARU 物腰も 宣る言霊もこころよき 人は観音行の人となる | |
Those
pleasant individuals, / Whether in demeanor or / Language used,
are those / Who become persons of / The way of the Regarder of Cries. | ||
50 | IKANARAN
KOTO MO KORAE TE TOKI O MATSU HITO WA KANNONGYÔ NO HITO NARU 如何ならむ 事も耐へて時を待つ 人は観音行の人なる | |
The
individual who can / Endure any matter or affair, / Waiting for the
right time, is / One who is of the way of / The Regarder of Cries. | ||
51 | TADABITO
NO ME NIWA YOSHI TO SHI UTSURU KOTO MO KAMI NO ONME NI WA AKU NO KOTO
MO ARI 凡人の 眼には善としうつる事も 神の御眼には悪の事もあり | |
Some
things / Which seem good, / Even right to human sight / May not be good
or right / In God’s eyes. | ||
52 | CHIISA
NARU HITO NO MANAKO NI UTSURAN YA ÔAMETSUCHI O TADASU SHIGUMI
NO 小さなる 人の眼にうつらむや 大天地をただす仕組の | |
How
can be / Perceived through / The small human eye, / The plan to correct
/ Boundless heaven and earth? | ||
53 | IKANARAN
KOTO MO KORAETE HEIZEN TO HOHOEMI TATAURU HITO TO NARE KASHI 如何ならむ 事も耐へ平然と ほほゑみ湛ふる人となれかし | |
Try
to become the / Kind of person who / Can calmly / Wear a smile in the /
Face of any adversity. | ||
54 | TAEGATAKI
IKARI OSAYURU CHIKARA KOSO KANNONGYÔ NO ARAWARE NIZO ARU 堪へがたき 怒おさゆる力こそ 観音行のあらはれにぞある | |
The
very power, strength / To overcome unbearable / Anger is sign of / The
way of the / Regarder of Cries. | ||
55 | IZUNOME
NO NORU KOTONOHA O HITOKOTO MO KIKI MORASAJI TO MABITO TSUTOMURU いづのめの 宣る言の葉を一言も 聴き漏らさじと真人つとむる | |
The
true person / Endeavors so as to / Not miss even one sound / Of words
uttered in / The spirit of Izunome. | ||
“The
Light from the East” 「東方の光」 (Tôhô no Hikari) Light from the East, Issue 6, June 1935 | ||
東方の光 6 S10. 6.** 東方の光 | more | |
OMOIKIYA
MUKASHI GATARI NO MOMOTARÔ WA SENJU KANNON NO KEGEN NI MASERI 思ひきや 昔語りの桃太郎は 千手観音の化現にませり | ||
Unbeknownst,
Momotaro, / Talked about since old, / Is a manifestation / Of the
Thousand-armed / Regarder of Cries. | ||
NAGI
NAMI NO NISON WA JÔ TO UBA TO NARASE ÔMAMETSUCHI O
KIYOME MASU KAMO 那岐那美の 二尊は尉と姥とならせ 大天地を浄めますかも | ||
The
two nobles, Inviting Male and / Inviting Female, become / The old man
and / The old woman / To purify heaven and earth. | ||
CHIHAYABURU
KAMI NO MIKUNI O TATE NAOSU CHIKARA NO NUSHI
WA MOMOTARÔ KAMO 千早振 神の御国を建直す 力の主は桃太郎かも | ||
The
lord of the power to / Rebuild the divine / Nation of ever- / Swift God
is / The Peach Boy. | ||
KANNON
NO HIKARI NI MANAKO SAMENURE BA KOGANE TO MISHI WA ARAGANE NO TSUCHI 観音の 光に眼醒めぬれば 黄金と見しはあらがねの土 | ||
Unless
one awakes to / The light of the / Regarder of Cries, / The earth of
base metals / Will appear as gold ore. | ||
KANNON
NO MYÔCHI NI YORADE IKANI SHITE MOMO NO SAKAGOTO WAKARAZARAME
YA 観音の 妙智に依らで如何にして 百の逆事解らざらめや | ||
Without
the mystic / Wisdom of Kannon, / How can the topsy-turvey / Nature of
this / World be understood? | ||
“Swallows,” 「燕」 (Tsubame) | ||
東光和歌 2 S10.**.** 燕 | ||
TAKAKU
HIKUKU YUKU TSUBAKURO NO MIYURU MADE FUTO YÛGURE NO MACHIKADO
NI TATERI 高く低く ゆく燕の見えぬまで ふと夕暮の町角に佇てり | ||
Darting
high and low / Until the swallows / Are no longer visible, / The
evening dusk lingers / At the street’s corner. | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 六月の空 | ||
でぱーとの おくじょうにいてろくがつの そらをあおぎぬこころひろびろと デパートの 屋上に居て六月の 空を仰ぎぬ心ひろびろと | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 六月の空 | ||
ほりのもの あおやぎのかげみだしふく かぜさえもなくそらまうつれる 濠の面の 青柳のかげ乱しふく 風さへもなく空まうつれる | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 六月の空 | ||
あおくさの かのめずらしもつねひごろ みやこにすめるわれののにきて 青草の 香のめづらしも常日ごろ 都に住める吾の野に来て | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 六月の空 | ||
かぜかおる いまのうれしさあさとでの まちにもあおばいきいきとして 風薫る 今のうれしさ朝戸出の 町にも青葉いきいきとして | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 六月の空 | ||
はざくらの なみきのしたのほそうろや ほりふきあぐるかぜすがすがし 葉桜の 並木の下の舗装路や 濠ふきあぐる風すがすがし | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 六月の空 | ||
このゆうべ あつからなくばせるをきて ほりのつつみをおうらいしにける この夕べ 暑からなくばセルを着て 濠の堤を往来しにける | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 六月の空 | ||
アドバルン はれたるそらにふたつみつ みゆめりまちのなみきのあおく 広告気球 晴れたる空に二つ三つ 見ゆめり街の並木の青く | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 六月の空 | ||
でぱーとの おくじょうにいでてろくがつの こむれふきぬくかぜにしたしみつ デパートの 屋上にいでて六月の 木群ふきぬく風にしたしみつ | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 身辺詠(二) | ||
ひもすがら なにかこころのうかなさを うちやぶりけるいちまいのはがき 日もすがら 何か心の浮かなさを 打ち破りける一枚の葉書 | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 身辺詠(二) | ||
くちさきで いいのがれんとするかれの おもてをみつめつつわれかなしかり 口先で 言ひ逃れんとする彼の 面を見つめつつ吾悲しかり | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 身辺詠(二) | ||
あたらしく とういすかいていくたびも かけてみたりきろくがつのえんに 新しく 藤椅子購ひていくたびも 掛けてみたりき六月の縁に | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 身辺詠(二) | ||
おうごんを なんじゅうおくももちてみばやと しきりにおもうときありにける 黄金を 何十億も有ちてみばやと 頻りにおもふ時ありにける | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 身辺詠(二) | ||
くるひとを みなたらわしてかえさんと こころづかいするわれのさみしき 来る人を みな足らはして帰さんと 心づかひする吾のさみしき | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 身辺詠(二) | ||
よろこびの いまにもきたらんここちして こころはずみつきょうのひたてり よろこびの 今にも来らん心地して 心はづみつ今日の日経てり | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
たまがわの みずひかりおりしんりょくの おかははてなきそらにきえいる 玉川の 水光りをり新緑の 丘ははてなき空に消えゐる | ||
紫苑 3号S10. 7.11 玉川行 | ||
ありやなしの かぜにふるえるいしのまの かわらなでしこめぐしとみつつ ありやなしの 風にふるへる石の間の 河原撫子めぐしと見つつ | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
はしのかげ おおらかにながしたまがわの ろくがつのゆうかぜややにつめたき 橋の影 おほらかに流し玉川の 六月の夕風ややにつめたき | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
たまがわや じゃかごひかりてすがすがし ろくがつのかぜどてをこえくる 玉川や 蛇籠光りてすがすがし 六月の風土手を越えくる | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
さおかたげ つりびとふたりみたりゆくも あゆいるかわのみなせのはやきも 竿かたげ 釣人二人三人ゆくも 鮎居る川の水瀬のはやきも | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
たまがわの まともにみゆるおかにいえ たててすまばやとつまのいいける 玉川の まともに見ゆる丘に家 建てて住まばやと妻のいひける | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
たまがわの みえつかくれつするどてに そうみちにいでじどうしゃゆるめぬ 玉川の 見えつかくれつする土手に 添ふ路にいで自動車ゆるめぬ | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
わかあしの すくすくはえてみずすめる こぬまのきしにしばしやすらう 若葦の すくすく生えて水澄める 小沼の岸にしばしやすらふ | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
はなねぎの すがれたりけりはつなつの ひざしはいまだあつからなくに 花葱の すがれたりけり初夏の 日ざしはいまだ暑からなくに | ||
紫苑 3号 S10. 7.11 玉川行 | ||
はしのえに みずみおろせりあおずめる これのみぞこにあゆいまおどるや 橋の上に 水見下ろせり青ずめる これの水底に鮎今躍るや | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
おおみたまは かみにましましみすがたは みほとけにませるせいかんのんかも 大霊魂は 神に在まし御姿は 御仏にませる聖観音かも | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
あこがれて かみながたちのまちのぞむ みろくはすでにげしょうしませり 憧がれて 髪長たちの待ち望む 弥勒は已に下生しませり | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
きりすとは さいりんませりとうほうの こがねのくににいまひそまれて キリストは 再臨ませり東方の 黄金の国に今ひそまれて | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
ぬすびとの よるきたるごときりすとは こがねのくににはやあもりませり 盗人の 夜きたるごとキリストは 黄金の国にはや天降りませり | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
てんりおうの みことはてんりんぼさつにて せいかんのんのけしんにませるも 天理王の 尊は転輪菩薩にて 聖観音の化神にませるも | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
よにかてる めしやのきみははればれと かみのみやこにいらすとききぬ 世に勝てる メシヤの君ははればれと 神の都に入らす時来ぬ | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
えいこうの くもよりくだるきりすとに よろこびいさむにしのくにびと 栄光の 雲より降るキリストに 歓び勇む西の国人 | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
はれるやの かんこのうずのただなかに あもるきりすとはかんのんなりける ハレルヤの 歓呼の渦の直中に 天降るキリストは観音なりける | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
いすらえるの たみもかんこのこえあげん かがやきいでますまことのめしやに イスラヱルの 民も歓呼の声あげむ 輝きいでます真のメシヤに | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
ぱりさいびと くいあらためてぬかづかん えいかんかがやくめしやのみまえに パリサイ人 悔ひ改めて額かん 栄冠輝くメシヤの御前に | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
きりすとも えほばもごっともめしやじゅうす みなかんのんのにしのみななる キリストも ヱホバもゴットもメシヤジュウス みな観音の西の御名なる | ||
光明世界 4 S10. 7.25 千姿万容 | ||
えんまんに さんじゅうさんそうそなえますは せいかんのんのおんみたまなる 円満に 三十三相具へますは 聖観音の御身魂なる | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
かんぜおん いつきまつりていえぬちは まひるまのごとあかるくなりけり 観世音 斎き奉りて家中は 真昼間の如明るくなりけり | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
やみのなき あかるきいえにやまいがみ まがつかみなどさやるべしやは 闇のなき 明るき家に病神 曲津神など障るべしやは | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
しらかみへ すみもてかきしもじさえも ひかりをはなつかんのんりきかも 白紙へ 墨もて書きし文字さへも 光を放つ観音力かも | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
うごくもじ ひかるもんじのあらめやと おもえどまなこにうつるくしびさ 動く文字 光る文字のあらめやと 思へど眼に映る奇びさ | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
えすがたと などおもうべきほほえまう みくちかがやくおんめあおげば 絵姿と など思ふべき微笑まふ 御口輝く御眼仰げば | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
ひていする ひとのめにさえまざまざと うつるかんのんのふかしぎりょくかも 否定する 人の眼にさへまざまざと 映る観音の不可思議力かも | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
おどるもじ ひかるえすがたよにひろく しれわたりなばいかにうごかん 躍る文字 光る絵姿世に弘く 知れ弥りなば如何に動かむ | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
にしひがし はくしがくしゃはさわあれど ひかるもじえをいかにとかなん 西東 博士学者は沢あれど 光る文字絵を如何に解かなむ | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
おちこちの おしえつかさらとうほうに いでしひかりにまなこむけよかし 遠近の 教司ら東方に 出でし光に眼向けよかし | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
ひとたびは しゃくをもじゅずをもばいぶるも うちすてうずのひかりたずねよ 一度は 笏をも珠数をもバイブルも 打棄て珍の光明尋ねよ | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
ちよろずの おしえあれどもせいほうゆ わたりきたりしもののみなりける 千よろづの 教あれども西方ゆ 渡り来りしもののみなりける | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
すのかみの まことのすくいはいやはてに いずるとうほうのひかりなりけり 主の神の 真の救ひは弥果てに 出づる東方の光なりけり | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
かみといい ほとけといえどみきもあり えだもいさはもありとこそしれ 神といひ 仏といへど幹もあり 枝もいさ葉もありとこそ知れ | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
かしこくも かんぜおんぼさつはやおよろず かみやほとけのひじりにませり 畏くも 観世音菩薩は八百万 神や仏の聖に在せり | ||
光明世界 4 S10. 7.25 御筆の光 | ||
くしびなる かんのんりきをうつそみに みたしてよびとすくわせたまう 奇びなる 観音力を現身に 満たして世人救はせ給ふ | ||
東方の光 7 S10. 8.16 東方の光 | ||
かんのんの みなねんずればいぶかしも わがいたつきはわすらえにける 観音の 御名念ずればいぶかしも 我病は忘らへにける | ||
東方の光 7 S10. 8.16 東方の光 | ||
くしびなり ああくしびなりいかならん ねぎごとなりとかなえますなり 奇びなり 噫奇びなり如何ならむ 願ぎ事なりと叶へますなり | ||
東方の光 7 S10. 8.16 東方の光 | ||
ちよろずの おしえあれどもおおかたは にしよりひがしへうつりけるなり 千万の 教あれども大方は 西より東へ移りけるなり | ||
東方の光 7 S10. 8.16 東方の光 | ||
ひのひかり つきのかんろをかぎりなく めぐませたまうみろくおおかみ 日の光 月の甘露を限りなく 恵ませ給ふ仁愛大神 | ||
東方の光 7 S10. 8.16 東方の光 | ||
のりのはな ちりてむすびしひとつみは せいかんのんのいくみたまなる 法の華 散りて結びし一つ実は 聖観音の生身魂なる | ||
“The
Light from the East” 東方の光 (Tôhô no Hikari) The Light from the East, Issue 8, October 21, 1935 | ||
東方の光 8 S10.10.21 東方の光 | more | |
長き世の 暗の帳 りもひそやかに 明け放れけり神の光に | ||
Imperceptibly / Has risen the curtain / On the long age of darkness, / Released by / The light of God. | ||
病の 医されたり し嬉しさよ 生命に代ゆる宝なければ | ||
How happy I am to / Be saved from / Diseases and other harm! /There is no treasure / That can be traded for life. | ||
救世の為 宝冠塵 に埋めますは 大慈大悲にませばなりける | ||
For world salvation, / The holy crown is so / Covered in dust in order / To provide all with great / Compassion great mercy. | ||
鳥羽玉の 暗世に なれし人の眼に 眩ゆかるらん真昼の光は | ||
Dazzlingly blinding is / The light of broad / Daylight to the eyes of / Those so used to the pitch / Black dark world. | ||
地の上の あらん 限りの人草は 観音力に蘇るかも | ||
Restored to life / By the power of / Kannon will be / The people on the / Face of the earth. | ||
東光和歌4 S10.**.** 秋の月 | ||
さえわたる こよいのつきのおしまれて いくたびとなくにわにおりたつ 冴えわたる 今宵の月の惜まれて 幾度となく庭におり立つ | ||
|
東方の光 9 S11. 1. 1 観音行 | ||
あめつちの もものうごきのくるいなきは かんのんぎょうのかがみなりけり 天地の 諸の動きの狂ひなきは 観音行の鏡なりけり |
||
東方の光 9 S11. 1. 1 観音行 | ||
れいせつと じゅんじょをまもることにこそ かんのんぎょうのかなめありける 礼節と 順序を守る事にこそ 観音行の要ありける | ||
東方の光 9 S11. 1. 1 観音行 | ||
かんのんぎょうの まったきひとはいささかの いつわりごともこのまざるなり 観音行の 完き人は些かの 佯り言も好まざるなり | ||
東方の光 9 S11. 1. 1 観音行 | ||
しゃかくじや ヤソのおしえもかんのんぎょうに いたるがまでのよすがなりけり 釈迦孔子や 耶蘇の教も観音行に 到るが迄のよすがなりけり | ||
東方の光 9 S11. 1. 1 観音行 | ||
YOWAKIMONOYO
NAREWONAZUKETE MAGATOIU TSUMINIUCHIKATSU TSUYOSANAKEREBA | ||
Weaklings! / Have the strength / To overcome / The sin of / Evil tendencies. | ||
東光和歌 5 S11.**.** 武蔵野の秋 | ||
すすきおばな しおれめだちてようやくに あきはむさしのをすぎんとするなり 薄尾花 しをれ目立ちてやうやくに 秋は武蔵野を過ぎんとするなり | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
つきゆきはな ながめあかなきぎょくせんきょうは このよからなるてんごくなりける 月雪花 眺めあかなき玉川郷は 此世からなる天国なりける | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
むかしより きよくながるるたまがわは むさしののくにのきよめのみずなる 昔より 清く流るる玉川は 武蔵の国の浄めの水なる | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
ふじがねを はるけくのぞみみずきよき たまのながれをみはるかすさと 富士ケ嶺を 遥けく瞻み水清き 玉の流を見はるかす郷 | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
しろじろと しずかにうねるたまのかわ あさなゆうなのわがながめかも 白々と 静かにうねる玉の川 朝な夕なの我眺めかも | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
はるのはな あきのもみじにふゆのゆき つきはよごとににわもてらすも 春の花 秋の紅葉に冬の雪 月は夜毎に庭面照らすも | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
ばんしょうだい はろかにみればすんのうま まめのとゆくがめずらしきかな 万象台 はろかに観れば寸の馬 豆の人行くが愛づらしきかな | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
さながらに はこにわのごとしたまがわきょうの たかだいにいてうちながむれば 宛らに 箱庭の如し玉川郷の 高台に居て打眺むれば | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
むさしのは よしけがるともたまがわの ながれはとわににごらざるらん 武蔵野は よし穢るとも玉川の 流れは永久に濁らざるらむ | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
むさしのの うずのめいしょとやがてよの ひとよりてこんぎょくせんのさと 武蔵野の 珍の名所とやがて世の 人寄りて来ん玉川の郷 | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
りくごうに まことのおしえひろめます あてのゆにわかたまのれいきょう 六合に 真の教拡めます 貴の斎場か玉の霊郷 | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
たまがわの きよきながれにもろびとの たまあらわんといづのめのかみ 玉川の 清き流れに諸人の 魂洗はんと伊都能売之神 | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
みずすめる たまのかわもをときじくに ながむるれいちにたまあらえかし 水澄める 玉の川面をときじくに 眺むる霊地に魂洗へかし | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
ちはやふる まことのおしえのみひかりは たまがわきょうよりかがやきそめなん 千早振 真の教の御光は 玉川郷より暉き初めなん | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
やまとみず はるかにながめはなもみじ ときじくかおるたまのれいきょう 山と水 遥かに眺め花紅葉 非時かほる玉の霊郷 | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
たまがわの なをきくさえもゆかしけれ むかしもいまもにごりしらねば 玉川の 名を聞くさへも床しけれ 昔も今も濁り知らねば | ||
光明世界 5 S11. 1.25 玉川郷 | ||
かしこくも みろくのおしえはじめます きょうのよきひをほぎうたわなん 畏くも 五六七の教肇めます 今日の吉き日を祝ぎ歌はなん | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
あめつちの もものうごきのくるいなきは かんのんぎょうのかがみなりけり 天地の 諸の動きの狂ひなきは 観音行の鏡なりけり | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
れいせつと じゅんじょをまもることにこそ かんのんぎょうのかなめありける 礼節と 順序を守る事にこそ 観音行の要ありける | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
かんのんぎょう まったきひとはいささかかの いつわりごともこのまざるべき 観音行 完き人は些かの 詳〔佯〕り言も好まざるべき | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
たれかれも したいてくなりおのずから かんのんぎょうのとくになびかい たれかれも 慕ひて来なり自ら 観音行の徳に靡かひ | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
くるいなき わざにしあればいかならん こともすなおにすすみゆくなる 狂ひなき 行にしあれば如何ならん 事も順調に進みゆくなる | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
しゃかくじや ヤソのおしえもかんのんぎょうに いたるがまでのよすがなりけり 釈迦孔子や 耶蘇の教も観音行に 到るが迄の便なりけり | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
いかならん わざわいとてもかんのんぎょうに いればいつしかきえてゆくなり 如何ならむ 災ひとても観音行に 入ればいつしか消えてゆくなり | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
なにごとも ほどのいちじをまもりなば たやすかるべきこのよなりける 何事も 程の一事を守りなば たやすかるべき此世なりける | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
よわきものよ なれをなづけてまがという つみにうちかつつよさなければ 弱き者よ 汝を名づけて曲といふ 罪に打克つ強さなければ | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
およそよに つよきはおのれをうちわすれ ただしきみちをつらぬくひとなる およそ世に 強きは己を打忘れ 正しき道を貫く人なる | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
ししんなく ひたすらみちにはげみなば おおみめぐみはゆたにうくるなり 私心なく ひたすら道に励みなば 大御恵は豊に享くるなり | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
くにのため よのためひとのためのみを ときじくおもうまびととうとき 国の為 世の為人の為のみを ときじく思ふ真人尊き | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
さもしきは おのれがてがらをよのひとに しめさんとするこころにぞある さもしきは 己が手柄を世の人に 示さんとする心にぞある | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
ちゅうこうの みちよそにしてひのもとの みちはあらじなこころせよかし 忠孝の 道よそにして日の本の 道はあらじな心せよかし | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
ちゅうこうの みちふみゆけばいつかしら かんのんぎょうのかどにいるなり 忠孝の 道踏みゆけばいつかしら 観音行の門に入るなり | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
ゆかしけれ わがみのことをあとにして ひとのよかれとねがうこころの 床しけれ 我身の事を後にして 他人の良かれと願ふ心の | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
あめつちと むだはてもなくさかゆるは かんのんぎょうのみちにぞありける 天地と むだ果もなく栄ゆるは 観音行の道にぞありける | ||
光明世界 5 S11. 1.25 観音行 | ||
ひととして ふむべきみちとつとむべき こととしあるなりゆめなくるいそ 人として 履むべき道と務むべき 事としあるなりゆめな狂ひそ | ||
“Myself” 吾 (Ware) World of Divine Light, Issue 5, January 25, 1936 | ||
光明世界 5 S11. 1.25 吾 | more | |
1 | KOSHIKATA
O KAERIMI SUREBA ITO KUSHIKI SADAME NO MICHI O WARE WA KI NI KERU 過方を 顧みすればいと奇しき 運命の途を吾は来にける | |
Looking
back / On days gone past / Such a miraculous / Path of destiny / Have I
come! | ||
2 | YAMA
SAKA MO FUKA KANIGAWA MO TSUTSUGANAKU KOESHI WA KAMI NO MIMAMORI NARI
KERU 山坂も 深谷川も恙なく 越えしは神のみ守りなりける | |
Passed
have I safely / Without mishap over / Mountain slopes and / Through
deep valleys / Only with God’s protection. | ||
3 | KOSIKATA
O FURISAKE MIREBA NANI HITOTSU KAMI NO MAMORI NI YORRANU TOTE NAKI 過し方を ふりさけみれば何一つ 神の守りによらぬとてなき | |
When
I look back / On bygone days, / Not one thing is there / That has not
depended / On God’s protection. | ||
4 | KIMI
NO ON KAMI NO MEGUMI NI ITO YASUKU IBARA NO MICHI MO KOE KITSURU WARE 君の恩 神の恵みにいと安く 茨の道も超え来つる吾 | |
I,
Mokichi Okada, / Have come safely and / Soundly through paths of /
Thorns with the blessings / Of God, by Your benevolence. | ||
5 | ME
NI MIENU KAMI NO ENISHI NO ITO TSUYOKU HIKARE TE MAMICHI O WARE WA KI
NI KERI 眼にみえぬ 神の縁の糸強く ひかれて真道を我は来にけり | |
Come
have I / On the true path, / Strongly drawn by / The cords of affinity
/ With God, invisible to the eye. | ||
6 | TOTSUKUNI
NO IJUTSU NI INOCHI CHIJIMU HITO MIRUGOTO WARE WA YASUGOKORO NASHI 外国の 医術に生命縮む人 見る毎吾は安心なし | |
Without
peace am I / Every time I see a / Person whose life has / Been
shortened due to / Treatment with foreign medicine. | ||
7 | MI
MO KOKORO MO KAMI NI YUDANE TE HITASURA NI GUSE NO MIWAZA NI TSUKUSU
WARE WA MO 身も魂も 神に委ねてひたすらに 救世の神業に尽す吾はも | |
I
remain focused / On the divine task of / World salvation, / Entrusting
body and / Soul to God. | ||
8 | KANNON
RIKI NO IYASHI NO MIWAZA NAKARI SEBA HITO NO KONO YO WA HOROBU BEKARI
SHI 観音力の 医しの御術なかりせば 人の此世は滅ぶべかりし | |
Without
the divine / Treatment of the healing / Of the power of Kannon, / Human
beings will / Perish from this world. | ||
9 | SHAKA
KUJI MO YASO SAE MOTANU ITO KISHIKI KANNONRIKI O SAZUKARI SHI WARE 釈迦孔子も 耶蘇さへ有たぬいと奇しき 観音力を授かりし吾 | |
I,
Mokichi Okada, have been /
Bestowed with the miraculous / Power of Kannon that / Neither
Shakyamuni, / Confucius nor even Jesus possessed. | ||
10 | TAMESHINAKI
KANNONRIKI O WARE FURUI IKITOSHI IKERU MONO O SUKUWAN 例しなき 観音力を吾揮ひ 生きとし生けるものを救はん | |
I,
Mokichi Okada, / Wield unparalleled / Power of Kannon to / Save all /
Sentient beings. | ||
11 | GUSE
NO WAZA YOSASHI TAMAISHI ÔKAMI NI SOMUKADE OKAN ONOKO WARE WA
MO 救世の業 よさし給ひし大神に 反かでおかん男の子吾はも | |
A
man that cannot / Turn his back on / The Almighty who has / Entrusted
to me the task / Of world salvation am I. | ||
12 | YO
O SUKUU KAMI NO UTSUWA NI ERAMARESHI WAGAMI NO SADAME TSUKUZUKU OMOU MO 世を救ふ 神の器に選まれし 我身の運命つくづく思ふも | |
Keenly
I feel the destiny / Given to me personally, / Selected as a / Vessel
of God / To save the world. | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
ねぎあおく なのはもあおしばんしゅうの あさのはたけのつゆのぬれいろ 葱青く 菜の葉も青し晩秋の 朝の畑の露のぬれいろ | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
つたもみじ あかあかてりてはのなかば おちしさくらのみきにからめる 蔦紅葉 赤あか照りて葉の半ば 落ちし桜の幹にからめる | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
つたもみじ さくらのみきにてりはえて にわべのあきのふかまりにける 蔦紅葉 桜の幹に照り映えて 庭べの秋の深まりにける | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
むしのねも ほそぼそなりぬいまはただ よごとのつきをせめてあおぐも 虫の音も 細ぼそなりぬ今はただ 夜毎の月をせめて仰ぐも | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
くりのきの かれはそよがずあきのひは いともしずかにくれんとすなり 栗の木の 枯葉そよがず秋の日は いとも静かに暮れんとすなり | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
ながむれば ふじくきやかにしらゆきを かかぶりにけりあきたけしあさ 眺むれば 富士くきやかに白雪を かかぶりにけり秋たけし朝 | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
あくがれし たまがわのさとにすみつきて あさなゆうなにふじにしたしむ あくがれし 玉川の里に住みつきて 朝な夕なに富士にしたしむ | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
なみたてる にわのさくらばはだらなる さむからなくにふゆはきぬめり 並み立てる 庭の桜葉はだらなる 寒からなくに冬は来ぬめり | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
こころありて われによびかくけはいなり いろもえさかるもみじのこむれは 心ありて 吾に呼びかく気配なり 色燃えさかる紅葉の木むれは | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
はつしもを けさはみてけりすがれたる なすのかたえのはたつちのひま 初霜を 今朝は見てけりす枯れたる 茄子のかたへの畑土のひま | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
はなのまま いろあせにけるあじさいの したしまれぬるあきのにわすみ 花のまま 色褪せにける紫陽花の 親しまれぬる秋の庭隅 | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
あさぎりの しらじらこめてみはるかす ふたごのながはしなかばかくらう 朝霧の 白じらこめて見はるかす 二子の長橋半ば隠らふ | ||
光明世界 5 S11. 1.25 晩 秋 | ||
あきはよし ふくればひとしおよろしかり きぎのはいろはうつろいはやく 秋はよし 更くれば一入よろしかり 木々の葉色はうつろひはやく | ||
“Way of
Kannon” 観音行 (Kannon Gyô) The Light of Kannon, Issue 10, April 11, 1936 | ||
観音の光 10 S11. 4.11 観音行 | more | |
1 | CHÛKÔ
NO MICHI YOSO NI SHITE HINOMOTO NO MICHI WA
ARAJINA KOKORO SEYO KASHI 忠幸[孝]の 道よそにして日の本の 道はあらじな心せよかし | |
Keep
in mind there is no path
/ For the source of the sun / When the path of loyalty to the / Nation
and filial piety are / Neglected, set aside. | ||
2 | CHÛKÔ
NO MICHI FUMI YUKEBA ITSUKASHIRA KANNONGYÔ
NO KADO NI IRU NARI 忠孝の 道履みゆけば何時かしら 観音行の門に入るなり | |
Once
the path of loyalty / To
the nation and filial / Piety is tread, in no time / At all is entered
he gate / Of the Way of Kannon. | ||
3 | YUKASHI
KERE WAGAMI NO KOTO O ATO NI SHITE HITO NO YOKARE TO NEGAU KOKORO
NO 床しけれ 我身の事を後にして 他人の良よかれと希ふ心の | |
Oh
humility, / You are that which / Puts yourself behind / And thinks only
of / The happiness of others. | ||
4 | KUNI NO
TAME YO NO TAME HITO NO TAME NOMI O TOKIJIKU OMOUI MABITO
TÔTOKI 国の為 世の為人の為のみを ときじく思ふ真人尊き | |
Precious
indeed / Are those who invariably / Only think of the nation, / Of the
world / Only think of others. | ||
5 | GUSE NO
TAME BOSATSU TO NARASE TAMAISHI WA DAIJI DAIHI NI OWASEBA
NARI KERU 救世の為 菩薩とならせ給ひしは 大慈大悲に在せばなりける | |
For
the sake of / World salvation was / Manifested as / Boddhisattva in
great / Compassion and in great mercy. | ||
東光和歌 6 S11.**.** 早 春 | ||
ぺんをもつ わがゆびさきになんとなく ゆるみおぼゆるはるのしずかよ ペンを持つ わが指先に何となく ゆるみ覚ゆる春の静夜 |
||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
はなわらい ももとりうたいさながらに あまつみそのかこれのたかぞの 花笑ひ 百鳥歌ひさながらに 天津御苑かこれの高園 | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
はらからに ますしたしさのおもうどち うちよりつどうきょうのみまつり 同胞に 増す親しさの思ふどち 打寄り集ふ今日の御祭 | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
よをすくう むげのこうみょうくまもなく てらすゆにわかぎょくせんのその 世を救ふ 無礙の光明隈もなく 照す斎場か玉川の苑 | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
かぎりなき おおみめぐみをたたえさせ たまえといのるきょうのみまつり 限りなき 大御恵を称へさせ 給へと祈る今日の御祭 | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
たたえても たたえつくせぬはものみなの おおきいのちをたまうみめぐみ 称へても 讃へつくせぬはものみなの 大き生命を賜ふ御恵 | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
むらきもの いのちたまいしよろこびを おうたにこめてきょうぞうたわん 村肝の 生命賜ひし喜びを 御歌にこめて今日ぞ歌はん | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
よろこびの なみだおさえしめにうつる こうごうしさのきみがみすがた 喜びの 涙制へし目にうつる 神々しさの君が御姿 | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
はなちりて ももきのえだもみのりけり ぐせのみわざのさかえみるがに 花散りて もも木の枝も実りけり 救世の御業の栄え見るがに | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
くさもきも はなちりぬれどいやしげる たのしきなつのちかくなりける 草も木も 花散りぬれどいや繁る 楽しき夏の近くなりける | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
はなちりて みのるぞてんちのさだめなり みのりのときのまたれぬるかも 花散りて 実るぞ天地のさだめなり 実りの時の待たれぬるかも | ||
春の大御祭 S11. 5.15 | ||
はなにおい ふくかぜかおるおおどのに たのしくうたうはるのみまつり 花匂ひ ふく風薫る大殿に たのしく歌ふ春の御祭 | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
うれしけれ うちとのかきのとれにける またれしやすきたるみよはきぬ 嬉しけれ 内外の垣の除れにける 待たれし安き足御代は来ぬ | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
ひのもとの たみもよろずのくにびとも かみのみめにはけじめなからめ 日の本の 民も万の国人も 神の御眼には差別なからめ | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
くにぐにの さかいはあれどひのもとも とつくにびともおなじかみのこ 国々の 境はあれど日の本も 外国人も同じ神の子 | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
あまてらす すめおおかみはおおぞらに かがやきましてひるまもらすも 天照 皇大神は大空に 輝きまして昼守らすも | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
ひさかたの よごとのそらのかげなごめ みよもりたまうつきよみのかみ 久方の 夜毎の空の光和め 御代守り給ふ月読神 | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
ひとつきの めぐみのさちにうつしよの いきとしいきるものぞさかゆる 日と月の 恵みの幸に現世の 生きとし生ける物ぞ栄ゆる | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
うちそとの へだてもなごみやおよろず かみひとむつみあうみよはきぬ 内外の へだてもなごみ八百万 神人睦み合ふ御代は来ぬ | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
とうほうの ひかりはひろぎひろごりて にしのはてまでてらしゆくらん 東方の 光はひろぎひろごりて 西の涯まで照しゆくらん | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
ひとつきと つちのめぐみをいやたたえ みつのごおんといまゆとなえん 日と月と 土の恵みをいや讃へ 三つの御恩と今ゆ唱へん | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
おおきみの みとくをたたえおやとすと しゅじょうのさちをしおんといいける 大君の 御徳をたたへ親と主と 衆生の幸を四恩と言ひける | ||
万照殿仮地鎮祭 S11. 6.23 三恵四恩 | ||
さんけいしおん こころにきざみくにのため よのためつくせひととうまれて 三恵四恩 心に刻み国の為 世の為竭せ人と生れて | ||